ここ数日間、悪名高いブロガー、フェイク・スティーブ・ジョブズ(Forbes(フォーブス)で編集者を務める、ダニエル・ライアンズ)は、風刺するアップルからまるで訴えられているような印象を与える、一連の記事を投稿していた。
このブログが有名になったのは、あたかも真実かのように綴られているからである。例えば、アップルが弁護士団を結成したこと。“FSJ”という人物を封印すること。非難を受けることを考え、不安になっていること等、すべてが真実味を帯びているのだ。
そのため、大多数のテクブロガーが、これらの記事がすべて嘘だったことを知ると、さらに大きなショックを受けるのだ。この件から私達ブロガーは一体何を学ぶべきなのだろうか?
このようなタイプのブロガーが哀しくなるほどホークス(悪ふざけ)ベイトのターゲットにされてしまう。
ホークス・ベイトとは一体何だろうか?その前に一度リンク・ベイトの定義をおさらいしよう。
私は、リンク・ベイトを、時に簡素で、時に要約され、時にターゲットにしている読者に関連性があり、そして、時にリストのようなタイプのフォーマットが採用され(例:史上最高のブロガー10名)、奇妙なひねり(…アイスランドまで旅をしたことがあり、)や、面白おかしいひねり(…カイゼル髭を蓄えていることが条件)が加えられ、そして、時にソーシャル・ネットワーキング・ツール(… Digg(ディグ)、StumbleUpon(スタンブルアポン)、Reddit(レディット)、Propeller(プロペラ)等)を介して、リンクを作り出すことを念頭に作成されたコンテンツと定義している。
ホークス・ベイトは、常軌を逸し、注目を集めることを目的に作成された特定のコンテンツを指す。大抵のコンテンツは事実に対して忠実に作成されるが、ホークス・ベイトはその反対であることが多い。リンク・ベイトの形を取り、時に事実に対して注意が払われていることもあるが、これは、その後の偽の事実にスポットライトを当てるための前ふりでしかない。
FSJが綴ったアップルの冷血非道な訴訟攻撃にたくさんのブロガー(そしてファン)が面食らった。そして、FSJは、未発表のアップル製品を紹介していたThink Secret(シンク・シークレット)に対する訴訟に代表される、時に不器用なアップルの訴訟対策を風刺する目的、さらに、複数のアルファブロガーを含め、アップルのテクノロジーやドラマに対する侮辱にすぐに反応する、アップルのファンやブロゴスフィアのテクノロジー部門を風刺するという目的を達成したのだ。
ここで大事な疑問が浮かぶ。ホークス・ベイトに*ブロガー*も関与するべきなのだろうか?
人生における疑問に対する答えと同様、この疑問に対する答えは人それぞれである”。
間違いなく、常連の読者や読者候補の人達の前でバカにされたいと思う人はいないはずである。しかし、その一方で、宣伝活動に善悪は関係ないという意見を持っている人達も存在し、このようなタイプの人達は、とりわけトラフィックを求めている時は、どんな行為も正当な宣伝と思い込んでしまう傾向がある。
それでは、ブロガーは何をするべきだろか?私はホークス・ベイトも以下に挙げる特定の状況下では許されると思う。
1. 良質なリンク・ベイト: まずは注目を集める「何か」を用意する必要がある。この「何か」は多くの場合、都市伝説と共通すると私は思う: 真実に基づき、人々(またはブロガー)の不安、先入観、願望、あるいは空想を刺激するのだ。しかし、都市伝説とは異なり、その情報がニュースに関連するものだと、適時性が要求されることがある。訴追を受けるFSJという話題は、アップル関連の別のブログが既に(そして本当に)閉鎖に追い込まれたことがクローズアップされていなければ、あまり盛り上がらないはずだ。
2. ブロガーが何となく事実ではないことが分かる場合: インチキなブログ、あるいは、コメディーやパロディー、または常に生真面目できることを期待されていないトピックによくあるパターンだ。予想できるか否かが重要になる— 読者に冗談が通じることが分かっていれば(そして、楽しませる正当な理由があるなら)、「…と言うのは冗談」と言って茶化しても、本気で怒る人はあまりいないだろう。興味がある人は、FSJやOnion(オニオン)をチェックしてみよう。
3. 限度をわきまえる: 要するに、“インチキと言えども常識の範囲内で行い”、記事がすべて嘘であったことを打ち明けた後は、厚かましく、注目を集めるために嘘をついたと堂々と発言するのではなく、他の理由があったことを伝え、“心から和解を求める”必要がある。例えば、2007年4月、あるテクノロジー関連のブロガー/ポッドキャスターが、人種差別的な発言をして全国放送のトークショーを解雇されたドン・アイムスに代わって司会を務めることになったとブログで報告していた。
彼のブログはテク・ブロゴスフィアで大きな注目を集めたものの、長続きはせず、結局ブロガー自身で冗談のつもりだったということを打ち明けた。彼はその後理解を求めたため、反感をあまり買うことなく終わった。— 大物になりたいという多くのブロガーやポッドキャスター達の秘密の空想を刺激した、見事なイタズラであった。さらにエイプリル・フールという背景があったため、この記事を綴る正当な理由があったのだ(ただ単にトラフィック欲しさのために嘘をついたと認めるのではなく)。
常連の読者を増やすことに固執せず、そして、自分の品位が疑われることも辞さないのなら、「2」や「3」を無視することもできる。または、もし伝説的なペテン師を目指している場合も、「2」や「3」を無視することができる。しかし、正体を暴かれ、すべての記事が嘘だと思われる、オオカミ少年扱いされてしまう危険性は否めない。
もし“上手く行く”ホークス・ベイトを他にも知っているなら、あるいは失敗した経験があるなら、是非教えてもらいたい。また、何か実際にイタズラをしているなら、ここで打ち明けてもらっても構わない。 ;)
ライター紹介: トニー・ハンはブログヘラルドの編集者である。研修医でもあり、一般内科学を専門的に学んでいる。またニューメディアをテーマに選び、時折熱弁をふるいつつ、Deep Jive Interests(ディープ・ジャイブ・インタレスツ)でブログを書いている。
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