コンテンツ盗用に関して、取り組むべきエリアが3つある。それが、予防、検知、そして、停止だ。
これら3つのエリアの一つでも欠けてしまうと、コンテンツ盗用対策は失敗に終わる可能性が高いため、すべてのエリアが重要と言える。予防を無視すると、問題に圧倒されてしまい、検知を無視すると、停止させることができなくなる。停止を無視すると、まったく保護されないことになる。
ウェブマスターとして、コンテンツを保護したいと考えているなら、一度腰を落ち着かせて、これらの3つのエリアにおいて、何ができるのかを考えてみよう。一つのエリアに対する取り組みが、他のエリアに大きく影響を与えるばかりでなく、3つのエリアが連動する計画を策定することで、堅牢なセキュリティを実現し、不都合を最小限に抑えることができるようになるのだ。
要するに、コンテンツは保護され、記事の投稿に集中することができるようになると言うことだ。
それでは各エリアでどんなことを実施するばいいのだろうか?エリアごとに考え、どのような要素が強固なコンテンツ盗用対策に必要なのかを分析していこう。
予防
予防という言葉は誤っているかもしれない。なぜなら、発生するコンテンツ盗用をすべて予防することなど所詮不可能なのだ。ウェブには悪人が存在し、悪事を働き、どんなに予防に時間をかけても、彼らを止めることはできない。また、予防にばかり時間を費やしていると、常連の読者に迷惑をかけることになってしまう。
しかし、そうは言っても、コンテンツ盗用への最良の対応策は、発生する前に止めさせることである。すべての悪用を止めさせることができなくても、楽に対応できる大半の盗用は防げるはずである。
この作業を容易にするために、次のポイントについて考えていこう:
- ライセンス: 予防に関して、ウェブマスターに用意されているオプションのなかで、まっ先に思いつくのが、作品のライセンス化だ。すべての権利を保有したいのなら、作品に“All Rights Reserved”と記載しよう。少しぐらいコピーされてもいいなら、Creative Commons License(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)を視野に入れよう。作品に著作権情報は掲載されないものの、保護されるレベルは掲載している場合とほとんど変わらない。クリエイティブ・コモンズのマークを記載することで、混乱、そして、著作権を誤解している人達が、誤って権利を侵害してしまうような状況を回避することができる。
- フィード狩り予防: Antileech(アンティリーチ)等のプラグインを利用することで、RSS狩りを防止することができる。このプラグインは、フィードにアクセスしている人のIPアドレスやその他の情報をチェックするシステムになっている。完璧とは程遠いが、何もしないよりはマシだと考えられている。
- 透かし/解像度の変更: 主要なコンテンツにイメージが掲載されているなら、FastStone Image Resizer(ファストストーン・イメージ・レサイザー)等のアプリを使って、イメージに透かしを入れておこう。また、低解像度のイメージのみを投稿するよう心掛け、印刷やその他のウェブサイトに転用されることがないよう、注意しよう。
予防エリアには、基本的に、ターゲットにされないように、あるいは悪用されないように、投稿する前に行う作業すべてが含まれることを覚えておこう。このエリアでは、作業を増やせばそれだけ効果は高くなる。しかし、サイトのビジターのことを考え、彼らに不都合な思いをさせてはいけない。
たとえサイトが最悪なコンテンツ盗用問題を抱えていても、99%の読者はまっとうな人達だと言うことを忘れてはならない。ごく一部の悪者からサイトを守るためだけに、彼らの楽しみを妨げてはならないのだ。
検知
予防に失敗したら、今度は、ある程度の信頼性を保ちながら、コンテンツの不正使用を検知する能力が重要になってくる。
これは、コンテンツ泥棒を追跡することに興味がない人を含め、すべての人にとって興味い深いコンテンツ保護対策のエリアと言える。自分達の作品が利用される仕組みを知りたい人は多いはずだ。
そこで、作品がどのようにウェブ上に広がっていくのかを突き止めたいと思う人のために、考慮するべきオプションを幾つか紹介していこう:
- デジタル・フィンガープリント/グーグル・アラート: RSS狩りは、とてもポピュラーなコンテンツ盗用の形態であり、コンテンツの多さゆえ、非常に検知するのが難しい。しかし、デジタル・フィンガープリントを使い、記事に記しをつけ、Google Alerts(グーグル・アラート)で追跡することで、この問題を単純化することができる。一度設定すると、このプロセスは完全に自動的に行われるようになり、メールをチェックする以外、特にこれといった作業をする必要はない。また、静的なコンテンツを保護するために、グーグル・アラートを利用することもできる。
- フィードバーナーのアンカモン・ユーズ: RSS狩り対策にピッタリなツールがもう一つある。それが、FeedBurner(フィードバーナー)のUncommon Uses(アンカモン・ユーズ)機能だ。これは、通常のパターンに合致しないフィードを追跡する機能である。WordPress(ワードプレス)用のプラグインを利用できないサイトにはうってつけのツールだ。
