Philippine Star(フィリピン・スター)を長きにわたって配信していた故マックス・ソリベン氏には、奇妙な習慣があった。ソルベン氏は、ノートPCやワープロが浸透しているにも関わらず、コラムを手動のタイプライターで綴り、スタッフにエンコードしてもらっていたのだ。さらに、遠出する際も必ずタイプライターを使い、ファックスで出来上がった原稿をオフィスに送り、エンコーディングしていた。
これがマックス流のライティング・スタイルなのだろう。タイプライターを使うことで、リズムを掴んでいたとも言える。ソリベン氏は、世界各地を飛び回り、戦場記者を務めたことも、そして、政治犯として勾留されたこともある。このような生活を送っていたため、マニュアルのテクノロジーを高く評価していたのだろう。
現在のブロガー達の多くは、動いている手動のタイプライターを見たことがないのではないだろうか。この種のタイプライターは、一行を綴り終えると、ガタ!という大きな音を出す。しかし、マックス・ソルベン氏のように、大半のブロガーも、奇妙か否かは別として、何かしら習慣を抱えているはずである。
私自身、なかなか解消できない習慣を幾つか抱えている。まず、ブックマークやサイトの検索ボックスを利用するのではなく、URLバーにURLを入力してしまう癖がある。そのため、例えば、ブログヘラルドで情報を探すときは、Lijit(リジット)の検索ボックスを利用するのではなく、www.blogherald.com/search/xxxとタイプしたくなってしまうのだ。また、新しいエントリを作成する際は、www.blogherald.com/wp-admin/post-new.phpと入力する。テーマファイルを編集する必要があるときは、そのPHPスクリプトに対するURLを入力する。また、修正を加えようとしているファイル名まで入力することもしばしばある。なぜかは分からないが、ブックマークを調べ、マウスのカーソルをリンクの上に移動し、クリックするよりも、直接入力する方が早いのだ。
私は伝統的なスタイルを好み、ビジュアル・テキスト・エディタを避けている。そして、テキスト・エディタ上部のボタンをクリックするのではなく、自分でHTMLのタグを入力することが多い。ビジュアル・エディタは、マークアップを破壊し、私をアシストしてくれるのではなく、反対に、トラブルの源になることが多い。コードのボタンにも同じことが言える。
そして、私は、ブラウザーがクラッシュするのではないか、または、最新のエントリをWordPress(ワードプレス)に奪われてしまうのではないかと、不安で不安でたまらなくなるため、エントリのテキストをコピーし、ノートパッドに貼り付け、何か問題が起きても再び投稿出来るように、ローカルのテキスト・ファイルとして保存するようにしている。
また、一度コーヒーをすすると、しばらくはエントリを綴ることに集中するため、二度目にコーヒーを飲もうとする頃には、完全に冷えきってしまうこともよくある。
私の習慣は、ギリギリで普通のカテゴリーに収まっているのだろう。ブロガーのなかには、紹介する価値のある習慣を抱えている人もいるはずだ。彼らの習慣と比べれば、私の習慣は霞んでしまうのだろう。
奇行、奇異、奇妙。このような行為が、文章の作成に役立っているなら、それがその人の「オレ流」なのだろう。ブロガーとしての行動を位置づける自分なりの習慣を持ち、変だと思っているなら、是非、聴かせてもらいたい。
ライター紹介: J・アンジェロ・ラコマはブログヘラルドではアシスタント編集者として、さらにSplashpress Media(スプラッシュプレス・メディア)では編集長として活躍している。また、ブログネットワーク管理者、そしてニューメディアコンサルタントという顔も持っている。スプラッシュプレス・メディアでは、同社のブログやブログ関連サービスの創造的な分野および管理的な分野を任されている。アンジェロは自らのブログ、the J Spot(ザ・Jスポット)で、テクノロジー、生産性、ライティング、そして仕事に関する記事を投稿している。
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