Tuesday, 6 January, 2009

ブロガーの選択 楽しむため?お金のため?

11月 2日 at 4:15 pm by ローレル ファンフォッセン -

私は文章を書き、写真を撮り、ウェブで遊ぶ。実際にはもっと真剣に取り組んでいる。しかし、多くの人はこういった取り組みを趣味として捉えている。私はを趣味として考えたことは一度もない。仕事なのだ。私のキャリアなのだ。そしてビジネスなのだ。私は自分が綴った文章や撮影した写真を15歳のときから売り続けてきた。ブログとウェブ配信は、私のスキルと技術が進歩していく中で、いつのまにかキャリアとなっていた。記事と写真は趣味ではなく、実際にこれらの収益から家賃を支払っているのだ。  

仕事と共に、私は趣味も楽しんでいる。趣味は楽しむため、リラックスするため、そして喜びのために行うことだ。どんな仕事に就いているにせよ、単調な毎日の作業から自分を解放するために趣味に没頭する。幸運にも、私達の多くが仕事以外のことができる社会で生活を営んでる。  

通常、趣味は創造性と楽しさを生活に呼び込む。心と体をほぐすのだ。そして仕事以外の時間でもせっせと働くことになる。趣味は素晴らしく、その存在価値は認められるべきだろう。  

しかし、その趣味で収益を得た瞬間、趣味はビジネスになる。そうなると色々なことが変わってくる。まず自分自身が変わり、趣味が変わる。 

最近、今までとは違う姿勢で趣味に臨む人々が増えてきた。昨年私は編み物を習い、楽しんだり、間違えたりして、時間を忘れて取り組んでいた。空港やオフィスの待ち時間、何気なく編み物をすることがある。忙しく手を動かしながらも思いを巡らせる。それと同時に編み物を完成させることができるのだ。私は形に残る趣味が好きなのだ。  

しかし、あることに誰かが気づき、囁き始め、いずれ次のことを口走るようになる。

売れば、お金になる 

私の作品に対して、「売ればお金になる」という言葉をかけてくる人がたくさんいる。 

私は彼らに一発活を入れるか、揺すって、目を覚ましてもらいたいと思っている。楽しいから私は趣味に没頭しているのだ。お金を取るつもりはさらさらない。数年後にもっと上手になって、作品の数も増えたら、資金集めのイベントで販売するかもしれないが、今はただ楽しんでいるだけで満足だ。ストレスを抱えることも、心配することもない。変なところで結び目を作ってしまったり、失敗したりして毛糸をほどかなければいけないときは別だが。  

趣味を売りだしたら、それは仕事になってしまう。売ろうと考えること、売るために準備すること、そして売上をチェックすることも仕事の一部である。私は仕事の気晴らしのために編み物をしている。なぜわざわざ編み物に仕事を持ち出さなければならないのだろうか?  

趣味をビジネスに変えたがっている生徒達が私の写真撮影ワークショップにたくさん集まってくる。なぜだろうか?それは「売れば、お金になる」という言葉が流行しているからだ。文章の書き方を教えるとき、そして、ブログのワークショップで講演するときに、何度も何度も参加者から「体験談でも投稿することができると聞いた」と言うセリフを私はよく耳にする。  

自分の経験を綴ることで素晴らしいストーリーが生まれるかもしれないし、確かに素敵な写真もあるかもしれない。しかし、作品を適切に評価することができるの一部の専門家だけであり、作品でお金儲けができるか否かの判断は自分ではできない。趣味から収入を得る前に、数年間一生懸命努力して、技術を磨かなればならないのかもしれないのだ。 

