AP通信の報道によると、トルコの裁判所が国内からのYouTube(ユーチューブ)へのアクセスを禁止する命令を下したようだ。これはユーチューブにアップロードされたビデオにトルコに反対するメッセージが載せられていたことを受けて決められた模様。インスタンブール第一刑事治安裁判所は水曜日、ビデオが近代トルコの建国者、アタテュルク・ムスタファ・ケマルを侮辱したとして、ユーチューブへのアクセスを勧告ベースであはるが、禁止した。トルコの最大手の通信サービス会社、トルコ・テレコムはこの決定を受けてすぐにアクセスを禁止した。
トルコ国内のISPからwww.youtube.comにアクセスすると次のようなメッセージが表示される。

これを翻訳すると、以下のようになる。
www.youtube.comのサイトへのアクセスは2007年3月6日にインスタンブール第一刑事治安裁判所が下した決定(2007/384)により一時的に停止されています。
Today’s Zaman(トゥデイズ・ザマン)の記事でも触れられているように、ギリシャの特殊部隊が反トルコをチャントしているこのようなビデオが何よりの証拠だが、ギリシャ人とトルコ人の間で起こっている「ヴァーチャル戦争」が引き金となり、この禁止が促されたのだった。またザマンによると、ギリシャ政府がすでに関与している軍部を割り出すため、調査を始めているようだ。
ユーチューブで放映されたビデオに映しだされていたのは、「トルコ人の首を刈ってやろう。ハギアソフィア大聖堂に十字架を」という歌詞が含まれた歌を歌いながら行進しているギリシャの特殊部隊だ。
このビデオは半年ごとに特殊部隊が行う50キロメートルの長距離行進を撮影したものだ。映っている兵士は扇動的な軍歌を歌っているのだが、その歌の歌詞の中でも特に際立っているのが次のくだりだ。「船があった。タンカーだ。恐怖を駆り立てるため、ボロス湾を出港した。リトルアジア(トルコ)に向かっていった。トルコを炎と灰で埋め尽くすのだ。海軍の登場だ。見境なくトルコ人の首をはねた。ハギアソフィアへの道を切り開いて英雄は死んだのだ。私はハギアソフィアに向かう。カリフの印を取り払い、十字架を立てるのだ。そうすれば神様がイスタンブールに光りを照らし、ギリシャ行進曲をどの街角でも聴くことが出来るのだ。」
EarthTimes(アースタイムズ)の報告によると、トルコの新聞が読者にユーチューブへメールを大量に送り、火種の元になっているビデオを削除させようと呼びかけたようだ。この結果、20万通を越すメッセージが送られたようだ。その後ユーチューブはこのビデオをサイトから外した。しかしユーチューブでは閲覧者が各種の理由で不適切だと思ったビデオに対してフラグを立てられる仕組みになっていることを忘れてはならない。この理由の中にはヘイト・スピーチも含まれている。
[この情報とスクリーンキャプチャを提供してくれたMertに感謝。]
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