私は、ここ数カ月の間、友人の一人と、匿名ブログに関して、“密かに議論”を展開してきた。彼女は、内部告発を行い、その業界の残虐な行為と不正利用を非難したがっているのだ。
つまり、彼女はその業界で働き続ける意思があるのだ。
とてもスリリングな経験だ。業界をいい方向に変え、その後も同じ業界内で働こうとする人は、尊敬に値する。しかし、私達の議論はなかなか進まなかった。私は、ブログという盾に隠れずに、堂々と非難するべきだと主張した。彼女の立場、そして、リスクは理解しているつもりだ。
先日、彼女はこの問題に関する興味深い記事を紹介してくれた。最初に提供してくれたCool Cat Teacher(クール・キャット・ティーチャー)の“ブログに隠れるべき理由”という記事には、実名と匿名の間で揺れる、ある教師ブロガーのジレンマが綴られていた:
私は、教師ブロガーであるため、完全に匿名で記事を投稿しなければならない現状に、大きな不安を感じている。
生徒の見本になるために、コソコソ隠れなければいけないとは、何たることか。私はブロガーを責めているわけではない。実際、現状やアイデアの試行錯誤を公開し、堂々と語る彼らを尊敬している。
表現の自由は、私達全員に与えられた権利ではるが、私は、プロとして、自分のクラスのプライバシーと尊厳を守り、生徒達を保護しなければいけないのだ。私は、校長との意見の食い違いに関しても、そして、学校の代表としても、プロの精神を貫くつもりだ。学校の教職員としての責任を重く受け止め、メールのブログ購読を設定し、カリキュラムの主任を一人目の読者として登録した…私はブログでの取り組みを真剣に受け止めており、自分の責任を放棄したくないのだ。
私は実名でブログに取り組んでいるため、私の学校は、Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)、Boston Globe(ボストン・グローブ)、Wired News(ワイアード・ニュース)、CNN Money(CNNマネー)を含め、数々の新聞や雑誌で取り上げられている。
ビッキー A. デービスは、彼女の身分をブログで公開している。彼女が参照している、ブログの陰に隠れると言う記事は、何も隠さずに堂々とブログで記事を投稿することで問題を抱えている人達や、“正体がバレてしまった”人達に関する、多数の記事を紹介している - 彼女自身、現在、実名でブログに取り組むことで、仕事を失ってしまうのではないかと、被害妄想を強く抱えていることを認めている:
すべての記事に目を通した後、強気な私はすっかり影をひそめ、校長室に呼ばれ、クビを宣告されるおぞましいイメージが、私の心の中に浮かんだ。私はすぐに反応するタイプであり、ブログの名前を「Reflection 2.0(リフレクション 2.0)」に変え、アバウト・セクションのメール・アドレスも変更した。一番心が痛んだのは、とても誇りに思っている、クラスのブログにつながる、たくさんのリンクを取り払ったときだ(時間がなくて、削除していないものも少し残っている)。このブログにリンクを張れないことが一番辛い。身分を限定されてしまう可能性はまだ残っているが、少なくとも、相当抑制することはできているはずだ。
彼女は、まだ自分の写真をサイトに掲載しており、どの程度情報を公開すればいいのか、そして、どの程度匿名性を維持すればいいのかについて揺れている。しかし、少なくとも、彼女の懸念が、声をあげる権利、そして、告発した後、仕事を維持する権利に関する、重大な問題を提起していることに変わりはない。
秘密
私の友人が、ブログに実際に取り掛かる前に、考慮していなかった匿名ブログの盲点がある。それは、誰にも言えないことだ。
彼女も私も、彼女のやっていることに誇りを持っているが、私が彼女の友人だということはたくさんの人に知られているため、大々的に彼女の取り組みを紹介することができない。彼女もまた、発見されるリスクを恐れ、誰にも打ち明けることができない。自分が投稿したウィット溢れる最新の記事のことも、または、この間投稿された素晴らしいコメントのことも、自慢することができない。彼女の取り組みを把握している選ばれた数人の間で、密かに彼女を応援しているのが現状だ。
彼女は、ブログを紹介に手間取っている。なぜなら、身元を隠さなければいけないからだ。このプロセスを学ぶことは素晴らしいが、経過を追うのはとても難しい。彼女は、コメント、ソーシャル・ネットワーキング、そして、参加するサイト投稿サービスを慎重に選び、常に一定の距離を置き、自分の言葉と公開する情報を絶えずチェックし、さらに、彼女の正体を明かしかねない手掛かりを削除することに細心の注意を払っている。
非常に大変な作業ではあるが、彼女は本気で社会を変える取り組みを行っており、私は彼女の取り組みに対して、遠くから拍手を送っている。
そして、仕事、はたまた、生命を失うリスクを背負いつつ、声を上げ、世界を変えようとしている匿名ブロガー全員に、拍手を送りたい。スパイがあらゆるところに潜み、個人の行動を掘り起こそうとしている現在の世界では、完全に匿名性を維持することは非常に難しいのだ。
そのため、このようなリスクを背負うことは、とても勇気が要るのだ。
ライター紹介: Lorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)等の複数のブログを書くローレル・ファンフォッセンはブログ歴13年という大ベテランである。ウェブテクノロジーの発達と共にブログを書き続け、旅行、自然、旅行写真、ウェブデザイン、ウェブ理論、開発、ブログそしてワードプレスなど幅広いテーマを取り扱っている。ローレルは売れ行き好調の書籍、「Blogging Tips: What Bloggers Won’t Tell You About Blogging(ブログのヒント、そして誰も教えてくれないヒント)」の作者でもある。この本は新装開店したブログヘラルド・ブックストアで購入することができる。
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