ウェブホスティングサービス、とりわけWordPress.com(ワードプレスドットコム)やBlogger(ブロガー)等の無料のホスティングサービスはブログ初心者にとっては至れり尽くせりのサービスであろう。限定されてはいるものの、広範囲に及ぶサービスが提供されており、ブログを始め、その構造を学ぶことができる。Digg(ディグ)やTechCrunch(テッククランチ)、あるいはトラフィックを生み出し、イベントへのリンクで情報量を破裂させるようなサイトが原因で、シャットダウンしてしまう危険性は残るが、割と保護されており、安全な環境が用意されている。また一度ブログを立ち上げれば、コミュニティの一員になれる。安全で、物知りな人達が集まっている。
しかしいずれホスティングという巣から飛び立ち、自分のブログを手に入れる時が訪れるだろう。自分だけのドメインだ。そしてブログを意のままに操るのだ。自分のやり方で。
至れり尽くせりな無料ホストサイトに別れを告げるタイミングはどうやって把握することができるのだろうか?
自分の個性を生かすとき
無料あるいは制限付きウェブホストを卒業するのに最適なタイミングは、自分の個性を外に出す準備ができたときだ。ご存知だとは思うが、ホスティングサービスの中には、自分のドメインを購入することができるものもあるが、自分のドメイン名に加え、心から欲しいと思っている機能がついてくるかどうかは定かではない。
ドメイン名は自分の個性とブランドを確立する際に役に立つ。fredsmith42.blogspot.comからfredsmith42.comに切り替えることで、自分の個性をホスティングサービスから切り離すことになる。欲しかったサブドメイン、たとえば「fredsmith」が使えなかったので、このサービス上では「42」を選んでいるのかもしれない。始めたときに、ただ単にピンときて名前を使ったものの、今は名前を外したくなり、特徴的なブログの名前をつけたくなったのかもしれない。自分のドメインに移行すれば、もっと適切なドメイン名を選ぶ機会は増えるだろう。
多くのブロガーがURLとブログのタイトルが釣り合っていることを重要視する。君のfredsmith42.blogspot.comには「Dancing In My Dreams(ダンシング・イン・マイ・ドリーム)」というタイトルがつけられているとしよう。この場合、dancinginmydreams.comというドメイン名なら、URLとブログのタイトルとの調和を保つことができるだろう。こうしてブログの個性とブランドをしっかりと確立するのだ。
フラグが怖いとき
ワードプレスドットコム、ブロガー、そしてその他のウェブホスティングサービスには、訪問者が当該ブログをスプログやアダルトコンテンツのあるブログ、あるいは不適切だったり、怪しいコンテンツが掲載されているブログとして「Flag This(フラグを立てる)」や「Report This(報告する)」することができるオプションが、ブログの上部を横切るバーに用意されている。一度チェックされてしまうと、マークを解除してもらったり、リストの対象から外してもらうのは難しい。誤った非難に対して、ワードプレスドットコムは比較的迅速に対応してくれるが、ブロガーにいたっては長い間無視されたり、このような避難を取り下げてくれないといった噂はよく耳にする。
今まで私は、シャットダウンにつながるこの機能のことを心配する多くのブロガーの相談に乗ってきた。ホスティングサービスを去ったとしてもこの可能性を排除することはできない。しかし短時間かつ簡単にシャットダウンされてしまうようなことはなくなるだろう。
多数の中の1人に飽きたとき
ルーキーブロガーにとって、ワードプレスドットコムやブロガーのコミュニティの一員になれるのはいい事尽くめだ。しかし多くのブロガーが、時間が経過するにつれ、多数の中の1人ではなく、自分でブログをホストすることで、地に足をつけて立ちたいという思うようになる。彼らは無料ホスティングサービスを、話、歩行、そしてブログの仕組みを学習するベビーサークルと位置づけている。自分がホストするサイトに移行する行為は大人用のパンツを履く行為に例えることができるかもしれない。
「ああ、君はワードプレスドットコムのブロガーなんだ」あるいは「ブロガーのブロガーなんだ」が、「まだ実家で暮らしてるんだ」というように連想されてしまうことも否定できない。私もワードプレスドットコムを卒業して「大人のサイト」を手に入れるように薦められたことが何度もある。ホスティングサービスを利用しているなら、君も同じような経験をしたことがあるだろうか?
