前回の「ブログ販売:ブログの買い手が知りたいこと」で私はブログを売買するときに考えたほうがいい事柄を説明した。ドメイン名の価値+ドメインの年齢+商業的な価値+統計値…その和を次に今後の可能性で乗じる、このような数学的な公式があれば便利だろうが、私が知る限り、ブログの売買をする際には推測が命だ。
私はアーロン・ブラゼルのTechnosailor(テクノセイラー)ブログ上の「For Sale」標識に注目した。そして不安を感じながらも、販売プロセスに従い、個人のブログの販売が可能かどうか、そして結果はどうなるかを心待ちにしていた。さぁ、結果は…?残念ながら拒否されてしまったようだ。
販売が拒否されたアーロンは素晴らしい経験談を綴っている。
競売は拒否されしまった。販売状況についてSkype(スカイプ)やメールで問い合わせてきてくれた人もいたが、残念ながら一般市民の関心は低かったようだ。私にとっても残念な結果ではあったが、私が学んだ知識を皆さんに紹介しよう。
* サイトの価値は正しく金額に反映されない…
* 認識される価値は人によって異なる…
* 非公開は常に公開より好まれる…
* 価値はそのブロガーに求められる…
私もリサーチしたが、全くアーロンと同じ意見だ。今後、自分のブログの販売を考えているなら、彼の教訓を「For Sale」標識を出す前に学んでおこう。ブログの販売価格と価値を決めるときに何が考慮され、何が考慮されないのかを把握しておく必要がある。
稼げる可能性があるブログなら、その可能性を証明しよう
正しい方法を用いているにも関わらず、現在ブログでお金が稼げていなくても、今後も稼げないというわけではない。ブラゼルはブログの収益の可能性を最大限に説明したわけではないことを認めている。彼はトラフィックの統計値とその他の要因を示せば、ブログの収益の可能性を分かってもらえるだろうと推測したのだ。真剣なブログ売買の世界では、条件の「不透明性」はほとんど評価してもらえない。
しっかりした収益(5円や10円では意味がない)の証拠がないなら、収益を上げる可能性を証明することはできない。
ブログを買いたい人は、ブログを修正して、営利事業に変えるためにブログを買おうとしているのではない。休業中の工場を買い取り、時間、お金、専門家をつぎ込み、価値を引き上げ、買った価格の10倍で売るのとは違う。誰でもブログを始めることはできるし、正しいノウハウがあればお金を稼ぐこともできる。ブログで収益を上げるスキルがあれば、中古ブログは必要ない。新しいブログでもお金を稼ぐことができるからだ。それでは中古のブログだけにあるインセンティブや価値とは何だろうか?
中古のブログには歴史がある。単なる記事やブロガーの評判の歴史ではない。グーグルの検索エンジンのアルゴリズムはブログの所有権の移譲にも配慮しているため、ページランクやトラフィックレベルの歴史でもない。ここで言う歴史とは、コード、プログラミング、プラグイン、デザイン、バグ、不完全なコーディング、容量を奪うグレムリン等の歴史だ。これを直すには相当細かい専門知識が必要になるだろう。また、「正しく」まとめるには、一度解体する必要性も生じる。
壊れているものを修正するのは、見慣れないコードをいじくり回したり、有効なものが他にもあったかもしれないのに、ブロガーが当該のアイテムを使った理由を推測したりして、かなり時間がかかってしまうことがある。初めから新鮮な状態で作業した方が時間の節約になる。
それでは時間やお金やエネルギーを中古ブログに費やそうとする理由はいったい何だろうか?とりわけポジティブなキャッシュフローの歴史がないブログにおいては尚更理由が分からない。あなたならそのブログのどこに価値を見出すのだろうか?
