新しいホスティングサービスを探し出すのは、大変な作業である。
まず、ホストのタイプと必要なプランを選択しなければならない。これは、新しいサイトに対するホストを探す際には、ほとんど不可能に近い。次に、質の高いホストを妥当な価格で見つけなければならない。大抵のホストには、ネガティブな意見も、そして、ポジティブな意見も寄せられているため、判断が難しい。
新しいホスティングサービスを選ぶ際に、見過ごされがちな要素がある。それが、法的な問題である。ホストとクライアントは、複雑、そして、ややデリケートな法的な契約を交わすことになり、両者はまったく同じ方法でアプローチすることなるのだ。
長い契約同意書に目を通すのは、決して楽しい作業ではないが、この文書には以下のポイントを含む、重要な情報が掲載されている。
企業の所在地
ホストを選ぶ際に最初に考えてらいたいのが、その企業が所在する国である。その企業は、その国の法律に従って営業しているからだ。
通常は、自分と同じ国に所在する企業を選ぶことになるだろう。自分の国の法律なら、より馴染みがあるからだ。また、母国語でサポートを提供してもらい、簡単に連絡を入れることが出来るメリットも非常に大きい。
それが現実的ではないなら(つまり、自分の国に許容可能なホストがない、あるいは、ほとんどのオーディエンスが外国にいる場合)、米国かEUのホストを選ぶことを薦める。これらの地域では、ここ数年、法律が安定しており、また、標準的な規則が規定されているからだ。
しかし、国の所在地の確認よりも重要なのは、自分が何に足を踏み入れようとしているのかを理解することだ。それには、利用規約にしっかりと目を通して、利用規定が許容の範囲内であり、自分のサイトがこれらのガイドラインに抵触し、削除されてしまうと言う忌々しき結末を迎えることがないようにしよう。
探す項目
これらの規約に目を通す際には、以下の項目を必ず見つけよう:
- 料金: ホストと契約を結ぶ際に、最も問題となるのが、料金である。支払うことになる金額、支払う時期、セットアップ費の有無、支払う方法、そして、自動で引き落とされるのか、または、請求書が送られてくるのかを把握しなければならない。これらのポイントを把握することが、ホストと良い関係を築く際に重要になる。
- サーバーの制約: 手に入れられるスペースと容量を確認したら、次に、サーバー利用の制約を書きとめておこう。例えば、大抵の共有ホストは、チャットルーム等の“常に稼働する”スクリプトを認めていない。自分のアカウントが停止に追い込まれる状況を確認することで、Digg(ディグ)等によるトラフィックの急増を経験した際に役に立つ。
- コンテンツの制約: 私は、成人向けのコンテンツを認めていないホストは避けるようにしている。ポルノを私のサイトで配信するつもりはないが、成人向けという定義は、法廷でさえ、主観により左右されることがあり、私のサイトにも、成人向けと勘違いされてしまう可能性のあるエントリが存在する。出来るだけ制約の少ないホストを選ぶべきである。
- 著作権/商標: DMCAやEDEC等の法律は、大部分において、ホストに対する著作権の標準化を実施しているが、未だに独自のポリシーを掲げている企業が多数あるため、そのポリシーの内容、そして、受ける影響を理解しておくことが肝要だ。特に、ユーザー側から通知を送る手順については、しっかりと把握しておきたいところだ。
- 責任: ホストによっては、また、同じホストでも、アカウントが異なれば、責任も異なってくる。ホストがサポートするべき内容を把握し、どれだけ“管理されるのか#8221;、あるいは、“管理されないのか”にも注意しよう。また、アップタイムの保証が言及されているなら、その保証に満たなかった場合の内容もチェックしておこう。さらに、ハードウェアのスワップアウトタイムも保証しているホストもあるため、気になっているホストがこの保証を提供しているか、そして、約束が守れなかった際に彼らにどんなペナルティが下されるかについても確認しておこう。
- キャンセル: いずれ去る日がやってくるのだろう。どのようにアカウントをキャンセルすればいいのだろうか?どれだけ通知する必要があるのだろうか?契約期間を満了する前に、キャンセルしたらどうなるのだろうか?これらは、ホストによって異なり、ほとんどのホストが、故意にキャンセルの実行が難しくなるようにしている。契約する前に、この項目を十分にチェックしておくことを薦める。
かなり大量の情報を入手する必要があるように思えるが、実はほんの数分間あれば足りてしまう。これらの情報に対するリサーチのために、僅かな時間を割くだけで、受け入れられるホストを探す時間も、また、抱える問題も大幅に軽減することが出来るだろう。
見送る
集めた情報が、世の中を変えるようなことはない。あくまでも自分のためだけである。しかし、これらの規約にしっかりと目を通しておくことで、私は、読んでいるホストの利用規約が、他のホストの利用規約よりも良いのか悪いのかを判断し、見送ることが出来るようになった。
自分のニーズに関して正直になり、どんなことをすると誤った方向に進んでしまうのかを検証することが重要である。また、自分と敵対し、サイトをシャットダウンさせるためにはどんな手も使うような人の視線でサイトを見てみることを薦める。
事前に自分のニーズ、そして、何が障害になるのかを特定しておこう。完璧なホストなど存在しないが、潜在的な問題を軽減することが出来るホストを見つけることぐらいは出来るはずだ。
問題を完全に回避することが出来なくても、大損害を避けることぐらいは出来るだろう。
結論
私達は、ホストの利用規約や利用規定は、どれよ似たりよったりだと考えがちだが、定期的に読んでいる私の立場から言わせてもらうと、それは誤りである。
これらの規約をしっかり読み、ホストのアカウントを運営する際に採用されるルールを理解することが重要である。なぜなら、これらのルールはユーザーだけでなく、ビジターにも影響を与える可能性があるからだ。
このような法的な問題は、ホストを選ぶ際の作業としては、最も“つまらない”部類に入るのだろうが、同時に最も重要な部類にも入るのだ。ホストがたとえ頼り甲斐があり、対応が早くても、プロバイダー等と揉めれば、閉鎖されてしまう可能性があるのだ。
そのため、運に任せるのではなく、準備を整え、意識を高めておくことを、私は薦める。
ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。
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