自らサイトにスパマーを呼び込もうとする人は、まずいないはずだ。スパマーは、コンテンツを奪い、ナンセンスなコメントを残し、検索エンジンのサイトに対する信用を貶める。
残念ながら、すべてのブログが、期間、トピック、そして、読者層に関係なく、スパマー達の注目を多少なりとも集めてしまう。これはブログの開設、そして、RSSフィードの配信には、つき物である。
しかし、スパマーは、すべてのサイトを同一視しているわけではなく、サイトによって、スパマーから寄せられる注目のレベルは異なる。スパマーを集めてしまう要素の多くは予測することも、制御することもできないが、すべてを諦める必要はない。
スパムに関わる問題のレベルを示唆する目安の中でも、とりわけ分かり易いのが、ブログが所属するニッチである。これは、ブログが取り上げるニッチが、そのブログに関連するキーワードを特定し、このキーワードを基にスパマーがサイトを物色しているためだ。
そうなると、どのニッチが最もスパマーに狙われているのかが気になる。
ユージュアル・サスペクツ
スパマーのターゲットとして、自分のブログのニッチが狙われているかどうかを知りたいなら、メールボックスのスパム・フォルダーを見れば一目瞭然だ。
ウェブ・スパマーやメール・スパマーが同一人物であるか否かに関係なく、彼らが同じ獲物を狙っていることは明白だ。メールのスパマーによく狙われるキーワードとトピックは、ウェブ・スパマーに狙われる可能性も高い。
そのため、ギャンブル、処方薬、コンテスト、トラベル、アダルト・コンテンツ、そして、融資等の、明らかなスパムのニッチに属しているブログは、スパムブログのターゲットにされることが自然と多くなる。
当然ながら、難点は、スパムブログと同じ製品やサービスを宣伝していなくてもターゲットにされてしまうことだ。同じトピックを取り上げているだけで餌食にされてしまうのだ。スパムボットは、検索エンジンと同じように、どの記事が役に立つのか、そして、役に立たないのかを本質的に区別することができない。そのため、オンライン・ギャンブルの取り締まりに関するニュースであっても、ポーカーで勝つ秘訣を提供しているブログと同様に、悪用される可能性が高い。
要するに、メールスパムにとってのお馴染みのキーワードが、サイトで日常的に使われているなら、ウェブの裏世界が引き起こすトラブルを、平均的なサイトよりも多く被ってしまう可能性が高い。しかし、このような基準を満たしていなくても、知らず知らずのうちにスパマーの注目を集めている可能性もある。
予期せぬサプライズ
言うまでもないことだが、すべてのウェブスパムがメールスパムと同じトピックを狙っているわけではない。ウェブスパムは、多くの異なる要因を基に活動しているため、メールの受信箱には現れないものの、ウェブサイトには現れるカテゴリーも存在するのだ。
その要素の一つが、1回のクリックでスパマーが手に入れることができる金額である。値段の高いAdsense(アドセンス)のキーワードを調べてみると、従来のスパムのトピックとはかけ離れた、まるで法律を検索しているような堅苦しいリストを目にすることになる。
多くのスパムブログが、閉鎖に追い込まれる前に数ドル程度しか手に入れることができないため、収益性の高いキーワードは重宝されるのだ。そのため、スパマー達は、1回のクリックで約50ドルほど稼げる、中皮腫、酒気帯び/麻薬服用時の運転、人身障害、そして、保険等の、トピックに吸い寄せられる。これらの用語は、従来のスパムの主力の用語ほど検索されることがないため、それほどスパマーに狙われているわけではないが、コストが重要視されていることは間違いない。
その一方で、頻度もまた重要な要因に挙げられている。検索される用語の上位を見ると、人々が何を検索しているのか、そして、スパマーがどこを追跡するのかが分かるはずだ。その点において、セレブのニュースは、人々の興味を惹くことが多く、また、テクノロジーやテレビ番組も検索される機会が多い。
これらの用語は、クリック単価としてはあまり魅力的ではないものの、その質が穴を埋めているのだ。つまり、スパマーは、潜在的な閲覧者の流れを確保するだけでなく、悪用するためのサイトを補給することもできるのだ。このアプローチは、収益源を広告のクリックに集中させるのではなく、別のサイトのランクを上げることを狙うスパマーにとっては、好都合だと言えるだろう。
しかし、検索の頻度が多いからと言って、スパマーに必ずしも狙われるわけではない。例えば、ブリトニー・スピアーズは、現在、スパムに利用される程度が極めて低く、この傾向は続くことが予想される。
しかし、その他の要因と同様に、今後生じる可能性がある問題に対するヒントを掴むために、ニッチにおけるスパムの汚染度を意識する価値はある。
デメリット
スパマーに狙われるからと言って、単純にニッチを変えるべきだと主張しているのではない。標的にされるトピックを取り上げることで、余計な問題を抱える可能性があることを指摘したいのだ。それでは、サイトが、スパム・フレンドリーなニッチに属している人に、注意してもらいたい理由を3つほど説明しよう:
- スクレイパーに狙われる: スパムフレンドリーなニッチを取り上げると、まず、コンテンツが余計に多く奪われることになる。ターゲットにされているキーワードに関する記事を1本投稿するだけで、被害を受ける可能性もあるが、本数が増えれば、さらに狙われるようになるだろう。
- コメントスパムが増える: コメントスパムは、コンテンツ狩りよりもランダムではあるものの、キーワードをベースに活動していることに変わりはない。スパマーに人気のあるキーワードを利用しているエントリやサイトは、定期的にコメントスパムの標的にされる可能性が高く、このようなサイトは、スパム対策を念入りに講じる必要がある。また、スクレイパーへの対策と併せて、トラックバック/ピングバック・スパムにも注意してもらいたい。
- 混乱を招く: 自分のサイトが、大量のスパムで溢れかえっているニッチに属しており、ユーザーが多くのスパムブログを目にする機会が多いなら、自分のサイトがスパムではないことをユーザーに分かってもらうために、より一層努力する必要がある。同様に、検索エンジンにスパムと間違えられたり、スパムと競合することになる可能性も高まるだろう。自分のサイトをスパマーのサイトと区別するために、大変な労力を費やすことになるはずだ。
幸いにも、作業に励み、意識を高めることで、スパムフレンドリーなゾーンに起因する問題の多くを解決することができる。コンテンツ狩り対策ツールを利用し、コメントスパム対策を講じ、明確にスパマーと区別することで、こういったニッチでも成功することができるのだ。実際に数多くのブログが上述の方法を利用して、成功を収めている。
結論
スパムフレンドリーなニッチを避けることよりも、よく知っているトピック、そして、好きなトピックを選ぶことの方が遥かに重要である。スパムの問題に関しては、対策を練ることができるが、トピックに対するやる気や愛の欠落を解決する策は存在しないのだ。
しかし、選択したニッチがスパマーの標的にされる可能性が高いかどうかを、認識しておくこも重要である。そうすることで、対策を講じて、スパマーにあまり深く入り込まれないように予防することができるからだ。また、積極的に自分のコンテンツを検索し、保護して、スパマーのサイトと自分のサイトを分離させることも可能になる。
要するに、まず、ニッチのスパム汚染度を認識し、そして何よりも大切なことは、被る不利益に対して、対策を講じることだ。幸いにも、この類の情報は容易に手に入れることができる。
ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。
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