今週、Movable Type(ムーバブル・タイプ:MT)の世界は、目まぐるしく動いている。月曜日には、Six Apart(シックス・アパート)が、MTベースのソーシャルネットワーキング・アプリ、Motion(モーション)をリリースした。そして、その翌日の火曜日、今度は、WordPres(ワードプレス:WP)の有料テーマ(テンプレートセット)のクリエイター、iThemes(iテーマズ)—が、MTのテーマストアの開店を発表したのだ。テーマの供給力は、MTがWPに差をつけられている分野である。有料のテーマに関しては、この差はさらに大きい。そのため、今回のように、MTのテーマ・マーケットにベンダーが進出する取り組みには、とても期待している。
昨日、私は、iテーマズの共同設立者、コリー・ミラー氏に連絡を取り、有料テーマ事業、そして、同氏の企業のMTマーケットへの進出について、幾つか質問した。
この度はインタビューに応じていただき、ありがとうございます。まずは、ミラーさん自身、そして、iThemes(iテーマズ)のことを少し紹介してください。
iテーマズは、自分で初めて立ち上げたビジネスです。その前は、10年以上、マーケティング、PR、そして、ジャーナリズムの分野で働いていました。2年と少し前、私は、キャリアで培った自分の考え、意見、そして、経験を発信する手段として、ブログを始めました。オーディエンスを増やし、質の高いコンテンツを作るため、私はまるで気が狂ったかのようにブログに労力を注ぎこみました。このブログを通じて、私はワードプレスを使ったウェブデザインを始めました。とても楽しい時間を過ごし、フリーランスのデザインとコンサルティングを始める決断を下したのです。そして、最終的に、深夜におよぶクライアントとの仕事を経て、「iThemes(iテーマズ)」が誕生しました。iテーマズを始めてから約1年間が経過し、今では、小規模な企業や個人に向けて、5名体制で素晴らしいテンプレートを作成しています。とても充実した時間を過ごしています。
テーマの開発という分野は、多くのクリエイターが無料で作品を提供しているマーケットですが、このような環境で、どのように有料テーマのビジネスを成立させているのですか?
私は、2年弱、ワードプレスのテーマを開発してきました。その間、30個の無料のWPテーマをコミュニティにリリースしました。その際、iテーマズのビジネスを形成する際に役立った教訓を得ることが出来ました。どれだけ全力を尽くしても、多くの人々がテーマに関する支援を求めるのです、—インストールもそうですし、設定、カスタマイズ、そして、継続的なサポート(問題は常に発生する)も必要とされています。そこで、私達は、「有料のテンプレートを採用し、素早くブログやウェブサイトを人々に提供する」サービスの、ビジネスモデルとしてのポテンシャルを感じ取りました。
ブログにとって、不況は好都合であり、このような状況だからこそ、個人的なビジネスに、より多くの時間を費やすようになると主張している人がいます。ミラーさんの意見を聞かせてください。
私はマーケティングの知識を持ち、常に自力で活動するタイプの人間です。無料や安価なリソースを使って、新しい顧客を探したいと常に思っています。時間があるなら、ブログは、個人あるいは企業のプロジェクトに対する、効果的(そして料金も手ごろ)なマーケティングツールとなるでしょう。あらゆる種類のプロジェクトの出発点として、利用することが出来るはずです。私自身が実際に体験してきました— 最初のブログを様々な事柄に活用しました。その中でも最も顕著なのが、iテーマズです。
ブログが増加することで、テーマに対する需要も増加する、と仮定することも出来ると思いますが、何かそれを裏付けるような証拠はありますか?
もちろんです。自分の考え、意見、そして、作品を簡単にオンラインで配信したいと思うならば、その希望の実現に役立つ、質の高い、プロがデザインしたテーマが求められるはずです。
ワードプレス・コミュニティでは、最近、激しい議論が行われています。以前は有料で提供していたテーマを無料で提供する企業が現れ、既に料金を払って購入した人達は、怒りが収まらないようです。なぜなら、同じテーマを使う人が増え始めているからです。
iテーマズは、有料のテーマを無料に切り替えたことはありますか?また、将来、切り替える予定はありますか?
