私の友人、サハール・サリードが今後のブログビジネスモデルについて記事を投稿し、興味深い主張を展開している(サハールの知識は洗練されており、彼の新しいブログ、Conceptualist(コンセプチュアリスト)も確実に素晴らしいブログに成長するはずだ)。
新聞 – 無料(あるいはビジネスモデル存在せず) 」(1704年以前)、広告(1704年、The Boston News-Letter(ザ・ボストン・ニュースレター)、定期購読(1893年、フランク・マンセイ)
ラジオ – 無料(あるいはビジネスモデル存在せず)、広告(1909年、チャールズ・ヘラルド)、 衛星ラジオ放送(XM、Sirius(シリウス))
テレビ – 無料(あるいはビジネスモデル存在せず)、広告(1941年)、視聴契約(ケーブルTV、HBO、DirecTV、Showtim(ショータイム))
ブログ – 無料(あるいはビジネスモデル存在せず)、広告(Federated Media、Adsense(アドセンス))・・・・・・・?お決まりのパターン?
サハールの歴史分析は説得力がある。他のメディアが漏れなく有料コンテンツモデルを採用しているなら、ブログも同じ道を辿るのだろうか?ブログの中には有料モデルを採用することができるサイトもあるという主張も十分に納得できるが、それでもほとんどのブログが有料化に踏み切らないという主張も同じぐらい理に叶っている。
ブログの有料購読化は他のメディアの有料コンテンツ化と全く同じ原理だ。
1) そうあるべきだから
2) 他では入手できないから。あるいは無料で手に入るものは質がよくないから。
3) 広告がないから(必ずしもそうである必要はないが)
Engadget(エンガジェット)、Gizmodo(ギズモード)、GigaOm、TechCrunch(テッククランチ)、Problogger(プロブロガー)、Seth Godin(セス・ゴーディン)、TMZ、Ars Technica、PaidContentなどの人気ブログを見れば、ブログのコンテンツを有料化することができるというのも頷けるはずだ。(利害問題を避けるためにあえてブログヘラルドを外した)
これらのブログを区別すると、個人的な情熱を記事にしているブログ(例:エンガジェットやTMZ)やプロとしての関心を記事にしているブログ(例:テッククランチやArs Technica)、に分けることができる。セス・ゴーディンのブログの特徴は、彼はプロの講演者でありコンサルタントでもあることだ。そのため、料金を支払って彼のブログを購読するのは、コンサルティングサービスの配給版を購買するのと同じことになる。
有料コンテンツが「無料コンテンツよりも質が高い」かどうかという問題は、ウェブが出現して以来ずっと議論されている。テッククランチやエンガジェット等の人気ブログがその他のブログよりも質が高い理由は、成功によって、得ダネが引き寄せられているからに違いない。だからと言って必ずしも彼らのレポートや分析の質が上がっているとは言い切れないものの、彼らのサイトが一番早く情報を掴んでいるのも否定できない。当然だが、もし彼らが有料化すれば、この長所は打ち消されてしまうだろう。
それよりもセス・ゴーディンのコンサルタントモデルの実現性がより高い理由がそこにある。例えばプロブロガーのダレン・ローズは有料コンテンツから得られるだろうメリットと同等のアドバイスを送っている。
ブログの有料化に対する議論はやはりイデオロギーから始まる。有料ブログをブログと呼ぶことに異議を唱える純粋なブロガーも大勢いるのだ。伝統的にブログは広く公開されていること、そして相互の結びつきを特徴としているため、有料購読の障壁がこの特徴の促進を妨げることになるのは明らかだ。
さらに興味深い議論がある。これはサハールの歴史分析の潜在的な欠陥を見ることから始まる。第一に、ウェブが誕生し、急速に発達してから10年以上が過ぎている。そしてほとんどのコンテンツは今でも無料であり、広告によって賄われている。第二に、有料ラジオが長時間存続できるか否かはまだ分からない。最後に、そしてこれが恐らく一番重要なポイントだが、デジタルメディアの改革が現存の有料メディアビジネスモデルを崩壊させるべく待機している。例えば、有料新聞購読は急降下しているが、これはオンラインで同じニュースや情報が無料で手に入れることができるからだ。
今後を予測するにはグーグルを外すことはできない。もしYouTube(ユーチューブ)が今後もオンラインビデオに対して広告ベースのビジネスモデルを利用していくなら、有料ビデオコンテンツのビジネスモデルにはプレッシャーがかかるだろう。
しかし、数週間前、有料ビデオの勢いが広告支援型ビデオの成長を遥かに凌ぐことになると予測された調査が発表された。
Adams Media Researchによると、消費者が一年でビデオのダウンロードに出費する金額が現在の1億1,100万ドルから、2011年には40億ドルに跳ね上がるそうだ。彼らはが言うには、ブロードバンド環境が広まることに加え、PCでダウンロードしたものをテレビで見ることができるアップルTVなどの機器が発売されれば、この勢いは加速していくとのことだ。市場の調査員はすでにビデオのダウンロードの売り上げが大きな収益を上げると予測している。Adams Mediaの予測では、2007年の暮れまでには売り上げが4億7,200万ドルに膨れ上がり、2008年には12億ドルに、2009年には20億ドルに、2010年には31億ドルに、そして2011年には41億ドルに達するとされている。さらに彼らはPCやテレビに対して、オンラインビデオで広告を流すための出費が2011年には17億ドルに達すると見込んでいる。
ブログにおいて有料コンテンツがビジネスモデルとして存続できるか否かという問題は、デジタルメディアにおける有料コンテンツの今後の展開と密接に関わってくるだろう。そしてこのビジネスモデルに関する問題はメデイアの将来にとっては火急の問題だ。
[スコット・カープのブログ、Publishing 2.0(パブリッシング2.0)は多少広告もあるが、公開されており、無料だ。]
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