中国の検閲事情を検証

特集, 中国 • 2009/9/15 火曜日

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私が見る限り、中国のインターネット検閲は概して社会風土に左右されており、平衡感覚を失っているように思える。

中国のグローバルな“顔”に泥を塗る騒乱が起きるとき、もしくは騒乱の兆候が見えるときですら(例えば天安門広場事件発生から20年)、ウェブサイトはブロックされてしまう。社会が比較的安定しているときは、インターネットも安定する。

i-want-my-life-back-china10月1日は中国にとって、とてつもなく巨大な記念行事が行われる日である。1949年に中華人民共和国が建国されてから60年目を迎えるのだ。このような行事が行われるということは検閲官はご機嫌斜めになり、“ブロック”ボタンを押す衝動を抑え切れなくなる。しかし、これ以上ブロックするサイトはあるのだろうか?フェイスブック:済、ユーチューブ:済、ツイッター、ブログスポット、タンブラ:これらもすべてチェック済み。上述のような、新たなコミュニケーションの方法を作り出し、また中国の敵を生み出すウェブサイトは、中国においては、成功するのはもちろんのこと存在することすら難しい。

当然ながらこのようなサイトは中国ではあまり人気は高くない。しかし、検閲がウォークラフトのようなタイプを対象に行われると中国のネット市民は少しずつ関心を示し、自覚するようになる。同じように、中国のニュースサイトがコメントを投稿しようとする人に本名の登録を密かに要求するようになると、さらに多くの市民が検閲に気づく。このような変更により若干クレームが発生するが、あくまでも一部のインターネットギークしか反応していない。通常の人々は餃子を食べ、大量の爆竹を鳴らすことに忙しく、ほとんど気に留めていない。そのため、この点においては、検閲のレベルが上がっても大した問題にはならない。

しかし、中国では最近社会不安がエスカレートしており(そしてメディアでの報道も増えている)、上述した検閲の平衡感覚は新たな基準へと押し込まれるだろう。こうなると気付かずにはいられないぐらいあからさまになる。なぜなら必ず過去と同じ状態になるからだ。こうなるとグーグルも対象にされ、カイフ・リー氏が同社を去る決断に少なからず影響を与えたのだろう。ユーチューブが7月にブロックされた後、私達は同サービスの回復を待ったが、過去数年のブロックとは異なり、今回は完全な回復はいまだに実現していない。

とは言うものの、中国のインターネット事情がまったく進歩していないわけではない。確かに有名サイトはブロックされるが、かつては全く表に出なかった重大な出来事が、かつては存在しなかったチャンネルを介して明るみに出るようになりつつある。YoukuやTudou等の動画サイトは、様々な規制があるにも関わらず、社会に大きな影響を与えている。

不安の原因は、7月に新疆で行われたように、インターネットおよび電話のスイッチを入れる権限も切る権限も政府に握られていることにあるのだと私は思う。恐ろしいことだ。また、ピーター・クオ氏のようなブロガー達がデリケートな問題に触れたために投獄されてしまうので、気が滅入ってしまう。

検閲官達は同じみの戯言が新疆で再び大問題になったら再びスイッチを切ってしまうのだろうか?同地区の民族間の緊張はしばらくは収まりそうもなく、恐怖の注射器攻撃事件は、中国が同国のまとまりを世界に示したい中華人民共和国の建国60年行事に泥を塗る可能性がある。

中国が記念行事の際に何をするにせよ、現実世界においても、そして、オンライン世界においてもすぐに騒動が治まることを祈ろう。

ライター紹介: リック・マーティンはCNet アジアのブロガーで日本のテクノロジーを担当。またInventorspot.com(インベンタースポットドットコム)では中国に注目している。

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