それでも、「売ればお金になる」という噂が独り歩きして、何度も耳にすることで、本当に信じてしまう傾向にあるのだ。 

趣味をビジネスにすることで、プロが絶滅する

25年前、今の仕事を時給いくらで働いていただろうか?セミプロレベルで8ドルとしよう。年月の経過とともに、仕事の技術が向上し、トレーニングプログラムに参加し、そして昇進を遂げる。米国内の平均的な従業員なら、時給は20ドル、25ドル、あるいは50ドルぐらいに上がっているはずだ。様々な事柄が影響を与えるが、25年前と同じ仕事をしていて時給が8ドルから全く上がっていないという人はまずいないだろう。  

プロの写真家として、25年前、標準的な出版物への写真の掲載料の相場は100ドルであった。 

趣味をビジネスに変えるという点において、写真はその他の趣味とは一線を画している。人々は大金を費やして、質の高い機器を購入し、現像処理を施し、旅に出かける。少しぐらい取り返したいと思うのも無理はない。写真を展示したり、コンテストにエントリーしたり、雑誌社に送ったり、そして楽しむために年に数枚販売する。収入を発表することはほとんどなく、XYZマガジンに写真が掲載されたことを得意げに語ることで満足しているのだ。写真にお金が支払われているかどうかは関係ない。「掲載」されたことだけで十分。テクノロジーが進歩すれば話は変わってくるが、プロにとっては、こういうタイプの人達にライバル意識を燃やすことはない。

しかし、写真の編集者は私の写真に相場の料金を支払うことに不満を抱き始めた。「25ドルでこの写真を手に入れることができるのに、なぜ100ドルも支払わなければいけないのだろうか?」私は写真を見て、すぐに理由が分かった。その写真の構成はひどく、日中に撮影され、フォーカスも若干定まっていなかった。プロと呼ばれるに相応しく、何年もかけて学習、修行に勤しみ、苦労を重ねてきたような、ハイレベルな写真家が撮ったものではなかった。ポケットカメラをたまたま持っていて、写真を撮り、「写真は売れば金になる」と言うような人が撮ったものだった。   

相場の75%引きの値段あるいは無料で作品を喜んで売ってしまうような趣味レベルのカメラマンに対抗することなど出来るわけがない。

同じことが執筆業界にも言える。ライターとして現在私は25年前と同じ料金で働いている。値上げは考えられない。生活費は大幅に上がったが、家賃諸々を支払うためには25年前と比べて8倍から10倍の量の文章を書かなくてはならなくなった。とても疲れる。なぜだろうか?それは今では誰でもライターになることができるため、相場がぐっと下がってしまったからだ。  

1ワードにつき支払われていた料金、10セントが1ドルに上がるまでにはあまり時間がかからなかった。現在、多くのブロガーが1本の記事につき10ドルから50ドルの料金を得ている。中には何ワード綴ろうが、10ドルにすら届かないブロガーもいる。平均的な800ワードの記事を書いたとして、1ワードにつき3セントしかもらえない計算になる。トピックにもよるが、質の高い説得力のある記事を書こうとすると、2時間は必要になる。1本の記事に対して25ドルが支払われているなら、時給12.50ドルで働いていることになる。しかし、時には3、4時間かかってしまうこともあり、そうなると時給6.25ドルということになる。そして料金が支払われるのは文章のみである。請求書の送付、提案書、マーケティング、ネットワーキング、トレーニング、そしてプロに相応しい文章を書くために必要な様々な事柄は全く考慮されない。これらに必要な時間を加えると、1本の記事につき25ドルもらっていても、実際には時給は3ドルあるいはそれ以下にしかならないのである。   

マクドナルドやバーガーキングの時給よりも低くても、それでも趣味をビジネスに価値はあるのだろうか?    
これが現在多くのブロガーが直面している問題である。そしてプロの写真家やライターは下げられた料金を得るために今まで以上に一生懸命に働かなくてはならなくなっている。なぜなら趣味レベルの写真家やカメラマンは自分達の作品やサービスを売り込む方法が分からないがために、相場よりも安い価格で売ってしまい、プロのカメラマンもその値段で競争しなければならないからだ。趣味レベルなら、数ドルもらって、掲載されて喜んでいればいいが、プロの写真家やライターは自分達の仕事とは関係のない仕事を複数こなさなければ生活することができなくなってしまたのだ。    

