注目度、アルファブロガー、そしてブログの本質に関わる新しい(あるいはお馴染みの)噂がブロゴスフィアのテクノロジーエリア界隈で流れている。私は以前この件に関して自分の意見を強く主張したが、今回の噂は異なる視点から捉えられており、ブロガーなら誰でも気になる根本的な疑問が投げかけられている。
ソーシャルネットワーキングサイトの台頭により、ブログは消えていくのだろうか?
私の直感は「No」だ。 — むしろブログを*始める*またとない機会が訪れているのではないかと思う。
私はブログが大好きだ。ブログは素晴らしいオンライン配信メディアであり、誰でも始めることができる。実際にその気になれば文字通り5分以内でブログを始めることもできる。堅固な仮設プラットフォームが用意されており、数年前なら有料であったツールが今なら無料でたくさん提供されているのだ。
その結果、誰でも配信者になれる時代がやってきた。
そして、裏を返せば誰でも配信者になれてしまう時代がやってきたことになる。
個人的な理由でブログを書いている人も、空虚な理由でブログを書いている人も、そして忍耐力もない人も、あるいは価値のあるコンテンツを作るために欠かせない意欲がない人も、配信者になることができる。
私はソーシャルネットワーク等のサブメディア、そしてTwitter(トゥウィッター)あるいはPownce(パウンス)のように継続的に断片的な注目を集めるサービスが、ブログを追い越すことはまずないと思っている。確かにこういったサービスはブログのような機能を提供しており、実際に彼らのサービス*経由*でブログ*に*記事を投稿することもできる。 しかし前者は狭い庭に種を埋めるような行為であり、どんなに成長しても、そしてどんなに的を射ていても、個人的にそして自由に管理することができる配信プラットフォームになることはできない。
そして後者に期待できるのは簡潔な考え、観察、そしてその時々の体験を伝えることぐらいだろう。一体140文字以内でどうやって意義のあることを伝えることができるというのだろうか?トゥウィッター等のサービスは腰を落ち着けて考えを練るためのサービスでもなければ、深い意味を持たせて配信するためのサービスでもない。
しかし、実はこういったサービスが出てきてくれたことに私は感謝している。
なぜならブログに関して言えば、これらのサービスやアプリケーションはブログに失敗した人に対して事実上助け舟をだしているからだ。ソーシャルネットワークに参加するのはブログと同ぐらい、あるいはブログよりも*簡単*である。そして、安全であり、友人や連絡相手が*既に*存在している点も大きい。また、こういう類の場所は個人的な意見、そして完全に自分のためだけに何かを書いて、配信する機会を窺っていた人、あるいはただ単に自分の考えを綴って、配信して“みたい”と思っていた人に向いているのだ。
この傾向により、即時的ではなくても、笑えなくても、刺激的でなくても、あるいは楽しくなくても、ブログがその本来あるべき姿になり、とことん情熱的で頑なな声として君臨し続けることができるようになる。ブログの記事はあくまでもブログを学んだ、あるいは一生懸命学んでいる人達に向けられているのだ。
こうしてブロゴスフィアにおける有益な情報に対する不要な情報の比率が*低下していく。同時に試験的なブログの数も減っていくので、読む価値のあるブログ、見る価値のあるブログ、あるいは耳を傾ける価値のあるブログが増えていくのだ。
心からそうなって欲しいと私は思う。
そういう訳で私は今この瞬間こそブログを始めるには最高のタイミングだと思う。なぜなら全体的な品質が必然的に高まり、競争相手の数が減少しているからだ。注目を集めるのも楽になるだろう。
しかし同時に1回の勝ち負けが大きな意味を持つことになる。そしてニッチに残ったブログの品質に比例して、期待度も高くなるのだ。
この変化の影響がどれぐらいあるのか推し量るのは難しい。カテゴリーによって変化の度合いも変わってくるだろう。それでも今後12ヶ月から18ヶ月の間、Facebook(フェイスブック)等のアプリケーションが成長を続け、自らの力でメジャーなメディアにのし上がっていくなか、ブロゴスフィアの流れに変化が生じてくるはずだ。
*現時点*でブロゴスフィアに踏みとどまっているブロガーや、転換期にブログを始めるブロガーは大きなメリットを手にするだろう。ブログの本質を把握することができるのだ。技術的なコストがゼロになっても、技術を学ぶためのコストは存在する。そして、これらのコストの量や時間を無視するべきではない。
それでもメリットはコストを遥かに上回るはずだ。ブログはメディアとして確固たる地位を築きつつあり、その可能性は誰もが認めている。テクノロジーやエンターテイメントのような先駆的なニッチがいい例だ。こういった領域では主流メディアが最先端の情報やコメントを求め、ブログに*注目*している。そして、いずれ他のカテゴリーでも同様の現象が生じると私は読んでいる。
ブログとは基本的にイベントの順序を無視して配信する手段に過ぎない。しかしその反面、ブログは技術的な知識を必要とせずに、自分の考えをウェブに、そして世界に広めるプラットフォームでもあるので、とてつもない可能性を秘めているのだ。
このように世界を舞台に活躍する配信者になれる可能性が我々にはあるのだ。
ソーシャルネットワークはいつまでたってもソーシャルネットワークの殻を打ち破ることはできない。ブロガー志望の人達が、ブログよりもソーシャルネットワークの方が自分達に合っていることに気づき、そしてソーシャルネットワークこそ友人の間で文章やコミュニケーションの方法を気兼ねなく勉強するには適していることを学んでいるからだ。
それでは確認のためにもう一度繰り返そう。ブログが消えることは絶対にないだろう。
それどころか素晴らしいチャンスが訪れているのだ。もし時間とエネルギーをつぎこんで何か価値のあるものを作りたいのなら、ブログを始めよう。人生と一緒だ。何かに一生懸命取り組めば、その努力が報われるときが必ずやってくる。
ライター紹介: トニー・ハンはブログヘラルドの編集者である。研修医でもあり、一般内科学を専門的に学んでいる。またニューメディアをテーマに選び、時折熱弁をふるいつつ、Deep Jive Interests(ディープ・ジャイブ・インタレスツ)でブログを書いている。
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