ブログに関して、称賛に値するツールや絶対に必要だと私が思えるツールは数少ない。
例えば、私は自分のサイトをMars Edit(マーズ・エディット)を使って、編集している。このツールを使うことで、簡単に、そして、素早く編集できるからだ。しかし、ブラウザーとオーソドックスなWordPress(ワードプレス)のエディターも同様に便利であり、決して不満を抱えているわけではない。
しかし、Skitch(スキッチ)は例外であり、このサービスのおかげで非常に作業がはかどるようになり、このサービスなしではブログを続けることは難しい。
スキッチは、適度にスクリーンを取り込んだり、イメージをホストに埋め込むことが好きなブロガー(マック・ユーザー)に向けて、キャプチャと編集とホスティングを、同じアプリケーションの中で組み合わせた、簡単且つ強力なサービスを提供している。私は、このサービスを利用することで、スクリーン・キャプチャのプロセスをスピードアップさせ、これまでより画像を多く掲載することができるようになった。
スキッチのシステム
スキッチは、基本的にはスクリーンを取り込むツールである。マックのドックとツールバーに搭載され、必要に応じて利用することができる。
取り込みたいものを見つけたら、スキッチ・アイコンをクリックして、スクリーンの一部を取り込む十字型のスナップショットか、フル・スクリーンのスナップショット、または、カメラからのスナップショットを選択する。スキッチを閲覧するオプションもあり、コンピュータから他の画像をウィンドウにドラッグ&ドロップすることもできる。
イメージを手に入れたら、ここからお楽しみの時間が始まる。取り込んだ画像を保存するだけの通常のスクリーン・キャプチャ・プログラムとは異なり、スキッチは、そのまま写真を編集することができる。ウィンドウの角をドラッグすることで、イメージのサイズをお好みのサイズに変えることもできるし、画像の角をドラッグすることで、切り取ることもできる。また、線を加えて、大事な箇所をハイライトしたり、作品にテキストを加えることもできる。大抵の場合、画像をアップロードするために調整する、外部のイメージ・エディターをわざわざ立ち上げる手間が省ける。
しかし、スキッチの役目はそれだけではない。“Drag Me(ドラッグ・ミー)”タブを利用することで、作った画像を、通常利用している画像ファイルにドロップすることができる。ハードドライブ、デスクトップ、はたまた、メールやIMにも利用することができるのだ。そのため、素早く保存し、イメージを友人達と共有することができるようになる。
さらに特筆すべきは、そのウェブ投稿機能である。マウスを一回クリックするだけで、瞬時に画像をFlickr(フリッカー)のアカウント、FTPサーバー、あるいはスキッチが所有する写真ホスティングサイト、Skitch.com(スキッチドットコム)にアップロードすることができるのだ。その他の写真共有サービスと同じように、スキッチドットコムは、画像をブログやフォーラムに直接アップロードし、埋め込むこともできる。
しかし、他のサイトと異なり、スキッチは、イメージの取り込み・編集・アップロードを単一のアプリケーソンに組み込んでいるため、プログラム間を行ったり来たりする必要がなく、また一度に複数のアプリケーションを利用する必要もない。
しかし、残念ながら、スキッチは完璧とは言い切れず、幾つかの制限があり、ユーザー候補の人たちを遠ざけてしまっている。
欠点と制限
スキッチの一番の制限は、ウィンドウズ用のプログラムが現在用意されていないことだ。現在開発が進んでいるようだが、リリースの日程は発表されていない。ウィンドウズ・バージョンがリリースされるまでは、スキッチはマック専用の製品であり、今後も多くのコンピュータ・ユーザーを取り逃がしてしまうだろう。
次に、スキッチは現在無料で利用することができるものの、これはベータ段階に限定されいる。しかし、ベータ版の終了時期や、終了後のスキッチ/スキッチドットコムの値段に関する記載は全くない。そのため、非常に高い料金が設定された場合のことを考えると、このソフトウェアに頼ることや、ブログ・ルーティーンの主役にすることに対して踏みとどまってしまう。
機能に関しても、スキッチには迷惑な制限が存在する。フリッカーとスキッチドットコムはともに優れたサービスではあるものの、PhotoBucket(フォトバケット)等のその他の有名な写真共有サービスに対応していないことがまず挙げられる。この問題に対処するために、A) FTPを使って、フォトバケットのアカウントにアップロードすることも、あるいは B) Flock(フロック)のブラウザーと“ドラッグ・ミー”タブを使って、スキッチからフォトバケットに直接アップロードすることもできるが、便利な方法とは言い難い。
