Monday, 6 October, 2008

コンテンツ盗用に対抗するネットワークツール:パート2

7月 31日 at 5:45 pm by ジョナサン ベイリー -

このシリーズのパート1では、盗用者やサイトリッパーを追跡し、盗作を止めさせる際の、最も基本的な2種類のツール、フーイズとDNS/逆引きDNSを紹介した。

この2つのツールは強力且つ重要ではあるものの、完璧なツールというわけではない。ホストを確実に追跡し、あらゆる盗用者/スクレイパー狩りの目標を達成するためには、IPフーイズやトレースルート等のより高度なツールを利用することが必要になってくる。今回はこの2つの高度なツールを紹介していく。

パート1と同様に、パート2でもこれら2つのツールの主要なリソースとして、引き続きDomain Tools(ドメイン・ツールズ)を利用していく。ドメイン・ツールズがこれらのツールのほとんどの機能を自動化しているものの、必要とされたときにどこにいても利用することができるように、そしてその限界を把握しておくために、仕組みを把握することが重要になってくる。

それでは、難しい話は抜きにして、ウェブサイトのホストを確実に追跡し、警告状を送る相手を決定する方法を紹介しよう。

IPフーイズ

パート1では、DNSを使って、盗用者のIPアドレスを割り出す方法を紹介した。このIPアドレスは単なる数字ではない。このIPアドレスは誰かに「属している」ことを示すものだ。大規模な組織の中には非常に多くのIPアドレスを所有している組織もあるが、ほとんどのアドレスはAmerican Registry for Internet Numbers (アメリカン・レジストリ・フォー・インターネット・ナンバーズ:ARIN)等の登録機関によりISPに分配されている。

IPの逆引きは単純に特定のIPアドレスの所有者を特定する。ドメイン名を登録した人物を特定する通常のフーイズ検索とは異なり、IPフーイズ検索はIPアドレス自体の所有者を特定するため、その場所にあるサーバーを管理する人を特定することになる。

ドメイン・ツールズでIPフーイズ検索を実行するには、IPアドレスの隣の赤い「W」をクリックするだけである。そうすると、当該IP番号を管理する企業や組織に関する情報を表示するこのようなページに飛ぶ。

ARINのサイトその他のIP番号登録機関でも同様にIPフーイズ検索を実行することが可能だ。

99%以上の確率で、IPフーイズは正確にサイトのホストを突き止め、ホストを追跡するために必要な情報を提供してくれるだろう。大抵の場合、私を含め、盗用者ハンターがホストを暴き、警告状を送る相手を突き止めるためにこのツールを利用している。

トレースルート

IPフーイズにも欠点がある。ISPやその他の組織が登録機関からIPアドレスのまとまりを買ってはいるものの、他社に転売あるいはリースしている状況では、IPフーイズを頼りにすることができないのだ。別の企業が当該IPのサーバーを管理していても、検索で割り出せるのは1つ目の企業だからである。

このようなケースは、多くのISPやホストがIPの所有を望んでいることから稀なケースではあるが、皆無というわけではない。Verio(ヴェリオ)にホスティングされている複数のサイトが同じような状況になっていることに先日私は気づいた。この状況を打破し、ホストを見つけ出すには、トレースルートと呼ばれる別のツールを利用しなければならない。

トレースルートは単純にサーバーに向かうインターネットのトラフィックを追跡するツールである。すべてのインターネットのトラフィックは一連のルーターやサーバーを経由するため、「ホップ」を追跡し、サイトが実際にホストされている場所を見ることができるのだ。

例えばこのIPのように、あるIPでトレースルートを実行すると、一連のコネクションのリストが表示される。上部のものはトレースルートを開始した時点に近く、下部に行くほど、目的地、あるいは調べているサイトに近づく。

一番下から2つ、あるいは3つのホップに関するドメインや情報を見ることで、サーバーをホスティングしているのが誰だか検討をつけることができるはずだ。この情報は2通りの目的で有効活用することができる。1つ目は、例えば、小規模の外国の企業が大規模且つより地域的なウェブホストからスペースを転売しているときのように、小規模のホストが大規模なホストからサーバーをリースしていることを検出するときであり、2つ目は、IPフーイズ情報が的確ではない状況を検出するときである。

ドメイン・ツールズでトレースルートを実行するには、メインのフーイズページのIPアドレスの一番右側に掲載されている紫色の「T」をクリックすればいい。そうすることでトレースルートの結果が自動的に表示される。しかし自分のトレースルートサーバーではなく、彼らのトレースルートサーバーで実行されることを頭に入れておいてもらいたい。

トレースルートを利用すると、相当高い確率で決定的な仕事をしてくれるものの、実行、そして解釈するのは難しく、時間もかかる。時折リサーチしなければならないドメインが複数検出され、その結果、ネットワークの構造によっては、簡単に理解することができないこともある。ホストを追跡するなら、比較的単純なIPフーイズを利用して、トレースルートを必要に迫れた際の助っ人として控えメンバーに入れておく方が無難である。

結論

紹介してきた4つのツールを使うことで、地球のあらゆるホストを簡単に、そして確実に追跡することができる。これらのツールを使った捜索から逃れるためには、ホストは恐らく道義に反する行動や違法な手段に訴えなければならないだろう。評判の良いホストなら、これらのツールを使えば、簡単に特定することができるはずだ。

しかし、自動化されたコンテンツのすくい取りやスパムブログのネットワークが幅を利かせる現在では、ホストを特定するだけでは不十分なこともある。盗用行為が遥かに広がっていることも考えられる。こうした状況で重要なのはできるだけ数多く追跡することだ。

そのために別のツールを利用することが求められるようになる。このツールについては次回紹介していこうと思う。

ライター紹介: ジョナサン・ベイリーは盗用、コンテンツ盗作、そしてウェブの著作権問題をテーマに取り上げ、Plagiarism Today(プレジャリズム・トゥデイ)でブログを書いている。ジョナサンはコンテンツ盗作問題に対応するウェブマスターが正確な情報を集め、この変化の激しい分野で取り残されないようにこのブログを2005年に始めた。それ以来、コンサルティングサービスをウェブマスターや企業に提供し、彼らが現実的なコンテンツ保護戦略を考案できるように、そして効果的な著作権ポリシーを策定できるように支援している。ジョナサンは弁護士ではなく、彼が提供している情報も法的なアドバイスとして捉えるべきではない。

[原文へ]


トラックバックURL:
http://jp.blogherald.com/2007/07/31/plagiarism-fighting-network-tooks-part-two/trackback/

0件のコメントがあります。



コメントはありません