ブログのコメントフォームに入力するとき、どんな名前を選んでいるだろうか?
多くのブロガーは、コメンターに本名あるいはハンドルネームを使ってもらいたいと思っているが、実際にはブログのタイトルを使っている人が過半数を占める。自分のブログあるいはコンテンツを表すキーワードを使っている人も中にはいるが、多くのブロガーがこの行為に対して不愉快に感じるようになってきている。
この問題を思いついたのは、あるプログラムで「ブログのコメントに関して、いつ自分=ブログ、ブログ=自分という関係が成り立つのか」という質問を受けたときだ。
コメントフォームに関して、自分として臨んでいるだろうか?あるいは、自分としてではなく、ブログとして、それともキーワードを使って臨んでいるのだろうか?
この質問に答える前に考えることがたくさんある。
自分=ブログだろうか? ブログが自分だろうか?自分がブログだろうか?自分として知ってもらいたいだろうか?それともブログを書いている人物として、あるいはブログとして知ってもらいたいのだろうか?
ブログのタイトルは自分とブログを代弁しているか? もしブログのタイトルが自分とブログのことを描写しているなら、自分=ブログであり、ブログ=自分の関係が成り立つ。そうでなければ、ブログにコメントを残すときは、自分のブログとしてではなく、自分として臨むべきだ。
自分=ブログのキーワードだろうか? コメントスパマーおよびトラックバックスパマーはコメントスパム名のセクションにキーワードを使っているが、多くのブロガーが同じことを手動で行い、ページランキングのリンクジュースの恩恵を受けようとしている。もしキーワードを使うなら、キーワード=自分、つまりコメンターの関係が成立していること、あるいはキーワードがブログを描写していることを確認しよう。
答えるべき質問が2問ほどある。ブログにコメントを残すとき、一体自分は誰になるのだろうか?そしてそれはなぜだろうか?
コメントを残すとき、自分は誰になるのだろうか?
ブロガーとブログのコンテンツは切っても切れない関係にある。ブログとは「自分が選んだトピックについての自分の考え」だからだ。ブロガーがブログを牛耳り、ブログのイメージを決める。ブロガーがコンテンツを管理し、コンテンツはブロガーに従う。そしてそのテーマに関する評判を築いていく。
ブロガーが別のブログにコメントを残すとき、コメントを残すのは一体誰だろうか?自分の考えをもとにコメントを残しているのだろうか?それとも自分のブログの評判のために声を上げているのだろうか?
コメントフォームに名前を入力する際、次の3つの選択肢が与えられている。
- 自分の名前とブログを関連させ、双方の評判を築く
- 匿名でコメントを残し、自分が誰なのかに関わらず、コメントにすべてのメッセージを託す
- 自分の「名前」にブログのタイトルを入力し、ブログにメッセージを伝えてもらう
ブロガーがブログの代名詞になると、自分、個人のためではなく、ブログの評判のために声を上げるようになる。その名前はブログおよびコンテンツと親密な関係になる。そしてブログ=自分という関係が生まれる。
ブログのコメント欄で「Success from the Nest(サクセス・フロム・ザ・ネスト)のトニー・D・クラーク」、「Successful and Outstanding Blogger(サクセスフル・アンド・アウトスタンディング・ブロガー)のリズ・シュトラウス」、「ウェンディー・ピアソル、eMoms at Home(eマァムズ・アット・ホーム)」、「Problogger(プロブロガー)のダーレン・ラウズ」という名前を見ると、これらの名前も、そしてブログもすぐに頭に浮かんでくる。彼ら=ブログであり、コメントが彼ら自身とブログの品質を代弁している。
ある時点で、自分としての「自分」とブログとしての「自分」の見境がつかなくなる。他のブログのコメント欄を通して「自分」を世界中に代弁する名前を自ら選んでいるため、このような現象が起こるのだ。
リズ・シュトラウスはサクセスフル・アンド・アウトスタンディング・ブロガーと深く関連しており、現在は年に一度のイベント、SOBCon07、ザ・サクセスフル・アンド・アウトスタンディング・ブロガー・カンファレンスを主催している。ウェンディー・ピアソルは「eママ」として絶対的な地位を手に入れ、eペアレンツとeキッズのネットワークもすぐに築き上げた。「プロブロガー」という単語を聞いて思い浮かぶのは、あのお方、ただ一人だろう。
匿名でコメントを残すべきか?
