Monday, 6 October, 2008

イメージをアンロードすることで生じるリスク

2月 6日 at 7:00 pm by ジョナサン ベイリー -

以前、自分のサイトで、イメージを自分でホスティングするのではなく、ブログにエンベッドすることで得られるメリットについて触れたことがあった。

しかし、イメージをエンベッドする理由は色々あるものの、実行に移す前に考えてもらいたことがある。Flickr(フリッカー)PhotoBucket(フォトバケット)、あるいは、Webshots(ウェブショッツ)等の第三者のサイトにイメージを掲載することで、ある程度イメージを守ってもらえるものの、同時に複数の権利を失ってしまうのだ。第三者を交えることで、新しいラインセンス契約が発生し、その中には大きな代償を支払わなければならないものもある。

だからこそ、イメージやその他のメディアを気に入っているホスティング・サイトにアップロードする前に、少し時間を取って、失効する権利を把握し、本当にアップロードする価値があるのかどうか考える必要があるのだ。

メリット

著作権のことを考えると、エンベッドに賛成したくなる。イメージやメディアを第三者のサービスにアンロードすることで、誤った著作権表示を避けることができるからだ。これは、スクリーンショット、ロゴ、はたまたCreative Commons(クリエイティブ・コモンズ)のイメージ等、自分が作成したイメージではない場合に、とりわけ重要になってくる。なぜなら、どんなに“公正”に利用していても、著作権の保有者が、彼らの品行や作品に対する意見によっては、作品の削除を要求してくる可能性があるからだ。

著作権の保有者が、作品の利用を権利の侵害と判断し、削除を要請する通知を送りつける場合、彼らは、ブログのホストではなく、イメージのホストに通知状を送りつけざるを得なくなる。イメージが削除されても、それだけで済む話だ。こうすることで、リアクションを起こし、法的なアドバイスを求め、サイトをオンラインに戻すプレッシャーを受けることなく、対応に集中することができるのだ。

DMCA通知状が誤っている確率も、疑わしい確率も非常に少ないが、このような注目を集めるようなマテリアルを投稿している場合、とりわけ、このような通知状を送りつけることで有名な関係者の目に留まる可能性があるなら、リスクを軽減する価値はあるはずだ。

しかしながら、ブロガーがイメージをエンベッドする動機になっているのは、容量とスペースに関する懸念が一番大きい。多くの有料ホストは、すべてのイメージをホスティングしても全く問題ないほどのスペースを提供しているが、無料のブログ・ホストやソーシャル・ネットワーキング・サイトは、アップロードするメディアを制限し、容量に上限を設けている場合が多い。このような場合、イメージをアンロードすることで、サイトのスペースを拡大するだけでなく、規定違反で閉鎖されるリスクを避けることができるのだ。

しかし、このサイトを保護するメリットを得るには、大きな代償を支払う必要がある。イメージに対する権利を放棄しなければならないのだ。ブロガーによっては、それほど大きな問題ではないのかもしれないが、“アップロード”ボタンをクリックする際に放棄する権利について、懸念を抱くブロガーもいるのだ。

放棄する権利

イメージを第三者のサービスにアップロードすると、一定の権利を手放すことになる。その中には、イメージを表示させるためにはやむを得ないものもあるが、企業によっては、広範な権利を主張し、必要以上に権利を取り上げられてしまうのだ。

例えば、ウェブショッツにイメージをアップロードすると、ウェブショッツだけではなく、彼らの親会社と系列会社にまでも、“ウェブショッツが提供する各サービス上、あるいは同サービスを介して、当該コンテンツを、利用、保存、表示、投稿、送信、転送、配信、再生、派生的作品の作成、および、公演する、非独占的、取り消し不能な、世界共通の、サブライセンス可能な、 ロイヤルティの不要なライセンス”与えることになるのだ。

要するに、イメージをウェブショッツにアップロードすると、彼らはそのイメージを好きないように扱い、その権利を他の関係者にライセンスすることができるのだ。そして、解約することができないため、このライセンスを無効にすることもできない。彼らのサービスに一度イメージをアップロードすると、彼らはそのイメージに対する権利を保有し、アカウントを閉鎖しても、これらの権利を他者に譲渡することができる。

通常、企業がこれらの権利を求めるのは、単純に企業を守り、モバイル・メディア、スライドショー等の新しいサービスを展開する際に、古いコンテンツのライセンス契約を再び結ぶ手間を省く目的がある。ウェブショッツもそのケースに当てはまる。彼らは、続けて、“イメージの利用は、ユーザーが異なる方法を望み、その要請がなければ、従来通り行われる”と明記しているからだ。

しかし、すべてのサイトがユーザーからこのような権利を得ようとしているわけではない。例えば、フリッカーは、“コンテンツが投稿された目的、あるいは利用することを可能にした目的”に沿ってのみ権利を制限し、サイトから作品を削除すれば、契約は無効になる。

しかし、確かにフリッカーもライセンス契約に対してフェアな態度で臨んでいるが、その一方で、広範に及ぶ権利を求めるだけでなく、多くのユーザーが意図しない方法で、これらの権利を利益のために悪用している企業があることをご存じだろうか?

