私は、デザインする際に利用するツールを、斬新且つ格好よく活用する方法を求めて、ウェブ上を探し回ることがある。その中でもとりわけ、Adobe Photoshop(アドビ・フォトショップ)に関する情報を求めることが多い。そして、その行き先の一つがPSDTutsである。これはチュートリアル・サイトであり、たとえ刺激を受け、フォトショップを使って、何ができるのかを考えるようになるとまではいかなくも、私はかなり気にっている。
しかし、現在、このサイトは幾つかの問題を抱えているようだ。まず、サイトを運営するために収益を上げる必要がある。当たり前だ。そのため、彼らはPlus(プラス)と呼ばれる、1ヶ月9ドルの購読オプションを用意している。これは、通常よりも多くのフォトショップのチュートリアル、そして、ダウンロード用のサンプル・ファイルを提供するサービスである。私のようなケチなビジターのためにも、未だにコンテンツを豊富に用意してくれているため、サイトを拡張する戦略としては親切な手を打ったのではないかと私は思う。特に問題はない。
しかし、異論を唱える人もいるだろう。PSDTutsのスタッフも気づいているはずだ。この有料オプションに対して、クレームが多く寄せられており、そのため、オーナーのコリスが、料金を取る理由について長々と説明する羽目になった。これもまた当たり前のことではあるが、いずれにせよ、理由を説明することが必要だったことは明らかである。
広告から収益を得ることは不確実であり、ブロガー、サイトのオーナー、フォーラムのオペレーター等の人達が、費用を賄い、サイトから利益を得るために、その他の方法を探す行為には、私は納得している(後押しすることさえある)。Google Adsense(グーグル・アドセンス)が選択肢として魅力的に映った時代は終わった。数年前、自分が運営するスウェーデンのビデオゲーム・ネットワークにアドセンスを利用し、そこそこ儲けることに成功したが、今同じことをすれば、コーヒー代ぐらいしか稼ぐことはできないはずだ。状況は大きく変わり、ニッチに特化したミディアムサイズのブログにおいては、直接的な広告の売上げが、最も有効な手段になっている。
スピンオフ的なサービスもまた有効である。私は、先日、国際的なブロゴスフィアの無名なスウェーデン人から、この世界で生計を立てるまでに成長した私の経緯をeブックにまとめて欲しいという依頼を受けた。大事なことは、ブログのエントリでも指摘しているように、従来型の広告に頼らないことだ。
有料コンテンツの提供を始めたPSDTutsの行動は正しい。なぜなら、彼らは、明らかに料金を払うに値するレベルのコンテンツを用意しているからだ。同じことが自分にも当てはまるか、考えてみるべきだろう。
しかし、彼らは、料金制を採用する際の明らかな障害にも直面している。ユーザーは無料を期待しているのだ。オンライン上のモノはすべて無料であるべきだ。皆さんも同じことを考えているはずだ。しかし、自分のプロジェクトに限っては例外として扱い、あわよくば料金制を採用しようと思っているのだろう。
良いことを教えよう。「ウェブ=無料」は過渡期を迎えている。なくなるわけではないが、変化していくはずだ。なぜなら、最高の製品は、その製品の作成に全身全霊を捧げる人達によって、作られる。そのため、彼らがこの状態を維持するためには、収益を上げる必要があるのだ。ボランティア精神だけでは、長続きしない。
広告であれ、購読であれ、あるいはスピンオフ的な製品であれ、サービスであれ、自分達が丹精込めて作った作品に対して、いずれ金銭的な対価を求めるようになる。実際に、見返りもなく、私がこの記事を投稿していると思っている人はいないはずだ。
ライター紹介: トード・ダニエル・ヘデングレンはデザイナー、ライター、そしてブロガーとして活躍している。スウェーデンのゲーム業界の最前線でその手腕を振るっていたが、すべてを手放し、国際的な舞台へ旅立った。彼はインタビュー形式のブログ、BloggerTalks(ブロガートークス)を立ち上げ、デザイナーとして素晴らしい仕事をこなし、TDHブログに記事を投稿している。
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