Tuesday, 6 January, 2009

ダイヤルアップ接続のユーザーを考慮する重要性

9月 9日 at 6:30 pm by ジョナサン ベイリー -

スタッツのデータによると、このエントリを読んでいる読者の大半が、ブロードバンドでインターネットに接続しているようだ。職場でLANを利用していようが、あるいは、自宅でDSLやケーブル・モデルを介して、ネットサーフィンをしていようが、ダイヤルアップで接続している人は、ほとんどいないだろう。

しかし、かつて、ウェブマスターが、必死になってウェブページのすべての要素を最適化し、スピードダウンを出来るだけ回避していた時代があった。決して大昔の話ではない。当時、ブロードバンドは、一般的ではなく、ダイヤルアップ接続を介して、ビジターは常に“戻る”ボタンがクリック出来るように神経を尖らせていたのだ。

しかし、YouTube(ユーチューブ)、フラッシュ広告、エンベッド可能なコンテンツの時代がやってくると、このような教訓は忘れ去られてしまった。しかし、ハイスピードの接続が行き届いていない地方に住んでいる人もいるのだ。また、ダイヤルアップしか用意されていない地域で数日過ごすと、これらの教訓が一気に蘇ってくる。

それでは、避難生活を送っている際に、ウェブを閲覧し、得た教訓の一例を以下に挙げていこう。

ローディングを妨げる原因

ダイヤルアップ接続でウェブを閲覧していると、すぐにロードするアイテム、そして、そうではないアイテムがあることに気づくはずだ。もし、サイトが、大量のデータを必要とする要素を抱えていると、ページのローディングは止まり、ユーザーのフラストレーションはすぐに限界値に達する。

スローなウェブを体験していたとき、このような障害を持ったウェブサイトが非常に多いことに私は驚いた。ユーチューブ等、ローディングが捗らないことが分かっていたサイトは、なるべく避けるようにしていたが、それでも、ほぼ毎回、私のインターネット・コネクションはローディングに苦しんでいた。

これらの問題の原因を探り始めた私は、すぐに犯人が、以下の5つのうちの1つに当てはまることに気づいた:

  1. エンベッドされた動画/文書: リンクを掲載すれば十分であるにも関わらず、動画や文書をエンベッドしてしまう行為だ。私も有罪である。エンベッドされた動画は、ハイスピードのコネクションに対しては強力だが、そうではない場合は、単なる迷惑である。とりえあけ、RSSリーダー上に急に現れると、本来ならばすぐに終わらせることが出来るプロセスをスローダウンさせてしまうため、本当にイライラする。
  2. 無駄な広告: ハスピード・コネクションが用意されている環境のユーザーの多くが、Adblock Plus(アドブロック・プラス)を使い、面倒を回避している。スローなコネクションでは、広告ブロックツールは絶対不可欠である。データの多いフラッシュ広告やローディングに時間がかかるフルページのエフェクトを抱え、重くなってしまっているサイトがとても多い。しかも、これらの広告のコンテンツは、ダイヤルアップでは、ほとんどローディングされることはない。
  3. 大きなイメージ: 障害の多くは、劣悪なデザインを選択してしまったために発生している。多くのサイトが巨大なバナーをページの上部に掲載しているが、ブラウザーの動きが鈍いと、その下のコンテンツは全くローディングされない。多くの有名なブログやショッピング・サイトがこの問題を抱えている。
  4. ジャバスクリプト: Gmail等のウェブ・アプリケーションは、スローなコネクションでは、ほとんど役に立たない。GmailのHTMLインターフェースは利用することが出来たものの、その他のサイトは、代わりとなる静的なバージョンが用意されていなかった。そのため、ローディングが早いとされていた多くのサイトを回避しなければならなかった。
  5. ウィジェット: ダイヤルアップで数時間ウェブを閲覧していると、“ウィジェット”を呪いたくなる。Flickr(フリッカー)の小さなサムネイルなどのウィジェットの場合は、それほど問題にはならかったものの、ロードするアイテムの順番によっては、完全にフリーズしてしまうサイトもあった。ウィジェットにこだわってサイトを訪れているわけではないため、ひっきりなしに邪魔されてしまった。

だからと言って、これらのアイテムを使うべきではないと言いたいわけではない。何を使うかは、ブロガーやウェブマスターの自由である。しかし、これらの要素を採用すると、接続スピードが遅い場合は、ページがローディングされるまでに時間がかかってしまうことを認識してもらいたい。

減速の原因と迷惑

ウェブサイトのローディングに大幅な遅れをもたらすアイテムに加え、完全に停止するわけではないが、ウェブを“一時的に中断”させてしまう要素も数多く見受けられた。これらの要素の多くは確かに厄介ではあったが、だからと言って、それが原因でサイトにアクセスするのを控えることはなかった。

