「著作権」にまつわるトラブルはブロガーにとって悪夢以外の何でもない。
次のようなことが起きるはずだ。まずFTPにアクセスすることができなくなる。そして、ウェブ・ホストがサーバーの問題を指摘するメッセージを表示する。そして技術サポートに連絡を入れる。するとアカウントがロックされていることが伝えられ、メールを見るように指示される。メールを開くと、ホストの著作権侵害チームから、著作権を侵害しているためアカウントがロックされたことを伝える通知が届いているはずだ。
こうなってしまうと、フラストレーションが貯まるような対応を取らざるを得ないことがある。メールを大量に送信し、何本も電話をかけることで、少しは進展するかもしれないが、その間も時間は刻まれていく。一度ダウンしたサイトをオンラインに戻すために(それが可能ならば)、数時間、はたまた数日間かかることもある。このような場合、バックアップをとり、他に移動するのが最も無難な選択である。
サイトを大事にしている人にとってはまさに悪夢である。これはウェブ上の著作権トラブルが原因で生じる。この最悪のシナリオを体験するブロガーの中には、このような処遇を受けて当然のブロガーも多いが、悪気のないブロガーの中には、トラブルを回避する対策を講じなかったために、このような運命をたどるブロガーもいる。
しかし、こういったトラブルは実は回避することも、緩和することもできる。いくつかの現実的な対策を講じることで、悪夢のような脅威を避けることができるのだ。
1. できるだけ自分のコンテンツを使う
この非常にシンプルなルールは、口で言うほど簡単ではない。サイトは自分の才能と作品を展示するスペースだということを忘れてはいけない。誰かの作品を利用するよりも、自分で作り上げた作品の方が好ましい。
要するに、現実的な範囲で、自分で文章を綴り、自分のサイトのスクリーンショットを利用し、自分で撮った写真を掲載し、自分でテンプレートを作るべきだ。
テンプレートやソフトウェアにまでこだわってしまうと、このルールに完璧に従うことは不可能になるが、何よりもまず、自分の作品を作るときには、他人の作品を使わないことが肝要だ。作品をコピーしないことで、潜在的な著作権問題を回避することができるのだ。
2. 他人のコンテンツを利用するなら、許可を得る
これもシンプルなルールではあるが、非常に重要だ。誰かの作品を使わなければいけない状況なら、書状、あるいはCreative Commons(クリエイティブ・コモンズ)のライセンスを使って許可を得よう。
クリエイティブ・コモンズを利用するときは、あまり知られていない要件も含めて、ライセンスの条件を厳格に守ろう。そして、ライセンス契約の下に作品を利用したことを明記しよう。これは非商業的な作品を利用し、その後サイトで収益を得る決断をしたときに重要になってくる。
しかし、誰かの作品をこのようなラインセンスを介して使う前に、ラインセンス契約を結ぶ人物が本当に権利を持っているかどうか確かめよう。彼らがオリジナルの作家や作者ではないのなら、オリジナルの作品を作った本人が誰かを特定して、その人から直接許可をもらおう。
また、現実的な範囲で、パブリック・ドメインの作品を利用しよう。この類の再利用に関しては、クリエイティブ・コモンズの作品よりも理想的だ。
3. 公正利用に頼らない
訴訟を避けるために公正利用に頼るのは、衝突を避けるためにシートベルトのみに頼るのと同じぐらい危険だ。両方とも致命傷を避けるために重要ではあるが、被害を回避することはできない。
誰かの作品を利用する必要があるものの、許可の申請が現実的ではない場合は(批判的なレビューを書くときなど)、コンテンツの利用が完璧に公正利用にあたることを確認しよう。出来るだけ利用する部分を少なくして(つまり引用する部分)、自分の作品の中では脇役程度であること、そして、ただ単に置き換えるだけでなく、展開していくことを心がけよう。
つまり、オリジナルの作品を単に置き換えるのではなく、新しい作品を生み出すために利用するのだ。新しい作品としてオリジナルの作品に対する解説や批判を展開することができればそれに越したことはないが、少なくとも新しい情報や教育的な価値を加える必要はある。
トラブルを避けるために公正利用に頼るのは止めよう。著作権の保有者が高慢な考えを持っている場合は尚更避けるべきだ。しかし、公正利用の権利を明確に示すことができれば、このような問題が表面化する可能性を低く抑えることはできるだろう。
4. いつでも連絡を取れる体制を整える
サイトを通して自分あるいはこのような問題に対処する人物にすぐに連絡を取れる体制を整えておこう。メールアドレスを目につきやすい位置に掲載し、そのアカウントを定期的に確認しよう。
ほとんどの著作権保有者は、できるだけサイトの所有者に最初に連絡を入れようとする。ウェブマスターとして、ホストに問題を委ねられるよりも、自分に直接連絡を取ってもらう方が好ましいはずだ。そうすることで問題を静かに、そして、他人に邪魔されずに解決することができるようになる。
著作権のクレームを受け付ける避雷針を用意しておこう。たとえ不愉快な内容のメールであっても、最悪のシナリオを避けることはできるはずだ。
5. 良いホストを選ぶ
悲しい現実だが、著作権問題の中には絶対避けることができないものもあり、少数の著作権保有者は完璧に歯止めが効かなくなってしまっている。このような場合には、敵になるのではなく、一緒に問題に取り組んでくれる、優れたホストを利用していることが重要になる。
DMCAの通知やその他の著作権侵害のクレームに対する対応はホストによって様々である。iPowerWeb(iパワーウェブ)のようにドメイン全体を停止するホストもあれば、当該コンテンツのみを削除したり、ウェブマスターに報告してくれるホストもある。DMCAに関しては、2つ目と3つ目のオプションの方が圧倒的に有利である。
一般的に考えて、ホストが大きければ、気にかけてくれる可能性は低くなる。DreamHost(ドレイームホスト)はこの傾向を止めようとしているようだが、ほとんどの有力なウェブホストは、問題を解決するために時間やお金を費やすのではなく、単純にアカウントへのアクセスを断ち切ってしまう。少数の例外を除いて、無料のウェブホストにも同じことが言える。
まずは小さめの企業を探す方が無難だ。しかし、第三者のDNSサービスを利用して、シャットダウンによる被害を緩和させることもできる。著作権の問題で万が一ホストにアカウントを無効にされてしまっても、DNSを別のサーバーに移行することで、既存のホストに抗議して解決するよりも早く、サイトをオンラインに戻すことができる。
しかし、このオプションを利用するには、サイトの完全なバックアップを取っておくことが必要になり、別のホストのアカウントを素早く作れる能力も要求される。
結論
問題が深刻な事態に陥るケースは非常に稀である。
誠意を持ってブログに取組み、危険な行為に及んでいなければ、ほとんどのブロガーはこのような著作権侵害のトラブルに巻き込まれることはない。万が一巻き込まれても、通常、大惨事を回避しつつ、問題を解決することができる。最悪の場合、メール交換がヒートアップし、ウェブ上で事務的な会話が交わされる程度だ。
しかし、稀に甚大な被害をもたらすこともあるので、やはりリスクは軽減するべきだろう。
休止時間の長いホストや、周知の問題を抱えているソフトウェアを利用しているホストを避けるように、サイトを中断しかねないリスキーな著作権法に抵触する可能性のある行動は回避するべきだ。
要するに、サイトが使えなくなってしまえば、ウェブの力を利用することはできなり、表現する機会も失われてしまう。少し時間を取って、このような著作権のトラブルを避けるために、いくつか対策を講じるべきである。なぜなら、ほとんどの問題は予防することができるのだ。
ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。
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