Thursday, 20 November, 2008

ファーストブロガーとスローブロガー

3月 19日 at 2:00 pm by アンネ ヘルモンド -

私の行きつけのベーカリーは、最高の品質を得るために、36時間寝かせるという哲学を持っている。この哲学は、ファーストフードの生産と消費に対抗する、イタリアの’スローフード’ブームを思い起こさせる。このブームの基本的な考え方が、生活の様々な局面にまで広がり、’スロー・ムーブメント’が誕生した。これは、“生活のペースをスローダウンする文化的な流れの変化”と捉えることができるだろう。(Wikipedia(ウィキペディア)

しかし、ウェブの世界では、アップデートが氾濫し、素早く且つ常にアップデートすることがノルマとされている、鮮度を求めるフェテシズムにより、ベータの状態が限りなく続いている。ブログは、鮮度の更新が毎日求められるメディアとして捉えられることもできる。New York Times(ニューヨーク・タイムズ)の科学部門のレポーター、アンドリュー・レブキンが、先日、以下のような見解を述べていた。

ウェブのパワーの大半は、スピードとリーチを基準として構成されている。しかし、このパワーが失敗の供給源になることもある。誤った主張を即座に、そして、広範囲に広げてしまう傾向があるのだ。スローフード、そして、今週のTimes(タイムズ)でも取り上げられていたスローライフ・ムーブメントに習い、“スローブログ”ムーブメントに転換するべきなのかもしれない。

ブログは、アップデートを重要視しているが、一番最初にニュースを伝えるために、迅速にアップデートを行うことで、“誤報が高速で流れる事態”を招く可能性もある。先日も、“revision3(リビジョン3)がCNETに5,800万ドルで売却された”という正確性に欠けた情報を、ロバート・スコブルがTwitter(トゥウィッター)にいち早く投稿していた。この情報は後にマイケル・アーリントンがTechCrunch(テッククランチ)で滑稽に取り上げていた。

ウェブ上では今でも鮮度が命とされているが、スローダウンすることを提唱するトレンドも若干見られる。私達は、増加し、スピードアップする情報に対処する必要があり、その結果、ゲッティング・シングズ・ダン(GTD)というブームが生まれた。例えば、オランド人のプロブロガー、アーネスト-ジャン・フォウスは、‘ブログ関連のメールをGTDスタイルで処理する方法‘という記事を投稿し、GTDをブログに当てはめている。

スロー・ムーブメントもGTDも、哲学であり、ライフスタイルである。スローブログは、一歩下がって、思案し、考えることを薦めている。カール・オノレは、Ted 2007(テッド2007)で、‘スピードを求める世界で、スローダウンする必要性’について、興味深い見解を語っていた(動画)。当然ながら、Slow Blog Manifesto(スローブログ・マニフェスト)をすべてのブログやブロガーに当てはめることは不可能である。スローブログは、即時性を拒むスタイルであり、発想である:

素早く綴られた記事のみに価値があるわけではない。そして、多くのアイデアは、一定の精神状況で、しっかりと寝かせ、言葉に綴ることで、最高の状態を手にすることができるのだ。

新しいブログは、迅速且つ高速のアップデートに頼りがちだが、ブログのタイプによっては、情報のスピードと情報の深さとのバランスを取る必要がある:

アクセスのスピードおよび利用性、そして、情報の深さとの間のバランスが成立してこそ、インターネットの長所が最大限に活かさされる。スピードの質は表面的であり、これはインターネットに必然的に伴う(「水」と「濡れる」の関係)。しかし、だからと言って、何も疑わずに受け入れられるべきではない。情報の蔓延、そして、その情報の消費と生成を、軽視するべきではないのだ。(ジェシー)

マリは、ブログを2つのタイプに分類している:

ファーストブログとスローブログが存在する。以前誰かが、一番たちが悪いのは、怠け者ブログだと指摘していた。その通りだと思う。ファーストブログは、ニュースを提供し、会話を始めることでその地位を確立してきた。一方、スローブログは、思慮深く、考えに考えを重ねた分析であり、ファーストブログやその他のメディアが既に報告したニュースを考察する。どちらのタイプにも価値がある。怠け者ブログの居場所はない。(マリ)

皆さんはどちらのタイプだろうか?ファーストブロガーだろうか?それとも、スローブロガーだろうか?

ライター紹介:アンネはアムステルダム大学でニューメディアを学ぶ学生であり、現在、WordPress(ワードプレス)にスポットライトを当てた「Blog Software and the Act of Blogging(ブログ・ソフトウェア・アンド・ジ・アクト・オブ・ブロギング)」と言う名の修士論文を書いている。アンネはブログ・リサーチャーとして、最近設立されたばかりの、同大学のDigital Methods Initiative(デジタル・メソッズ・イニシアチブ)に参加している。また、ブログと学問に関する記事を、自らのブログ、そして共同運営のMasters of Media(マスターズ・オブ・メディア)ブログに投稿している。

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2 コメント

僕のブログは、ファーストでもスローでもありません。マイペースです。ちなみに、ファーストであるべきか、スローであるべきか、という判断基準や議論には全く興味を覚えません。

[…] ファーストブロガーとスローブロガーこの情報は後にマイケル・アーリントンがTechCrunch(テククランチ)で滑稽に取り上げていた。 ウェブ上では今でも鮮度が命とされているが、スローダウンすることを提唱するトレンドも若干見られる。私達は、増加し、スピードアップする情報に対処する … […]