テクノスフィアサイドで騒動が巻き起こっているようだ。Weblogs(ウェブログ)と Netscape(ネットスケープ)を引っ張っていたジェイソン・カラカニスが最近Wired(ワイアード)の記者からインタビューを持ちかけられたようだ。しかしジェイソンは、RSS技術のパイオニアの一人であり、ブログの長年の支持者であるデイブ・ワイナーと同じように、インタビューがメールで行われるという条件を提示して、これが受け入れられなければンタビューを断ると伝えた。
ワイアードの記者はこの条件を飲まず、インタビューはお流れになった…
ブロガーが横柄な態度を取る問題、あるいは記者が「日常的に」インタビューを台無しにして、意図しない文脈を無視して引用する問題についてよく議論が行われているが、これによって、1つのことが明らかになった。多くのオーディエンスを持つブロガーに行うインタビューには常に危険がつきまとうのだ。
そして、ジェイソン・カラカニスは無邪気に「毎日私のブログに1万人が来てくれているということ以外に、テクノロジー業界についてワイアードに言うことはない。」と言った。
これが問題の根源だと思う。
権力のある人や、エリート、そして有名人とのインタビューを実施するのは簡単なことではない。しかし、彼らと「ブロガー」との間には決定的な違いがある。ブロガーはオーディエンスと直接コミュニケーションを取ることができるのだ。大部分のブロガーの場合、意のままに操れるオーディエンスの数は非常に少ない。しかし、カラカニス氏のように、1万人あるいは10万人、そこまでいかなくても数千人規模の購読者がついている一流のブロガーもいる。
彼らの影響力が、加速・拡大していくブロゴスフィアにしか存在しないメカニズムと結びつく。さらに、ブロガーへのインタビューは、単なる1人にインタビューするのではなく、スポークスマンにインタビューするようなジャーナリスト的な色眼鏡点で見られがちなのだ。
誤って引用される件については共感できる。本当だ。実際に、私がBloggerTalks(ブロガートークス)でトード・ヘデングレンにインタビューするなら、私はメールでのインタビューを申し出るだろう。そうすれば相手の言ったことを誤って引用することはないからだ。しかし、Aリストのブロガー(アルファブロガー)、あるいは少なくとも多くのオーディエンスがついているブロガーや、オーディエンスとの結びつきが強いブロガーとのインタビューにおいては、もう少し踏み込む必要がある。
とりわけ配信元との結びつきが弱かったり、マイナーな配信元からインタビューを行うなら尚更だ。
もっとわかりやすく言うと、ブロガーがインタビューで誤って引用されることに対して正当な懸念を抱いている一方で、彼らもまた配信者なのだ。これは時に重要になる。彼らは一瞬で向きを変え、ブログを教壇として利用することができるのだ。既に実際に行っている人もいるだろう。そして、もし問題に対して強い憤りを感じたら、異議をオンラインに持ち出す可能性があるのだ。
もう少しでブロガーへのインタビューをラジオのショック・ジョックに例えそうになった。口を滑らすと、相手(そしてリスナー)の怒りの矛先が向けられるのだ。
最後に、マイク・アーリントンが大事なポイントを指摘している。
「透明性の徹底」という言葉が最近よく話題にのぼり、質を上げるために(読者数を増やすために)、報道プロセスにできるだけ「透明性」を持たせることが薦められ、ファンや読者を招き、公開し、参加させているのだ。しかし、どこから「透明性の徹底」に着手して、どこまで慎重になればいいのだろうか?
「オフザレコード」あるいは「オフブログ」のようなシステムはあるのだろうか?ジェイソン・カラニスはそうは思っていないようだ。しかし個人的な判断とは、一度下したのなら、皮肉ではあるが、皆に知ってもらう必要があるのではないかと思う。
つまり、「すべて公開」する腹を括ったなら、友達や同僚やそして交流することを望む人全員に、そのポリシーを伝える必要があると思う。
そうすることで個人間のコミュニケーションのプライバシーに関して、彼らの感覚を気にしていることが窺いしれるのだ。
そして、ワイアードの「ユーモラスな」返答がくりだされた。笑えるはずだったが、辛らつな言葉で綴られており、カラカニスが明確に公表する意図のない事柄を公表することを決意し、インタビューそれ自体の意図(The TechCrunch 20 Conference(ザ・テッククランチ20会議))よりも問題を大きくしようと試みたことが、ジャーナリストを代表して、明らかに納得できていないようだ。
覚えておこう。もし君がブロガーで、オーディエンスの影響力が強い他の有名なブロガーにインタビューするなら、次のことに注意してもらいたい。
1. 彼らが好むインタビューのスタイルに注意する。
2. 「オフザレコード」に関する事柄、そして「オンザレコード」になる事柄に関するポリシーを把握する。
3.大規模なオーディエンスがついていることに注意する。いい方向で利用されることもあるし、君のケースでは悪い方向で利用されてしまうこともあり得ることを忘れてはいけない。
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