また、素晴らしい動画を提供し、ソフトウェアの使い方を説明しているものの、高度なコマンドの中にはホット・キーに依存しているものがあり、その組み合わせは、とりわけ他の写真編集アプリケーションを利用している人にとっては、分かりにくい。 一度慣れてしまえばなんてことはないが、“edit/undo”をクリックすることを覚えるには若干が時間がかかりそうだ。
やはり、スキッチが、その他の堅牢な写真編集アプリケーションに打ち勝つのは難しいだろう。明度やコントラストを調整することができないだけでなく、色のレベルを修正することもできなければ、グレイスケールに変換することもできない。フィルターやレイヤー効果もない(描画効果 しかない)のだ。スキッチは、画像を取り込み、注釈を加え、アップロードすることを念頭に開発されたサービスなのだ。
しかし、こういった制限があるにも関わらず、スキッチが強力なプログラムであり、ブログに役立つツールであることには変わりない。それでも、利用方法を誤ってしまえば、とても危険なツールに豹変してしまう。
著作権に関して
画面を取り込むときは必ずと言っていいほど、著作権的な要素が少なからず関わってくることは言うまでもないだろう。とりわけウェブから取り込むことを考えれば明らかだ。そのため、スクリーンショットを取ることで発生する著作権の問題について、じっくり考えてみることが肝要だ。
ウェブ上のあらゆるソフトウェアやコンテンツは、著作権保護されており、自分のサイトや作品以外のスクリーンショットを取れば、著作権の問題が浮上する可能性はある。デモ、教育、あるいは、もっと言えば援助などのスクリーンショットの通常の利用方法が、公正利用にあたる可能性は高いが、スクリーンショットが一線を越え、著作権の侵害と見なされる場合が多々ある。
スクリーンショットを取る際に、著作権問題で嫌な思いをしたくないのなら、複数の妥当な手順を踏み、絶対に一線を越えないように注意するべきだ。
- 必要な部分だけを取る: スキッチを使う際、私は、十字型の取り込みのみを利用し、必要な部分にズームインするように心がけている。取り込む面積が少なければ、また、スクリーンショットが小さければ、著作権の保有者が眉をひそめる可能性は少なくなり、万が一論争に発展しても、公正利用を主張することができるだろう。
- 必ず出所を示す: スクリーンショットを取るときは、記事の中で、そのスクリーンについて語るだけではなく、スキッチを紹介している今回の投稿のように、出所も明確に記載しよう。しかし、何らかの理由で明記していない場合は、適切に出所を記載しておこう。
- 作品の一部にとどめる: スクリーンショットは、進行中の会話を援助するために用いられることが望ましく、仕組みを説明したり、要点を検証したり、文章を補助するために利用するように心がけよう。スクリーンショットをベースに新しく作品を作れば、公正利用の立場が危うくなるだけでなく、そもそも誰かに問題視される危険性も高まる。
- 迷ったら、許可を得る: 利用に関して疑問点があるなら、掲載する前に許可をもらおう。通常、私は新しいサービスのスクリーンショットを取るとき、2、3枚の小さな画像では足りない場合は、許可を得ている。今まで一度たりとも断られたことはない。
当然ながら、最も大切なことは、誠意を持って、スキッチやその他のスクリーンショット・ツールを利用することだ。ウォーターマークを切り取り、画像の著作権を侵害したり、ロゴを取りこんで、企業を装うような悪行に手を染めてはならない。この類の利用は、ほぼ間違いなくトラブルに発展する。
この件に関して、JISC(英国情報システム合同委員会)の法律情報サイトに素晴らしい記事が掲載されている。この記事は英国向けだが、この問題特有の不明瞭さは、米国にも当てはまることである。
また、公正利用やその他の議論は、ケースバイケースであり、自分の立場を優位にするために施策を講じることはできるものの、成功する保証は一切ない。
結論
スキッチがスクリーンショット・ツールとして優れていることに変わりはなく、情報を共有し、ビジュアル的な要素を記事に加え、より分かりやすいガイドやチュートリアルを作成する作業を容易にしてくれるはずだ。
スキッチは、一体型のアプリケーションであるため、スクリーンショットから画像の埋め込みに移るプロセスをスピードアップさせ、作業フローを効率化する効果もある。画像を記事にアップロードする際に、私のマックでは、3つのアプリケーションをスキッチ1つで代用している。
もし、マックを利用し、スキッチに招待してもらいたいなら、下のコメント欄で気軽にその旨を伝えてもらいたい。まだ数人招待することができるはずだ。また、Invite Share(インバイト・シェア)を使って素早く招待権を獲得することも、あるいは、単純にスキッチに要請することも可能だ。
ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。
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