  1. テキストやCSSで十分であるにも関わらずイメージを利用する: 多くのサイトが、ページを魅力的にするため、ボタンやテキストの要素を、イメージに差し替えている。これらのイメージは、通常は小さなものが多く、大きな支障をきたすわけではないが、“投稿”ボタンかどうかを見極めるために、数秒間待たなくてはならないため、ユーザーは、ストレスを抱えることになる。
  2. グーグル・アドセンス: テキストベースのグーグルの広告の大半は、特にローディングの負担にはならない。グーグルの広告をローディングする際に数秒間止まるサイトを何度か見かけたが、他の広告で味わった苦労を、グーグル・アドセンスで抱えることはなかった。
  3. スローなサーバー: 論理的には、帯域幅の障害の原因は私のサイドにあるため、なぜ、こうなってしまったのかを完全に理解するまでには至っていない。ただし、米国でホスティングされているサイトを閲覧しているとき、そして、質が高いことを熟知しているサービスを利用しているときにパフォーマンスが向上することに気づいた。ウェブ1.0のスピード程度しか引き出すことはできていなかったが、サーバーからの距離が長くなると、サイトのロードが遅くなるようだ。

これらの問題は、訂正する価値はあるものの、それが原因でサイトの閲覧を回避する人はいないだろう。度を越さない程度なら問題はないが、やり過ぎてしまうと、ビジターを遠ざけてしまいかねない。

問題にならない問題

既に紹介したように、サイトをフリーズさせてしまうアイテムやローディング・スピードをスローダウンしてしまうアイテムもあったが、最初は問題視していたものの、問題なく受け入れることが出来たアイテムもあった。

  1. 小さなイメージ: サムネイルや小さなイメージは、たとえ数値が高いものであっても、ほぼ毎回、すんなりとローディングされていた。私が運営するPlagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)のフロントページにも、このようなイメージが多数掲載されているため、救われた思いがした。
  2. 想定内の大きなイメージ: 避難生活を送っていた時、私はNational Hurricane Center(国立ハリケーンセンター)’のウェブサイトを頻繁に閲覧し、最新の気象地図やイメージを手に入れていた。イメージをローディングするには時間がかかってしまったが、事前に分かっていたため、辛抱強く待つことが出来た。接続スピードが遅いユーザーをキープするには、警告、そして、選択が鍵となるだろう。
  3. 大半のブログ: 大半のブログはテキストを主体としているため、ダイヤルアップ接続で閲覧しても、スムーズにローディングされていた。私をイライラさせたのは、ウィジェットを搭載しているサイトやエンベッドを行っているサイトだけであった。また、セルフホスト版のブログよりも、WordPress.com(ワードプレスドットコム)やBlogger(ブロガー)等の無料サービスを利用しているブログの方が、扱いやすかった。恐らく、サーバーのスピードが早く、また、デザインの選択が限られているからであろう。

帯域幅に優しいサイトを作るべきであり、データを出来るだけ詰め込み、制御が出来ないようなサイトは作るべきではない。ブログは、基本的には接続スピードが遅くても問題がないようにスリム化されているが、サイトを重くしてしまうアイテムが加わると、このメリットは失われてしまう。

ブログ・クラッター

このサイトで連載されているシリーズ記事で、ローレル・ファンフォッセン氏が、WTF ブログ・クラッターと言う相応しい名称をつけている問題について説明している。このなかには、不要なウィジェット動画、そして、サイトを散らかすブログのアイテムなど、私が既に紹介したアイテムも含まれている。

肥大したサイトをスリムにしたいなら、このシリーズに目を通し、最新の情報を手に入れよう。

結論

接続スピードの遅い環境を考慮し、サイトがスムーズに動くように工夫しているブロガーは少ない。とりわけインターネットを多用するユーザーの間でブロードバンドが浸透するにつれ、サイトをスリムにする取り組みは、かつてほど重要視されなくなった。

しかし、スローなウェブを閲覧する状況が完全に消えたわけではないことを、覚えておいてもらいたい。ネットワークの混雑、主要なサービスの停止、あるいは、親族に暮らす地域への旅行など、インターネット接続が10年前と変わらない環境に身を置くことになる可能性は、ゼロではないのだ。

今でも、普段からダイヤルアップで接続しているオーディエンスもいるのだ。そして、普段はブロードバイド回線を利用していても、時折、ダイヤルアップを利用しなければならいことだってある。彼らにどれだけアピールするかは個人の自由である。しかし、不要な過失は避けたいところだ。

動画をエンベッドするのではなく、リンクを張ることで、キーボードをドンドン叩くようなストレスを軽減することが出来るなら、そうする価値はあるはずだ。

ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。

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