コンピュータ、ゲーム、詩、そして、芸術をテーマにグループでブログに臨む、Grand Text Auto(グランド・テキスト・オート)が先日、興味深いブログの実験を行った。この実験により、ブログおよび出版プロセスが進化する可能性がある。ノア・ワードリップ・フルインは、デジタル・フィクションおよびコンピュータ・ゲームに関する発売予定の書籍Expressive Processing(エクスプレッブ・プロセッシング)の原稿をオンラインで公開し、グランド・テキスト・オートのコミュニティが、オープン且つブログ・ベースのピア・レビュー・プロセスに参加することができるようにしている。コミュニティは、作品に関するフィードバックを提供するよう呼びかけられており、コメント、あるいは、作者が順に追えるように、トラックバックを介して、このプロセスに参加することができる。
これは、書籍のソーシャル化、そして、ネットッワーク化が進む兆候だ。
作者のノア・ワードリップ・フルインは、ブログのフォオーマットを好んでいる。なぜなら、コミュニティを構築し、読者と交流することができるからだ。原稿に取り掛かるとき、彼は何度もブログを参照し、ブログの記事に触れていた。ブログは、デジタル・メディアの学者兼クリエイターである彼の作業を変えてきた。そのため、ブログ・ベースのピア・レビューというアイデアが出てきたことは、当然の成り行きだったのかもしれない。このプロジェクトは、CommentPress(コメントプレス)テーマを開発した、Institute for the Future of the Book(インスティテュート・フォア・ザ・フューチャー・オブ・ザ・ブック)と共同して行われている:
コメントプレスは、WordPress(ワードプレス)ブログ・エンジン用のオープン・ソースのテーマであり、読者はコメントをテキストの余白を生かして、段落ごとに残すことができる。注釈、用語の解説、ワークショップ、議論: コメンプレスを利用することで、これらすべてを細部にこだわりつつ実行し、文書を会話に変換することができるようになるのだ。また、ブログはもちろんのこと、固定ドキュメント(論文/エッセイ/書籍等)にも利用することが可能である。
このテーマの目的は、コメント、トラックバック、サイト・フィード等のブログ特有の機能を、‘静的’な書籍にもたらすことである。インスティテュート・フォア・ザ・フューチャー・オブ・ザ・ブックは、書籍がネットワーク、そしてブロゴスフィアの一部に加わることができるように、このテーマを開発したのだ。すべての種類の配信メディアに活用できるわけではないものの、このイニシアチブがブロゴスフィア(学術系)で流行するかどうかを見守るのも面白そうだ。コメントプレスは、新種の体系的なブログであり、とりわけ書籍、ジャーナル配信、論説、論文には最適である。
学生および教職員向けの無料ブログ・ホスティング・サービス、Edublogs(エデュブログズ)もまた、ユーザーにコメントプレス・テーマを提供している。このイニシアチブが、出版の未来を変えていく可能性、そして、ブログ(学術および教育関連)に与える影響を考えるとワクワクする。
ライター紹介:アンネはアムステルダム大学でニューメディアを学ぶ学生であり、現在、WordPress(ワードプレス)にスポットライトを当てた「Blog Software and the Act of Blogging(ブログ・ソフトウェア・アンド・ジ・アクト・オブ・ブロギング)」と言う名の修士論文を書いている。アンネはブログ・リサーチャーとして、最近設立されたばかりの、同大学のDigital Methods Initiative(デジタル・メソッズ・イニシアチブ)に参加している。また、ブログと学問に関する記事を、自らのブログ、そして共同運営のMasters of Media(マスターズ・オブ・メディア)ブログに投稿している。
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