趣味がビジネスになったら 

私はこれまで、ブログを通じて自分の趣味に関する意見や考えを他人と分かち合っていたものの、ブログに広告を掲載することでビジネスに転換したブロガーを何人も見てきた。 

広告を加えただけではブログや文章は変わらないと主張する人もいるだろう。しかし、実際には変わってしまうのだ。趣味から収益を得ることで、趣味の目的が変わってしまうのは明らかである。楽しむことよりもお金目当てになってしまうのだ。   

上述したように、もし私が編み物を売り始めたら、締切り、ノルマ、経理、税務、流行りやファッションのチェック、バイヤーとのミーティング、輸送、広告、そしてその他の業務が山積することになるだろう。 

趣味としてのブログをビジネスに変えることで、コンテンツを投稿し続ける義務が生じる。収益とトラフィックを追跡し、収益性の高い広告を探るため、異なる広告プログラムを試さなければならなくなる。自分のオンラインビジネスから派生する税金と書類に対処するために、会計士を雇用する必要性が生じてくる可能性もある。トレンドや流行りをチェックして、読者数を増やしていくために、コンテンツを作成しなければ、広告主に見捨てられてしまう可能性もある。被リンクの重要性を学ぶにつれ、マーケティングとPRが重要になってくる。ブロガー自身、そしてブログの存在を知らせるためには、ソーシャル・メディアとネットワーク作りに徹する必要がある。テクノロジーの変化には常に気を配らなければならない。自分のブログに利用するかしないかを把握する必要があるからだ。目標、締切、そして義務が生じ、ライバルのブロガーに先を越されないように、一生懸命働かなければならなくなる。    

もしブログが唯一の収益源なら、ブログに取り組み、作業を行う時間に対して給料が支払われていることになる。そして、生きるために、請求書の支払いを済ますために、そして、願わくは明るい自分と家族の将来のために、その時給は必要な収入に相応しい金額でなければならない。  

ブログはもはや単にキーボードを叩いて、コメントに一喜一憂するような存在ではなくなってしまう。ブログが仕事になり、つまらなくなると、テーマに関して、どんな方法で文章を綴るのがいいのかを考える楽しみが苦痛に変わってしまう。   

私はブログで費用を賄う収益を得たいと思うなら、広告を数本加え、すべての力をコンテンツに注ぐべきだと思う。できれば、広告の存在は忘れるべきだ。 

ブログをビジネスにしたいなら、趣味ではなく、ビジネスとして取り組むべきだ。プロになるのだ。写真家やライターのように、趣味レベルのブロガーとしのぎを削らなければならないが、質を落とさずに、プロとして作業に取り組むように心がけよう。ビジネスとして計画を立て、指南してくれるプロの専門家を雇い、勉強とトレーニングに勤しみ、ブロガーとしての自分とブログを磨き続けることで、キャリアと収益を獲得するチャンスが巡ってくるだろう。  

それ以外の人達は趣味としてブログを楽しもう。お金を稼ぐためにブログをする必要はない。財布にではなく、心を豊かにするのだ。

ライター紹介: Lorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)等の複数のブログを書くローレル・ファンフォッセンはブログ歴13年という大ベテランである。ウェブテクノロジーの発達と共にブログを書き続け、旅行、自然、旅行写真、ウェブデザイン、ウェブ理論、開発、ブログそしてワードプレスなど幅広いテーマを取り扱っている。ローレルは売れ行き好調の書籍、「Blogging Tips: What Bloggers Won’t Tell You About Blogging(ブログのヒント、そして誰も教えてくれないヒント)」の作者でもある。この本は新装開店したブログヘラルド・ブックストアで購入することができる。

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