ブログヘラルドに寄稿し始めてまだ間もないが、私は隔週のコラムを利用して、PRそして我々がウェブ2.0と呼んでいる新しい時代についてたまに不満をこぼしてきた。急いでプレスリリースに革命を起こそうとして、クライアントに対しては年次総会や業界会議をポッドキャストで行うよう説得し、クライアントの最新の製品やサービスについて噂を広めてもらうために「影響力のある」ブロガーのリストを作成しているが、パブリック・リレーションズにとって本当に重要なのは何かを忘れてしまっていたのかもしれない。それがクライアントだ。
もしこれが本当だと思うなら、PRの専門家としての仕事はクライアントを満足させることにある。これを繰り返すのだ。とは言っても、クライアントがニュースリリースを出したいときに、「どのような方法で配信しますか?」と聞くことはこの仕事のうちには入らない。PR業者がハッキリ反対することを躊躇するため、特定の状況で誤ったツールが採用されていることがしばしばあるとしてもだ。クライアントに価値を与えることが責任の一つとして規定されているなら、確かに正しいツールの利用に関して話し合うのも理に叶っている。本業を外れてしまうかもしれないが…
PRの最も大切な仕事はクライアントを喜ばせることだ。随分利己的に聞こえるとは思うが、この業界でクライアントといい関係を持つなら、いい仕事を重ねることが必要だ。私が勤める会社では、社員は文書から請求書まであらゆる場面で価値を加えることに全力を捧げている。[余談だが、私のPRのキャリアにおいて全く考えもしなかったことが最近現実のものとなった。ある社員がこれ以上ないくらい素晴らしい請求明細書をクライアントに送ったのだ。この社員は時間追跡システムにログインした時間すべての詳細をとり、明細書に反映させ、クライアントに送ったのだ。まったく時間を無駄にしていないし、準備も必要ない。タイムシートからの正しい情報が直接掲載されているのだ。クライアントはどう思うだろうか?私には分からないが、もし私がこの請求明細書を受け取る側であったら、何を請求されているのかが完全に理解できるだろう。もし何か誤りがあれば、明細書を見ればすぐに分かる。「サービスの報酬:1万ドル」という1行の明細書ではない。そんなものと一緒にしてはいけない。PRに打ち込む一方、こういったこともクライアントを喜ばせる方法の1つの例なのだ。]
クライアントに仕えるということに関して言えば、期待されていることをそのまま実行したとしても、多くの場合それでは不十分だ。自分の仕事が何かを初心に戻って考え、見直すことが要求されるのでたまにはいいかもしれない。しかし、もしクライアントに対して同じ予算で同じプログラムを毎年毎年反復しているのに気づいたら、一歩下がってそのキャンペーンの効果を評価し、考え直してみる必要があるだろう。恐らく、数年間同じことをするよりも、いい方法があるはずだ。同じアウトリーチキャンペーンをメディアに対して、例えば3年間実行しているのなら、クライアントの業界が何であれ、メディアのリストを読み直し、数人新しい人を加えたくもなるだろう。3年前ですら、ブロガーへの働きかけはほとんど行われていなかった。しかし現在では、狙いをつけたオーディエンスに言葉を広めることも重要な仕事の一つである。ここでの教訓は、クライアントが新しいことを求めていなかったとしても、PRのプロとして、クライアントから言われなければ何もしないのではなく、積極的に働きかけるのが我々の職務だということだ。
それでは自分のクライアントのことを考えてみよう。あなたの仕事に彼らは満足しているだろうか?怖がらずに訊いてみよう。腰を落ち着けて、視界を広げるように要請するだけで、けんもほろろに突っぱねられるとでも本当に思っているのだろうか?彼らが「今のままで十分満足しているし、新しい事柄や革新的な事柄には全く興味がない。」と言うとでも思っているのだろうか?それとも彼らの利益を常に考えていることに対して感謝されるのだろうか?私は後者が正しいと思う。
[クリス・クラークはカナダのトロントに本社を置くThornley Fallis Communications(ソーンレイ・ファリス・コミュニケーションズ)に勤務している。またPRとソーシャルメディアに関してStudent PR(スチューデントPR)でブログを書いている。]
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