Tuesday, 6 January, 2009

書籍レビュー : 「Blogger - Beyond the Basics」

8月 13日 at 2:30 pm by ジョナサン ベイリー -

私にとって、Blogger: Beyond the Basics
(ブロガー : ビヨンド・ザ・ベーシック)をレビューするのは、とても難しい。私は、WordPress(ワードプレス)を愛用しているため、 reviewing a book about Blogger(ブロガー)に関する書籍をレビューする際には、以下の2つのポイントを常に心掛ける必要があるだろう。

  1. グーグルが提供するこのブログサービスに対する、偏見や個人的な見解は、レビューに反映させない。
  2. ターゲットとするオーディエンスの視点で本を読み、どれだけ役に立つのかを特定する。

1つ目のポイントをクリアするの思ったよりも、簡単であった。ブログ・プラットフォームを選ぶ際に、どのような高度な機能を持っているのか興味を持ち、Blogspot(ブログスポット)のブログを実際に使ったことがあったためだ。

反対に、2つ目のポイントの方がよっぽど難しいことが判明した。ターゲットのオーディエンスになりきるのが難しいからではなく、ターゲットとしているオーディエンスの層を特定することが出来なかったからである。

重大な欠陥

この本の主人公は、ジョージアという名の架空の八百屋である。ジョージアは、無農薬のフルーツ事業を運営しており、成功している。最初の章で、ジョージアは、Bloggerのブログをデフォルトのテーマを使って、開設する。

次の10章(330ページ)では、ジョージアの醜いアヒルの子のようなブログが、プロ級の作品に生まれ変わっていく模様が、子供向けの映画に出てきそうなタッチで綴られている。

シンプルな内容だが、1+1を難しくしてしまうような問題が多数見受けられた。特に、複数の章に散らばる、2つの大きな問題が、この本の質を大きく下げてしまっている。

  1. この本の奇妙な問題が原因で、読者を簡単なプロジェクトに踏みとどまらせ、レベルの高いプロジェクトは避けるように仕向けてしまうだろう。
  2. 中途半端に思える章や、テーマから外れている章がある。

これらの問題の根源は同じである。この本は、すべての人に、同じ解決策を当てはめようとしているのだ。そのため、適格なトピックを網羅する余裕がなくなっている。

極端な難度

この本は、2つのセクションに大きく分けることが出来る。1章、2章、そして、10章は、サービスとしてのBloggerを説明しているが(1章はどちらかと言うと紹介に近い)、3章から9章では、ブログ全般のトピックを取り上げている。

しかし、Bloggerに関する章は、ターゲットとしてる読者を置いてきぼりにしてしまうような、変な問題が頻発し、読者はイライラしてしまうだろう。

例えば、ブログの色を選ぶアドバイスを提供する章では、著者のリー・ジョーダン氏は、Bloggerのインターフェースにアクセスし、デフォルトのパレットから色を選択する作業を手順ごとに事細かに説明しているが、カスタムの色を利用する方法に関しては、ヘックス・コードを大雑把に説明し、適当な番号を複数提供し、それで終わらせている。ヘックス・コードを探すための情報源もなければ、テストサイトで利用されている色以外の色を表示させる方法も記載されていない。

また、サイトの見た目をさらにレベルアップさせるための傾斜を利用する方法に触れるものの、イメージを傾斜させる方法や手に入れる方法に関する具体的なアドバイスは全く提供していない。また、イメージのサイズ変更、とりわけヘッダーに関する変更を取り上げているものの、割合を維持する重要性には全く触れられていない。実際に、読者にこの機能を無効にするよう勧めている。これではイメージが変形してしまうだろう。

さらに、10章では、FTPを介してBloggerを設定する手順を紹介しているが、ルートのウェブ・フォルダを特定する方法に関しては一切触れずに、FTPクライアントかCPanelを使うことを勧めているだけである。また、このようなホスティングの場所についても全く説明がなく、ホスティングを購入する際のポイントも提供していない。

“この本の範囲外”と決め付け、省いてしまうのは簡単である。しかし、この本の内容を実行に移すには、これらの情報は欠かせない。カスタムの配色/傾斜を利用することが出来ないなら、この本の例に限定されてしまう。イメージのサイズ変更をすることが出来ないなら、プロレベルのロゴを作成することは出来ない。また、ホスティングおよびFTPの仕組みを把握することが出来ないなら、BloggerのFTP機能を利用することは出来ないだろう。