血と汗と涙
時間、お金、エネルギーを費やし、夜通し作業を続けても。キーボードには涙が滴り、デスクに頭を打ちつけ、マウスを部屋の隅から隅まで投げ飛ばしても。何時間もかけてサポートフォーラムやブログの記事で答えを探しても。何時間もコードを睨みつけて退屈な時を過ごしても…。こういった苦労がブログの販売で実を結ぶことはない。10分であろうが10年であろうが、ブログ発展の歴史はブログの市場価値には換算されないのだ。
買い手が求めているのは収益性のあるブログだ。どれだけの労力が費やされているかは関係ない。売却されたブログの多くは標準的なテンプレートやデフォルトのWordPress(ワードプレス)のテーマで作られている。どれだけ苦労しても、お金を運んできてくれもせず、その可能性もないようなブログは誰も欲しがらない。
多くの人はブログを始めて、その裏側にあるプロセスについて学ぶことになる。細々としたコードや、形を変え、「正当」なルックスを獲得するために必要な複雑な事柄にもみくちゃにされる。しかし結局これはコードの集まりでしかなく、このような自分のブログを作る際の学習的なプロセスを売値に換算することはできない。レシートも、タイムカードもブログの構築における価値を本当に証明するものではない。もしあったとしても、そこにどうやって価値を見出すことができるのだろうか?
ブラゼルも指摘しているように、販売する際にはブログの作成時に味わった痛みや苦しみを価格に上乗せすることはできない。勘定に入れてもらえないのだ。
非公開販売vs公開販売
ブラゼルはブログの販売を公開したことが過ちだったと認めている。「入札に興味はなく、自分達の意見を他の人達に広げたいだけの野次馬からひんしゅくを買い、バカにされた。」
意地悪な人はどこにでもいる。それでも彼はブログとオークションサイトでコメントや批判を受け入れた。彼はプライベートで連絡を取ってきた人達はプロでフェアであったが、ブログの販売を完全に公開するのは刺激が強すぎたようだ。多くの注目が集まり、その中には好ましくないものもあった。
それではどうやってブログを非公開で販売することができるのだろうか?
BloggerTalk(ブロガートーク)、SitePoint(サイトポイント)やその他のウェブサイト販売サービスに「密かに」掲載することができる。自分の名前を公開したり、提示したりする必要はない。情報を掲載し、問い合わせを非公開で行ってもらうように要請すればいいのだ。
ブログ売買の専門家もいる。少しリサーチをして、直接彼らに連絡を取ってみよう。
ブログやテクノロジー系の会議は至るところで開催されているので、出席して他のブロガーやブロゴスフィアの大物に会おう。自分のブログを売ろうとしていることを彼らに伝えるのだ。そこで得たコネがいつか役に立つかもしれない。
その前に、まずはブログの売買における基準の一覧を一通り読んで、これらの質問に対して迅速且つ的確に答えが出せるように準備しておこう。ブログの市場性に関する認識に自信があるのと、「さぁ、分かりません。」を連発するのとでは天と地の差がある。
ブログは数分で始めることができる。信じて欲しい、ブログの価値はせいぜい数セントしかない。ブログが売れると思っているのかもしれないが、買い手が同じ意見を持っているとは限らない。ブラゼルがそうしたように、いつでも手を引く用意をして、教訓を思い出そう。
教訓:まずはリサーチ。売る前に自分のブログのことを知ろう。
ブロガーの人数
ブログは「あなた」がいて初めて成功する。あなたがいなければブログは存在しない。
これは間違いない。ブログを作ったのはあなたで、あなたを作ったのがブログだ。持ちつ持たれつの関係なのだ。ブログからあなたを切り離したなら一体何が残るというのだろうか?