匿名ブロガーに関する議論はウェブ創成期、そしてブログが生まれる前から行われている。 大部分の人達は、「本当の名前」のような名前とブログのタイトルに関しては受け入れている。
もし昔のCBラジオのハンドルネームのようなファンキーな名前を使っていると(ミュージック・ラバー、ダンシング・ベアー、ハグル・バグル、バーターリング・ボブなど)、あまりコメントを真剣に受け取ってもらえないことは周知の事実だ。これは信頼性の問題にも関わってくる。多くの匿名ブロガーは本名の代わりにそれらしく聞こえる名前を使い、プライベートな生活からオンライン状の人格を切り離している。
人々は名前を気にする傾向がある。ファーストネームあるいはラストネームでもいいが、奇妙な言葉ではなく、馴染みのある言葉を使うほうが無難だ。
コメント欄の名前のスペースに名前ではなく、ブログのタイトルを入力しても一向に構わないというブロガーもいる。世間に向けて「販売」あるいは宣伝しているのがブログなら、コメントにもそれが代弁されることになるだろう。個人としての自分ではなく、ブログとしての自分である。ブログのタイトルをコメントフォームの名前の欄に入力するなら、個人が意見を持ってコメントを残すのではなく、ブログの代理としてコメントを残すことになる。
人は人と交流するのは好きだが、企業と交流するのは好まないことを覚えておいてもらいたい。特に「大きな」企業に対しては冷ややかな態度を取る傾向がある。大きな企業は個人的なタッチにかけているからだ。ブログにとっては「個人的なタッチ」がすべてである。コメントする際は注意しよう。
コメント欄にキーワードを使う
いつのまにか、コメント=コンテンツというコンセプトがコメント=ページランキングのポイント稼ぎというコンセプトに捻じ曲げられてしまった。間違いではないが、キーワードをコメントの名前入力欄に埋め込み、濫用しても意味はない。
実際に、名前入力欄にキーワードを使っているコメントを削除する傾向がブロゴスフィアに見受けられる。正当性を確かめる前に、何のためらいもなくコメントスパムとして処理してしまうブロガーもいる。
「SEOキング・イン・タイランド」、「ウェブマスター・エキスパート」、「ウェブ・デザイナー・プロフェッショナル」、「セクシー・ガール・イン・タルサ」、「リスク・フリー・ファイナンシング」、「リアル・エステート・エキスパート」、「ウェブ・ディベロッパー」、「アイ・ビルド・ブログ」等のキーワードは通常、コメントスパムを連想させる。そのため、コメントが正当なものだっとしても、残念ながらブロガーが把握することはできない。
ブログの個性はキーワードではない。ブログの個性とブランドを発展させたいと思うなら、コメントフォームでキーワードを使うのはもう止めにしよう。エキスパート=「自分」であり。ブログ=ソースである。キーワードは誰の役にも立たない。今すぐに止めよう。
キーワードだらけの名前には個性はない。そんな名前の裏側に思慮深い人間が控えているとは誰も思わない。もしコメントを真剣に受け取ってもらえないなら、綴られている内容を信じてもらうことだって出来ないのだ。
キーワードをコメントで使っても、ページランキングを向上させることはないし、ブログに読者を運んでくれることもない。
評判を高めたいのなら、ブログの名前と自分の名前を世界に向けて発信しよう。リンクジュースを追いかけるのではなく、一人の人間ととして声を上げよう。
ライター紹介: Lorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)等の複数のブログを書くローレル・ファンフォッセンはブログ歴13年という大ベテランである。ウェブテクノロジーの発達と共にブログを書き続け、旅行、自然、旅行写真、ウェブデザイン、ウェブ理論、開発、ブログそしてワードプレスなど幅広いテーマを取り扱っている。ローレルは売れ行き好調の書籍、「Blogging Tips: What Bloggers Won’t Tell You About Blogging(ブログのヒント、そして誰も教えてくれないヒント)」の作者でもある。この本は新装開店したブログヘラルド・ブックストアで購入することができる。
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