その結果、一体この本は誰をターゲットにしているのかが分からなくなってしまった。これらのトピックに詳しいなら、子供扱いされるのはうんざりするはずだし、もっと上級のテクニックを知りたくなるだろう。段階的な説明が必要なら、本で紹介されているテクニックを自分のサイトで実践する際に、恐らく苦労することになるだろう。

ウェブを網羅

一方、3章から9章は、その他の章の内容とは大きく異なる。

3章から9章は、Bloggerのサービスを紹介するのではなく、ソーシャル・ネットワーキング、ウィジェット、Adsense(アドセンス)、Google Analytics(グーグル・アナリティクス)等の広範なトピックを取り上げている。

全体的にこれらの章でBloggerが出てくるのは、HTMLコードを貼り付けるときだけである。そのため、読者は、「新しいサービス/ツール > コードのグラブ > Bloggerにログインする > コードを張り付ける」を繰り返し学ぶことになる。「Bloggerにログインする > コードを張り付ける」に関しては、必ずといっていいほど記載されている。

しかし、これらの章が劣悪だと言っているわけではない。反対に、実は、良心的な内容だと私は思う。この本は、ツールの説明に関しては、優れた仕事をこなしており、手順を追った説明もまた分かりやすい。複数の例外を除けば、Bloggerのユーザーも、異なるサービスのユーザーも、これらの章を自分のサイトに応用することが出来るだろう。

しかし、残念ながら、これらの章で取り上げているトピックは、既に多数の書籍で紹介されており、質の面でも負けていると言わざるを得ないだろう。時には重要な部分を1つの章にまとめることも出来るかもしれないが、SEOに触れずにアドセンスを語るのは、無理があると思う。

この本の中で十分な説明が提供されている章は、グーグル・アナリティクスに関する章だけである。しかし、グーグル・アナリティクスを利用した経験がないため、そのように感じるのかもしれない。

この本で提供されている完結なサマリーを当てにするのではなく、それぞれのサービスに的を絞った書籍を購入し、学習した方が効果は高いはずである。

ターゲット・オーディエンス

序章で、著者は、“現在、Bloggerプラットフォームのユーザーであり、このサービスを有効に使いたいと思っている人、または、別のブログ・プラットフォームを利用しているのものの、Bloggerに変えようと思っている人”をターゲットにしたと綴っている。

カスタマイズされていないブログを運営している、大半のBloggerのユーザーは、HTMLやCSSを不得手にしているはずである。それにも関わらず、この本は、Blogger中心の章で構成されているのだ。現実と著者の主張とは正反対であり、この本を有効に利用するためには、やはりこれらのスキルが欠かせないはずだ。

次に、Bloggerに切り替えようとしている人が多いとは思えない。私はターゲット・オーディエンスに近く、様々なプラットフォームを利用した経験があり、その中にはBloggerも含まれている。しかし、Bloggerに切り替えたいと思ったことは一度もない。

最後に、企業用のブログに的を絞るアイデアにも納得がいかない。大抵の企業は、WordPress(ワードプレス)やMovableType(ムーバブル・タイプ)等のセルフホスト型のブログを好むはずだ。グーグルの職員を除けば、企業のブログにBloggerを利用する人がいるとは思えない。

この本は、ターゲット・オーディエンスに妥当な情報が掲載されているわけでもなく、当該のサービスに関しても脱線しているような気がする。

結論

否定的な感想ばかり綴ってしまったが、決して“劣悪”な本ではなく、著者を批判しているのではない。この本の内容を細かくすれば、簡単に5、6冊の続編を綴ることが出来るだろう。

この著者の今後の作品を読んでみたくなった。

しかし、すべての事柄をすべての人に当てはめると言う大きなミスを犯してしまった。取り上げたトピックは、確かにブロガーにとっては重要なポイントばかりだが、あまりにも情報が少なく、結局、すべて中途半端で終わってしまっている。

外部のサービスを紹介するのではなく、Bloggerに焦点を絞った方が、ターゲットとしているオーディエンスの役に立っていたはずだ。

個人的には、色々なテーマを取り上げるよりも、1つのテーマに集中している本を手に入れたいと思う。

HTMLやCSSに精通するウェブマスターであり、Bloggerを現在利用しているか、あるいは、今後利用するつもりなら、この本は役に立つだろう。この条件に合う人は、ほとんどいないと思うが…。

また、有効な参考資料と呼ぶには、まずは焦点を絞りなおす必要があるのではないかと思う。

ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。

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