フォトバケット

表面上は、フォトバケットの利用規約は、標準的な一連の権利を求め、作品を削除することで契約を無効にすることができることを謳っており、かなり基本に忠実な規約に思える。しかし、次のセンテンスを見過ごしてはいけない:

これに加えて、ユーザー・コンテンツを公開し、ユーサー・コンテンツをその他のウェブサイトへのリンクを張り、あるいは、ユーザー・コンテンツへのリンクを共有すると、ユーザーはフォトバケットに対して、パートナー会社が提供する印刷媒体サービスに制限されず、各種サービスを実行するために必要な場合は、ユーザー・コンテンツをコピーし、修正を加え、派生的な作品を用意し、配信する非独占的、ロイヤルティ無償、世界共通のサブライセンス権利を与えることになる。

要するに、アカウントとイメージを公開すると、フォトバケットは、a href=”http://www.qoop.com/”>パートナー契約を結ぶQoop(クープ)を介して、そのイメージを印刷して売る権利を得るのだ。ウェブショッツやフリッカーもクープとパートナー契約を結んでいるが、印刷するのは、ユーザーのイメージのみに制限している。一方のフォトバケットは、ビジターなら誰でもプリントアウトし、公開することが出来てしまう。そして、フォトバケットもクープも料金を支払う義務を持たない契約になっている。

このため、倫理的そして法的な一連の問題が浮上し、アーティスト達から申し立てが行われ、この記事を綴っている時点で、6,000人近くの署名が集まっている。

フォトバケットは、この問題に対応しし、“コンテンツの所有者とクリエイターを守り、権利を与える取り組みを行っており”、また、サイトには“ユーザーに対して、写真や動画を非公開にするか、公開するかを選ぶ選択肢も用意されている”と主張している。

しかし、フォトバケットは現在システムを変更するつもりはなく、プリントアウトされるのを回避するには、アカウントを非公開に設定するしかない。

安全を確保する

権利に関して、一番安全なルートは、イメージをエンベッドしないことだ。しかし、現実的な手法とは言えず、サイトを余計なリスクに晒してしまう可能性もある。

そうではなく、エンベッドすることでリスクを背負いそうな個人的な作品に関しては、身近な場所に留めておく方が無難である。スクリーンショット、ロゴ(ロゴのクリエイターと連絡を取らない場合)、あるいは、クリップアートを掲載する行為はウェブ上では受け入れられているが、権利を異常に主張する保有者達から、著作権や商標の問題を持ち出されるリスクを背負うことにもなる。

こういった場合、作品をイメージ共有サイトに掲載する行為は、その作品の権利をほとんど持っていないため、公正利用の範囲あるいはクリエイティブ・コモンズの範囲で利用しているだけなので、特に害はない。しかし、まずはイメージが容易に見つけられないことを確認する必要がある。この際、AllYouCanUpload(オールユーキャンアップロード)等のサービスを利用することで、自分のサイトでの利用のみ、表示されるようにすることができる。

しかし、自分の作品をエンベッドせざるを得ない状況なら、あるいはエンベッドする方が好まれる状況なら、放棄する権利を最小限に抑えるための幾つかの作業を実施しよう。とりわけ、利用規約にはしっかりと目を通し、次の項目を探そう:

  1. どの権利を放棄するのか?
  2. これらの権利は移譲することができるか、あるいはサブライセンスすることができるか?
  3. 契約を破棄するにはどうすればいいのか?
  4. 規約が変更される前に、どのような警告が提供されるのか?
  5. 意見の相違はどのように処理されるのか?強制的な仲裁裁判が行われるのか?

利用規約を読むときは、自分の権利を把握し、あまり権利を要求しないホストを探そう。少なくとも、規約を全てとばしてサービスを利用してしまう癖は直そう。

結論

利用規約をとばしてしまう癖は、実は私も持っている。多くのサイトの利用規約は、弁護士が裁判を避けるために策定している。分かりやすくするつもりなど毛頭なく、最後まで読む人が存在するとは思っていない。

しかし、これらの規約は、単なるガイドラインとは異なり、サービスを利用するためには従わなければいけないルールである。作品をアップロードしたり、サイトを利用したりすると、権利を手放す仕組みになっているのだ。

確かに、利用規約を読んでも面白くも何ともないが、放棄する権利を理解することは、自分の作品の権利を守るためだけではなく、読者等が、潜在的なリスクに気づかずに劣悪なサービスを利用してしまうリスクを軽減するために重要なのだ。

つまり、行き過ぎた利用規約によって実際にリスクを被る可能性はとても低いが、利用規約の性質を考えると、このリスクは、作品が著作権で保護されている限り永遠に続き、また、写真家やアーティストが自分達の作品から収益を得るために独占したい権利まで要求されてしまうことを忘れてはいけない。

リスクの性質を考えると、たとえ可能性は低くても、注意する必要がある。数分で読めてしまうなら、尚更、注意するべきである。

ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。

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