Thursday, 20 November, 2008

利用した作品の出所を掲載する方法

12月 18日 at 4:30 pm by ジョナサン ベイリー -

リヒター・スケールズが“ヒア・カムズ・アナザー・バブル” という動画を投稿したとき、これほどまでに注目を集めるとは思いもよらなかっただろう。

ビリー・ジョエルの“ハートにファイア”をパロディー化し、増え続けるウェブ企業を風刺したこの動画は、YouTube(ユーチューブ)で60万回以上閲覧され、オンラインでセンセーションを巻き起こした。

しかし、その後、この動画は著作権問題に巻き込まれてしまった。写真家のレイン・ハートウェルが、動画のモンタージュ写真に彼女の
写真が使われていることを嫌がったのだ。

適切に出所を掲載するか、ソースの承認を得ていることを確認することで、多くの問題を回避することができる。

今回はそれを適切に実施する方法を紹介しようと思う。

それでは、パロディー動画の件に話を戻そう。レイン・ハートウェルは動画の中に自分の写真が無断で利用されることに反対し、リヒター・スケールズを問い質した。当初彼らは、出所を明記するのは現実的ではなかったと弁明していた。しかし、若干敵対的なフィードバックを受けた翌日、彼らは態度を一変させた

しかし、余りにも遅すぎた。ハートウェルは既にDMCA通知状をユーチューブに提出し、動画は削除された。ユーチューブの別の場所を含め、その他の場所にこの動画は改めて掲載されたが、動画の口コミ効果は“失われた”。

そして、その後激しい議論が展開されることになる。当該写真の人物、オーウェン・トーマスは、リヒター・スケールズ側が写真を取得する際の“義務を怠った”結果だと述べた。その一方で、TechCrunch(テッククランチ)のマイケル・アーリントンは、ハートウェルの削除要請について、“著作権のこじつけが芸術を破壊している”と批判的に語った。

この議論により、出所の記載に関する問題が浮上した。そのため、自分のサイトに他人の作品を利用するときに、最も効果的に出所を記載する方法を詳しく把握しておくべきである。ウェブ全体に対して完璧なガイドラインを設定することは不可能だが、現在一般的に行われている作業と必要とされる一般的なライセンスについて詳しく説明することはできるはずだ。

一般的な方法

インターネットには、出所を記載する方法に関するガイドラインが用意されているわけではないが、一つだけ明らかなルールがある: それが「ウェブの通貨=リンク」である。

誰かのコンテンツを利用するなら、直接ライセンス契約を結ぶにせよ、公正利用を介して利用するにせよ、出来る限りオリジナルのサイトに向かうリンクを提供するべきである。自分のサイトのビジターが、オリジナルの作品を把握することができるようになるだけでなく、コンテンツの作者にSEOのメリットを提供し、さらに検索エンジンからオリジナルの作品として誤解されることを防ぐことができるのだ。

これを考慮して、多くのブロガーが出所を記載する際に遭遇し、妥当だと思える一般的な方法を見ていこうと思う。

  1. 引用: オリジナルの作品が大きな作品の一部である場合、別の記事の一部をブロック引用し、インライン・リンクを掲載すれば恐らくそれだけで問題ない。通常、インライン・リンクを貼ることで、記事のトピックに挙げている、オリジナルの記事に対する人物の名前やサイトに言及していることになる。この作業は、どんなブログ・アプリケーションでも簡単に、そして、たった数秒間で実行できるはずだ。
  2. イメージ: ブログにイメージを利用しているなら、コピー&ペーストする前に許可を貰うべきだ。ライセンス契約を通じて、あるいは直接同意を得て、許可を貰うことができたら、写真提供者を記載する標準的な表記方法“写真/イメージ By: John Doe”を用いて、名前に写真家またはアーティストのサイトへのリンクを貼ろう。写真のすぐ下に掲載できれば理想的だが、時間を節約するために作品の最後に掲載されることもある。もし複数枚の写真を利用しているなら、写真ごとに出所を明記するか、利用した写真を簡単に説明しよう。
  3. 作品全体: 作品全体を利用している場合も、許可を得ておいた方が無難だ。しかし、この場合、単にインライン・リンクを提供するだけでは不十分である。大抵の場合、“記事 By: John Doe”を用いて、その人物の名前を明記することを強く薦める。また、作者やサイトの簡単な説明を記事の下に記載しておいた方がいいケースもある。これは作者あるいは彼らが提供しているライセンスに左右される。
  4. 埋め込み型メディア: ユーチューブのクリップ等、動画やその他の埋め込み型メディアに関しては、通常、出所を明記する必要はない。なぜならメディア自体がオリジナルのソースにリンクバックしているからだ。それはそれとして、クリエイターのサイトやプロフィールに向かうインライン・リンクを提供することが礼儀且つ賢明と考えられている。その新しさ故、これを実践している人は少ないが、このような類の情報に関しては、不足するよりは、多めに情報を掲載しておく方が無難である。
  5. 動画およびオーディオ内のコンテンツ: リヒター・スケールズのように、動画や
    オーディオにコンテンツを埋め込んでいるなら、この業界で定着しているガイドラインに従い、メディアが求めるフォーマットを用いてエンド・クレジットで作品を紹介しよう。また、一般的に、大多数のアーティストは、ユーチューブに代表されるように、サイト自体に、または、ファイルと共に掲載する注釈にリンクを掲載してあげると喜ぶ。