- セルフリンキング: スクレイパーや盗用者達は一様に作品のHTMLをすべて取りこんでいる。自分のサイトに向いたリンクを張ることで、リンクやトラフィック元をモニタリングするだけで、盗用を検知することができるようになる。
上記は、潜在的なコンテンツ盗用を検知する簡単な方法を幾つか紹介したに過ぎない。当然ながら、テキスト・ベースの作品の追跡に役立つCopyscape(コピースケース)やBitscan(ビットスキャン)等のお馴染みのツールの存在も忘れてはいけない。しかし、これらのサービスの無料バージョンでは、グーグル検索と同じような結果しか得ることががでない。
上述のアドバイスと同様に、これらのツールは便利ではあるものの、一つのツールに頼るべきではない。
停止
コンテンツが悪用されている場所と仕組みを把握したら、今度は止めさせる必要がある。
しかし、コンテンツ盗用を“止めさせる”と言っても、様々な意味合いがある。作品自体を削除させる、と捉えることもできるし、情報の出所を掲載させる、と捉えることもできる。あるいは、広告を削除させる、と捉えることだってできる。これらすべてが、予防段階で紹介したライセンス、そして、コンテンツが利用される用途として、ウェブマスターが許容する範囲にも関係してくる。
当然ながら、コンテンツ盗用を止めさせたいなら、優先順位をつける必要性が生じてくるだろう。なぜなら、すべての盗用に対応する時間はないからだ。コンテンツの大半を含む盗用作品、意図的に出所を記載しない盗用作品、商業的な盗用作品、そして、検索エンジンに関するリスクを抱える盗用作品を選ぶことで、時間の節約につながり、無意識に権利を侵害している人達との潜在的な争いを回避することができる。
停止させる方法に関して、一般的な方法を幾つか紹介しよう:
- DMCA通知状: 1998年施行のThe Digital Millennium Copyright Act(デジタル・ミレニアム著作権法)は、著作権の保有者に、侵害されている作品を削除する権利を与えている。必要とされる作業は、適切な通知状をホストのDMCA連絡先に提出するだけである。DMCAは、海外(米国外)の保有者を含め、すべての著作権の保有者に対して、サイトが米国上でホストされている場合に限り、通知状を提出する権利を認めている。海外でも、同じような法律を定めている国は多い。また、DMCA通知状は、複数の広告ネットワークに対しても提出することができる。
- 警告状: DMCA通知状とは異なり、警告状は侵害している本人に直接送りつける。警告状には決まった形式はなく、フォーマルな文章でも、また、砕けた文章でも問題なく、無意識に侵害している可能性が高いケースにおいて、最も効果を発揮する。DMCAよりも成功する可能性は低いが、一般的に、礼儀を重んじていると考えられている。
- 技術的な方法: プラグインの中には、Copyfeed(コピーフィード)等、RSSスクレイパーのアクセスを拒否することで、コンテンツ盗用を止めさせることができるプラグインもある。すでに盗用されてしまったものに関しては削除することはできないが、継続的な盗用を止めさせることはできる。また、イメージのホットリンクに関しては、単純にイメージ場所を変更すれば解決する。報復したいなら、ホットリンクされたイメージを、より低質なイメージと入れ替える作戦が効果的だ。
停止エリアで実施する戦略は完璧とはかけなれており、すべての盗用問題を100%解決することができるなどと期待するべきではない。しかし、大部分、少なくとも90%以上に関しては、数分間で解決することができるはずだ。
計画を練り、必要に応じて実行できるように準備を整えておくことが重要である。
このエリアは、ちょっとした準備をしておくだけで、数時間もの作業を省くことができるエリアである。
結論
要するに、コンテンツ盗用対策において最も重要なことは、上記の3つのエリアを連動させることである。
3つのエリアのうち、何かしら抜けてしまうと、コンテンツ保護が手薄になるだけでなく、時間の浪費にもつながることがある。
そのため、コンテンツ盗用対策を、無駄だと考える人が多いのだ。何をしても空回りするだけだと思われている。しかし、これは真実とはほど遠い。
劇的な改革も夢ではない。しかし、特効薬はなく、また、一度にすべてを解決させることもできない。コンテンツ盗用との戦いに、すべての労力を捧げる必要はないが、一度実行したら、それで終わるなどと期待するべきではない。
テクノロジーは役に立つが、“ワン・クリック”で解決することはできない。
そのため、時間を少し割いて、完璧な戦略を練ることが重要なのだ。こうすることで、努力の結晶である作品を盗用者達から守るだけでなく、時間の節約にもなり、そして、大好きな作業に集中することができるようになるのだ。
やはり、ブログの醍醐味は、盗用者と戦うことでも、スクレイパーの動きをとめることでもなく、作品を創造し、読者と交流し、そして、意識を変えることだ。私達ブロガーは、盗用対策に奔走するよりも、醍醐味をもっと味わうべきなのだ。
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無料のコンテンツ盗用対策ツール ベスト20: この記事は上記の重要なエリアに触れ、考慮するべきその他のツールを紹介している。
ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。
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