Thursday, 20 November, 2008

ロングテールをブログ・サービスに応用

3月 13日 at 11:30 am by アンネ ヘルモンド -

ロングテールは、消費者のデモグラフィックとして名高く、インターネット関連のビジネスやサービスに適用されることが多い。先日、ブログの総数を検証というエントリの中で、私は、ソフトウェア・プラットフォーム、国、あるいは双方を組み合わせて、ブログ・デモグラフィックを分析することを提案した。プラットフォームを通じてブログ・デモグラフィックを調べると、国ごと、そして、地域ごとにブロゴスフィアが形成されていることが判明した。ブログに関するブログの大多数は、メジャーなプラットフォーム、WordPress(ワードプレス)に集中しているものの、だからと言って、ブログ=ワードプレスではないことを、ブログヘラルドの読者の方から指摘して頂いた。

代表例: ワードプレスドットコムとBlogger.com(ブロガードットコム)は、確かにメジャーなサービスではあるが、各国オリジナルのブログ・ホスティング・サービスは、さらにメジャーな地位を確立しているのだ。

ロングテールのコンセプトをブログのホスティング・サービスに当てはめると、巨大なニッチのマーケットが存在することになる。

ロングテールというフレーズは、クリス・アンダーソンが、2004年10月、Wired(ワイアード)マガジン に投稿した記事の中で[1]Amazon.com(アマゾンドットコム)Netflix(ネットフリックス)等の特定のビジネスにおけるニッチ戦略を説明するために、初めて利用した。これらのビジネスにおける配送および在庫にかかるコストが、少量ではあっても、珍しいアイテムを多数の消費者に販売する方が、種類の少ない人気の高いアイテムを大量に販売するよりも、収益が高いことを理解するきっかけとなった。珍しいアイテムや“人気のない”アイテムを購入する個人の団体が、ロングテールと呼ばれる顧客層である。(Wikipedia(ウィキペディア)

ワードプレスやブロガー等のブログ・ホスティング・サービスは、世界中で人気があるものの、英語圏以外では、各国オリジナルのブログ・サービスも負けじと人気が高い。例えば、フランスのSkyrock(スカイロック)は、約1,500万人サイトのブログを抱え、Alexa(アレクサ)のランキングでは、16位にランクインしており、前を行くブロガードットコム(12位)にピタリと食らいついている。また、トラフィックの量に関しては、ワードプレスドットコム(50位)を上回っている。フランスのワードプレスドットコムのビジター、そして、ブロガードットコムのビジターは、それぞれたったの2.2%、2.5%である。ページビューは、もはやトラフィックおよび人気を測るツールとして考えられることはなくなったものの、スカイロックのページビュー数は注目に値する。

スカイロックは、2002年にSkyblog(スカイブログ)という名前で、若者に人気の高いラジオ局、スカイロック向けのソーシャル・ネットワーキング・サイトとして始まり、無料のブログ・サービスも同時に提供していた。フランスとヨーロッパでは、メジャーなブログ・ホスティング・サービスとしての地位を築き、また、コミュニケーション・プラットフォームとしても、重要視されている:

Skyrock Blog(スカイロック・ブログ)がフランスの若者層に対して行ったリサーチによると、このサービスは、2005年 [6]に発生した、パリ郊外暴動事件のさなか、オンライン上の集会およびコミュニケーションの一般的な情報源として利用されいたことが判明した。また、2006年の移民法改正に反対する抗議活動と同様に、秘密の抗議活動や運動を組織化するためにも利用されたようだ。(ウィキペディア

スカイロックのサイズ、リーチ、そして、インパクトは、国独自のブログ・サービスが活躍する余地が残されていることを物語っている。これらのサービスの強みは、何と言っても母国語でサービスを提供している点だ。英語がブロゴスフィアを牛耳ることはできない。スカイロック等のサービスは、それを理解しているのだ。

また、これらのサービスのネットワークが、その国に根ざしていることも理由として挙げられる。自分の友人が皆スカイロックを利用しているなら、本人も同じサービスを利用する可能性は当然高い。この法則はソーシャル・ネットワーキング・サイトだけではなく(私はJaiku(ジャイク)ではなく、Twitter(トゥウィッター)を利用している。なぜなら友達が全員トゥウィッターを利用しているからだ)、ブログ・サービスにも当てはまるのだ。

皆さんは、自分の国独自のブログ・サービスを利用しているだろうか?

ライター紹介:アンネはアムステルダム大学でニューメディアを学ぶ学生であり、現在、WordPress(ワードプレス)にスポットライトを当てた「Blog Software and the Act of Blogging(ブログ・ソフトウェア・アンド・ジ・アクト・オブ・ブロギング)」と言う名の修士論文を書いている。アンネはブログ・リサーチャーとして、最近設立されたばかりの、同大学のDigital Methods Initiative(デジタル・メソッズ・イニシアチブ)に参加している。また、ブログと学問に関する記事を、自らのブログ、そして共同運営のMasters of Media(マスターズ・オブ・メディア)ブログに投稿している。

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