しかし、最も重要なことは、ガイドラインに従うことではなく、誠意を持って行動することであり、出来る限り、リンクを提供するべきだ。公正利用の議論に影響を与えるかや、コピーの合法性または違法性に影響を与えるかはあまり関係ない。

しっかりと出所を明記することが、大人のマナーである。

Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)

人気が高いクリエイティブ・コモンズのライセンスは、現在数百万点のウェブ上の作品を網羅しているだけでなく、公正利用が許可する範囲を超えたレベルのコンテンツの利用に対して、許可を得ることなく利用できることを目的に作られている。

しかし、それでもすべてのクリエイティブ・コモンズのラインセスが出所を記載することを求めており、記載する方法に関する特定の要件を定めている。とりわけ、作者の名前や代理人の名前、作品のタイトル、妥当な場合はオリジナルの作品のURL、そして、ラインセンスへのリンクあるいはURLを掲載する必要がある。

これを簡単に表示したい場合は、“オリジナルの作品 “My Poem” by John Doe。 クリエイティブ・コモンズのライセンスに基づいて利用”のように表示する。この方法だと、作者の名前にオリジナルの作品と“クリエイティブ・コモンズ・ライセンス”の実際のページへのリンクを貼ることが望ましい。

しかし、これは最も一般的な方法を挙げただけであり、実際の方法は利用しているメディアとコンテンツに大きく左右される。要件に関しても、例えば、ブログとポッドキャストでは異なる。しかし、どのケースでも、共通の基礎的な要素は必要になってくる。

これらの情報の一部を忘れてしまうと、たとえ再利用がラインセンスによって認められている場合でも、権利の侵害と見なされてしまう可能性がある。

もどかしい問題だが、とてもシンプルなガイドラインが用意されているので確認しよう。また、このガイドラインは、大量のコンテンツを盗むスパム・ブロガーがクリエイティブ・コモンズのラインセンスを濫用できないようにする効果もある

その他のライセンス

コンテンツの再利用を許可、はたまた奨励するその他のサイトでは、出所の掲載に関して、クリエイティブ・コモンズのライセンスを超える条件が設定されている。こういった場合、ラインセンスを熟読し、一字一句従うことが必要になる。

例えば、Articlesbase(アーティクルズ・ベース)のような記事サイトでは、記事のサイトにリンクバックするだけでなく、記事の作者とそのバックグラウンドに関する情報が掲載された“リソース・ボックス”も残さなければならない。

一方、有名な写真サイトのstock.xchngは、出所の明記に関する特定のガイドラインが用意されていない。また、多数の写真家は、アーティスト側の要件として特に出所の記載を要求していないが、中には要求する写真家もいるため注意が必要だ。また、作品を利用したら、通知することを求めている写真家もいる

上記に挙げたようなサイトからコンテンツを利用するときは必ず、利用規約をしっかりと読み、厳密に従うべきである。そうすることで潜在的な法律の問題だけでなく、悲劇や不注意を回避することができる。

また、このような行為は他人の涙と汗の結晶である作品を利用するときの礼儀でもある。

結論

出所を記載する際には、できる限り詳細な情報を掲載する方が無難だ。

出所を明記しても自分のコンテンツの邪魔になることはなく、また、努力の結晶である作品を作った人物に感謝の意を表すことは大切だ。そのためには、明確に且つ簡潔に記載し、自分のサイトや作品を閲覧している人がハッキリと見られることを確認する必要がある。

特定のガイドラインに一字一句従っているわけではなくとも、誠意を持って行動し、出所を伝えられるように真摯に努力する姿勢のほうが、専門的な手続きよりも重要なのだ。

何よりも、誠意を持って行動することが大切だ。少し時間を取って、自分の作品の完成に貢献してくれた人に感謝し、彼らにも必ずスポットライトが当たることを確認しよう。

それがフェアと言うものであり、新たなウェブが構築されていく共有精神の本質でもある。

ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。

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