Monday, 8 September, 2008

ブログのインターフェースが作業に与える影響

11月 27日 at 4:00 pm by アンネ ヘルモンド -

ブログの記事を綴る方法は人それぞれ異なる。シンプルなテキスト・エディターを好む人もいれば、オフラインのブログ・ツール、またはブログ・ソフトウェアの投稿エリアに直接文章を入力する方法を好む人もいる。ツールは色々あるので、自分個人の投稿パターンに見合うツールを発見することが重要になってくる。

私はいまだに自分に最適の投稿環境が何なのか突き止めることが出来ていない。実用的なテキスト・エディターを利用することもあれば、フルスクリーンで障害が少ない投稿環境を作り出すa href=”http://they.misled.us/dark-room” title=”Dark Room”>Dark Room(ダーク・ルーム) (ウィンドウズ)やWriteRoom(ライトルーム)(マック)等のプログラムを利用することもある。しかし、これらのプログラムはベーシックであるが故、リンクをすべて自分でインサートしなくてはいけない。私は怠けものだろうか?一昔前のブロガーは何から何まですべて自分でコーディングしていたのだ。

ブログ・ソフトウェアが私を甘やかしたのだ。

ソフトウェアを使うことで、リンクをインサートし、ブログの記事をマークアップするのが楽になった。さらに、スペルチェックも行ってくれるし、記事を書いている最中に自動的に保存までしてくれる。テキスト・エディターを使って記事を綴っていると、上記の機能を利用するため、いつの間にかブログ・ソフトウェアに切り替えてしまうことがある。 ブログ・ソフトウェアはテキスト・エディターの持っていない機能を持っている。ブログはリンクを中心に展開するハイパーテキストのドキュメントなのだ。

初期のブログは、ジョーン・バーガーのRobot Wisdom(ロボット・ウィズダム)やジャスティン・ホールズのLinks.net(リンクスドットネット)のようにリンクを集めていただけに過ぎなかった。Pitas(ピタス)と言うの名前の初期のブログ・サービスによってリンクがインターフェースにおいて最優先されるようになった。

[…] 2つのシンプルなボックスをユーザーに提供する: URLためのボックスとライターの見解を綴るためのボックスである。“投稿” ボタンを押すことで、リンクと後続のコメントが作成される仕組みになっている。(ブラッド、2004

ユーザーに、リンク用とコメント用のたった2つのフィールドを提供することで、ソフトウェアがブログの記事を形作るようになった。リンクはブログの機能の中で主役を務めるようになったのだ。レベッカ・ブラッドは‘ブログ・ソフトウェアがオンライン・コミュニティを再建した経緯‘という記事の中で、Blogger(ブロガー)が1999年にインターフェースに関する重大な決断を下し、ウェブログ・カルチャーが大きく変わったと主張している:

ブロガー(ソフトウェア)は、さらにシンプルであり、たった1つのボックスを用意し、ブロガーは自分の好きなように文章を綴っていた。初心者のブロガーがリンクを構築できるほどHTMLの知識を持っているのか疑問に思うことがあった。その答えは定かではないが、このソフトウェアはとてもシンプルで、多くのブロガーは思いつくままリンクのないエントリを投稿していた。(ブラッド、2004)

リンクはもはやインターフェースの主役ではなくなり、各種のブログが構築されるようになった。ブログのインターフェースは特定の作業を有効そして制約するようになった。たとえば、YouTube(ユーチューブ)の動画をWordPress(ワードプレス)に埋め込む作業は一筋縄ではいかない。HTMLの埋め込み用コードをインサートするため、コードのモードを切り替え、投稿するまではビジュアル・モードに戻してはいけない。ブログ・ソフトウェアはテキストに特別な機能を与えるだけでなく、文章を書く頻度にも影響を与えている。

ブログをアップデートするために必要な努力とアップデートする頻度の間にはネガティブな関連性が存在することを知っておくべきだ。簡単に言うと、ブログを投稿するのが楽になって初めて、投稿する頻度が増えるのだ。(ダン・リー、2005, p. 28

ブロガー(ソフトウェア)のインターフェースは投稿エリアをブログの中心に据えており、その他のオプションは2つか3つしか用意されていない。ワードプレスとMovable Type(ムーバブル・タイプ)は遙かに複雑なインターフェースを採用し、そのため投稿エリアのスペースは限られている。Tumblr(タンブラー)は全く異なるアプローチを取っており、投稿したいコンテンツのタイプ(テキスト、写真、引用等)を中心に展開する。

2004年、トム・コーツは読者がダウンロードし、分析できるように、すべてのブログのアーカイブをテキスト・ファイルで掲載した。このファイルには5年間分のブログの記事が詰め込まれており、初期の投稿パターンを見ることができる。ブロガー(ソフトウェア)からムーバブル・タイプに切り替えた2003年に大きな変化が生じた。コーツは変更した理由を以下のように説明していた:

マットが以前、ブロガー(ソフトウェア)が作りだし、強みでもあった、早く簡単に投稿することができる略式のピアツーピア・システムを、ムーバブル・タイプが打破していると私に提案していた。(コーツ、2004

皆さんは、ブログのソフトウェアやインターフェースが、ブログの取り組み方に影響を与えていると感じることはあるだろうか?

ライター紹介:アンネはアムステルダム大学でニューメディアを学ぶ学生であり、現在、WordPress(ワードプレス)にスポットライトを当てた「Blog Software and the Act of Blogging(ブログ・ソフトウェア・アンド・ジ・アクト・オブ・ブロギング)」と言う名の修士論文を書いている。アンネはブログ・リサーチャーとして、最近設立されたばかりの、同大学のDigital Methods Initiative(デジタル・メソッズ・イニシアチブ)に参加している。また、ブログと学問に関する記事を、自らのブログ、そして共同運営のMasters of Media(マスターズ・オブ・メディア)ブログに投稿している。 

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