個人的なブログを販売するのは、複数のブロガーが記事を投稿しているブログの販売よりも難しい。積極的なブロガーがアイデアやコンテンツを使って車輪を回転させているのだ。先日のブログヘラルドの売却を見れば一目瞭然だ。販売には、個人のブロガーではなく、ブロガーの一団がそのまま付いてきたのだ。
一体誰がLorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)を買いたいと思うのだろうか?あるいは私のブログ仲間のアブジット・ナゴウダやエドレイ・カミゴロシやマイケル・ハンプトンやマンダリンのブログを買いたいと思うのだろうか?リズ・シュトラウスやトニー・ハン、あるいはその他のブログヘラルドの素晴らしいブロガーの個人ブログについてはどうだろうか?誰が彼らのブログを買いたいと思うのだろうか?
ブログの源でもある彼らのエネルギッシュでダイナミックな個性がなくなっても、ブログに価値はあるのだろうか?
ブロガー=ブログ。これは買い手も心得ている。彼らが求めているのは市場価値のあるブロガーがついてくるブログだ。そういうブロガー付きのブログは収益を上げる可能性も高くなる。そうれでなければ、彼らの穴を埋めるのは並大抵のことではない。
考えてもらいたいことがある。ブログを売却し、ブログにはブロガーが付き物なので、ブログに残る決心をしたら、自分の収益はどのように変わっていくのだろうか?
そう、つまり他の誰かが各種の収入を生み出すテクニックと手段について「大きな」決断をして、その傍らブログの問題にも対応することになるだろう。そして彼らがすべての収益を独占する。販売の後の「分け前」以外あなたには何も与えられない。
思い返してみよう。自分の意見をコントロールしたくてブログを始めたはずだ。誰かに聞いてもらいたかったはずだ。そして今、ブログを売却して、コントロールするのを諦め、それでもブログを書き続けたいとでも言うのだろうか?本当に?
それでもブログを売りたい
上記を考慮した上でなら、ブログを売ることは可能だ。しかし感情で突っ走らずに、しっかりと現実に目を向けなければならない。
買い手の視点で自分のブログを見ることが必要だ。買い手がブログについて知りたがる非常に大切な基準を以下に掲載する。
• ドメイン名、年齢、歴史
• SEOのページランク、ページストレングス、その他の検索エンジンやソーシャルブックマーキングサイトのランキング
• ブランディング
• 広告の譲渡可能な収益
• 収入の履歴
• ウェブトラフィックの統計データ
• 購読者数
• アセット、知的財産(および権利)の一覧
完全な一覧を一通り読んで、正直に自分のブログに関する情報を掲載しよう。これらの情報すべてを、プロモーション用のセットだと思って眺めてみるのだ。あなたなら買いたいと思うだろうか?
買う気にはなれないが、それでもブログを売りたいなら、やらなければならないことがあるはずだ。
ブログの価値について知識を深めつつあるが、今度は何がブログの販売価格を決めるのか考えてみる必要がある。価値を決めるのは何だろうか?何が買い手の興味を惹きつけるのだろうか?
ブログは商品になりつつある。ブログを売買する市場が成長すれば、推測や憶測や希望的観測ではなく、現実と数字に基づいた基準も整備されていくだろう。ブログからブロガーを切り離す問題は大きな障害になるが、ブログの販売を考えるブロガーが増えれば、ブロガーとブログの価値は融合していくことになり、関心を集めるようになるはずだ。
大規模なビジネススタイルのブログ、ブログマガジン、オンラインマガジンでソロのブロガーではなく、ブロガーの集団が大きな収益を上げている光景をいつかは見てみたいものだ。
ブログの販売を考えているだろうか?ブログの将来性を考えながらブログを書いているのだろうか?売ることを考えながらブログを書くと、何が変わるだろうか?
ブロガーが付いてこないブログでも売れる可能性は大いにあるのだろうか?
ブログを売る資格には何があるのだろうか?ブログの販売価値を導き出す、数学的な公式が編み出される日はやってくるのだろうか?
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ローレル・ファンフォッセンはブログとWordPress(ワードプレス)をテーマとしてLorelle on WordPress(ローレル・オン・ワードプレス)でブログを書いている。
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