今のところは考えていません。私達には、購入していただいた製品の価値を保つ責任があります。私達なら、無料のテーマを別個に作成し、コミュニティに提供するでしょう。
因みに、ムーバブル・タイプのテーマストアを開店するにいたって、私達は「Business Blogger(ビジネス・ブロガー)」と言う名の無料のテーマを作成しました。このテーマは、MTコミュニティ進出の第一歩となります。
それは楽しみですね。なぜ、MTのテーマを開発しようと思ったのですか?
私達は、ワードプレスに対して行ってきたビジネス、つまり、質が高く、プロがデザインしたテーマを、良質なサポートと共に、カスタム・デザインに対する料金の一部として提供するサービスを、ムーバブル・タイプのマーケットでも実行できるのではないかと、考えました。
私に連絡をくれたアニル・ダッシュ氏や、シックス・アパートのスタッフと話し合ったのですが、彼らはとても協力的であり、勇気を与えてくれました。そのため、特に悩むことなく、ムーバブル・タイプのテーマを作成する決断を下しました。また、自分の仕事に誇りを持っている開発者が脇を固めてくれているため、アクティブに活動し、事業をスムーズに進めることが出来るのです。彼らも、iテーマズのようなテーマ・ビジネスが、彼らの自身の仕事に直接結びつき、ユーザーに価値を提供することが出来ると感じ取っているはずです。
MTの開発とWPの開発の違いを教えてください。
初めてMTを見たときに、WPとの違いに、はっきり気づきました。MTは、スタティック・パブリッシングをベースにしていますが、WPはダイナミック・パブリッシング・モデルを採用しています。テーマ・ファイルの保存、利用、取り込みに関しても、両者は全く異なります。これらの違いが、現時点では、影響を受ける大きな違いと言えるでしょう。
MTのテーマを開発する際に、役立つと感じたリソースはありますか?
はい。今回の取り組みを始める際に、私達が保有するテーマの中から、2つのテーマを移植するため、私達は2名の優秀なMTの開発者に連絡を取りました。— バーン・リース氏とジェシー・ガードナー氏です。彼らはとても親切です。そして、MT用のテーマを開発する意味合いを教えてくれるだけでなく、マーケットに関する情報も提供してくれました。
それ以外では、コデックスのテンプレート・タグ・ライブラリへのリンクがMTに用意されていたことにも助けられました。
6Aは、昨日、「Motion(モーション)」をリリースしましたが、ミラーさんは、モーションのテーマの開発も手がけるつもりはありますか?また、MTのコミュニティ・フォーラムのテーマなどはどうですか?
モーションについては、とても期待していますし、MTで試して、直にポテンシャルを見てみたいと思います。私が知り得た範囲で最も有益だと思ったのは、サイトから読者を追い出すのではなく、引き戻すことが出来るようになることです。自分のサイトのトラフィックをリダイレクトすることなく、ソーシャルメディアを活用したいと考えている人にとっては、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。いつかモーション専用のテーマを開発してみたいですね。
それ以外は、とくに決めていません。私達はMTに進出したばかりですし、このソフトウェアについても、そして、マーケット、および、そのニーズについて学ばなければいけないことが、たくさんあります。そこで、MTコミュニティからフィードバックをいただけると助かります。彼らの求めていることを把握できるからです。事実、MT テーマ・ストアで、調査を実施しています。
以上です。ミラーさん、ありがとうございました。
開発者として、私は有料のMTテーマの開発事業に興味を持ってくれる企業が現れたことを、嬉しく思っている。MTのプラットフォームが成長している、何よりの証である。iテーマズには、今後もビジネスを展開し、私達MTのテーマ開発者達にも、マーケットに進出してもらいたい。
皆さんの意見を訊いてみたい。有料のMTテーマのマーケットは存在するのだろうか?コメントを待っている。
ライター紹介: ビル・マーブレイは、配信業界で活躍するウェブ・ディベロッパーである。過去数年間、ほぼ全てのブログ・プラットフォームのコーディング、そして、開発作業に関わってきた。ブログは彼の血管にまで浸み渡っているが、医師の見解によると、普通に生活することは出来るようだ。
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