知名度、噂、風刺を基にブロガーは出世したり、降格したりしている。このため連想を通してイメージを作られてしまうこともあり得る。自分のブログをホストして、自分の足で立ち、自分のイメージは自分で作り上げる時がやってきたのかもしれない。
優れた機能とサービスが欲しいとき
無料のホスティングサービスではメール機能が提供されていない。自分がホストすればメールを加えることができるし、複数のメールアカウントを持つことだって可能だ。
ブログのURLと同じメールアドレスを用意すれば、ブログの全体的な個性とブランドの改善に役立つだろう。dancinginmy dreams.comというURLなら、sally26583@aol.comよりもsally@dancinginmydreams.comを合わせるほうが名刺上の見栄えも引き立つ。
eコマース用に自分のショップを加えることもできる。ファイルのアップロード用の保存スペースを増やし、統計モニタリングを改善することもできる。無料ホスティングサービスでは利用できない機能がたくさんあるのだ。これらの機能が重要になってきたら、自分でホストする時期にさしかっているのかもしれない。
ブログを思い通りにするとき
自分でサイトをホストすれば、ブログの各機能を制御することができる。ウェブデザインに足を踏み入れ、自分のニーズに合うように調整を施したり、最初から始めることもできる。ワードプレスのプラグインや、ジャバスクリプト、買い物かご、さらにベルや笛など自分の好きなパーツを加えることができるのだ。
無料ホスティングサービスの中には広告の掲載を禁止しているものもある。もしブログでお金を稼ぐ準備が整ったなら、自分でホストするサイトで各種広告を試し、広告のメリットを最大限に発揮させるのだ。
自分でブログをホストすることで、分析や統計のプラグインやアドオンを加えることができるので、トラフィックをより一層深く追跡することも可能だ。そうすることで応答時間、サービス、コンテンツを読者のために改善することができる。さらに各種フィード、メールのフィード、ニュースレター、そしてその他のサービスを読者に提供して、ブログを宣伝し、読者に情報を送り続けるのだ。
ブログ全域を自分の意のままに動かしたいなら、自分でホストしよう。
無料ホスティングサービスが言うことを聞かないとき
ブログのホスティングサービスにとって、手厚いカスタマーサービスを提供することは大事な仕事ではあるが、「ファーストクラス」の扱いを受けられるわけではない。ずうずうしい願いもある。たとえば君がある機能を望んでいたり、修正したいのにホストが自分のニーズに答えてくれないと感じたり、もっと細かいことだったりする。
ウェブホスティングサービスがサービスあるいはインターフェースを通じて提供してくれなければなかなか気分は収まらないのかもしれない。はっきりとした原因を特定することはできないが、ブログに湿疹ができてしまうぐらいイライラさせられているのかもしれない。
こうなったら大抵の場合次のレベルに進み、ブログとその機能を好きなように管理できる準備が整ったという兆候である。
ブログを引っ越しするとき
無料かどうかは別として、あるホスティングサービスから違うホスティングサービスに変えない理由で一番多いのは、変えるのが嫌だからだ。変更するのは手間がかかり、危険性を伴うこともある。しかし危険を冒す価値があるなら、それは変更する準備が整ったということだろう。
ブログを引っ越すということは、ブログの仕組みすべてを学習するということだ。ブログを誰かに設定してもらう代わりに、自分で設定しなければいけない。無料のホスティングサービスは質問に答えてくれるし、他のブロガーからも学べるようにフォーラムを用意している。場合によっては自分でホストしても同様のことを得られるのかもしれないが、いずれ答えを求めて丹念に調べ回る必要性に迫られるだろう。
ブログを引っ越す際には危険が伴う。ワードプレスや他のサービスを使えば簡単にブログのコンテンツをエクスポートしたり、インポートすることができるが、カテゴリーやコメントやその他の情報を途中で失ってしまうかもしれない。可能性は低いが、ゼロではない。これも危険の一つだ。
また、手間がかかる。すべての方法を学ぶだけではない。コピー、バックアップ、移動、設定、フォームの記入、テスト、検証作業、そしてブログの動きを不自然にするものすべての修復、これらすべてを行う必要があり、相当の時間を要する。そして道すがら必ず妥協したり、犠牲を払うことになるのだ。
さらに時間もかかる。生活のためにブログを書いているのでなければ、または収入源でなければ、あるいは名声が危機に晒されているわけではないなら、引越しは薦められない。今の場所で満足しよう。制限されている環境で作業することを学べば、多大な時間を要する細部ではなく、コンテンツに集中することで、クリエイティブなブロガーに成長することになるだろう。
引越しするべき時がくれば、君は分かるはずだ。また別の話になってしまうが。
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ローレル・ファンフォッセンはブログとWordPress(ワードプレス)をテーマとしてLorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)でブログを書いている。
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