この記事のヘッドラインを見て皆さんはどう思うだろう。— センセーショナル、扇動的、不愉快、客寄せ、リンクの餌みたい・・・。私は自分の意見を強調するために意図的にこういうヘッドラインをつけた。コンテンツに関するフィードバックの波は猛烈なスピードで押し寄せる。YouTube(ユーチューブ)はゴールデンタイムのTV番組にも負けないスピードでビデオコンテンツを配信することが可能だ。Digg(ディグ)はアクセス集中に対する準備が整のわずにサーバーがクラッシュすることがよくある。そしてAdSense(アドセンス)はトラフィックとお金の関係性を誰にでも実体験させてくれる。
コンテンツの「バンドル」を売りさばくのに苦労しているメディア系の会社は、各コンテンツに集まったトラフィックを基準にしてコンテンツ作成者に対価を支払わざるをえなくなった。そんな中、スティーブ・ルベルはZDNetのペイ・フォー・パフォーマンス(成果主義)を次のように紹介し、このシステムの特徴を述べた。
ZDNetのペイ・フォー・パフォーマンス・ブログシステムに関連して、興味深い疑問がある。ブロガーは、たとえば、トラフィックを集めるためなら、地味な記事やプレスリリースに基づいた記事よりも、センセーショナルな記事を書くことが求められるのだろうか?ニュースの価値とトラフィックはよく同一視されるが、共同で作り上げるディグのようなサイトでは、センセーショナルな噂が人気を博すことがよくある。
基本的にこれは新しい考えでもなんでもない。「イエロージャーナリズム」は一世紀以上前から存在しているし、「視聴率調査週間」は10年ほど前から定着している。ダン・ギルモアが指摘しているように、スーパーマーケットに置いてあるタブロイド誌は昔から客の気を惹くためセンセーショナルなものとなっているのだ。
しかしコンテンツの経済的な実情がこれほどまでに切迫し、広範なものになったことはなかったはずだ。ニック・カーの見方はこうだ。
どんなビジネスも、また労働者なら誰しも経済的なインセンティブに応じて仕事を調整しており、同様に、出版業界やジャーナリストは、お金を儲けるために戦略を変更している。この結果書く内容や出版する内容が変更されるのだ。
つまり我々、ブロガーやメジャーなマスコミのジャーナリストも同様に、最低ランクの誰でも喜びそうな話題を狙って、扇情的なトラフィックを求める紹介業に成り下がってしまうのだろうか?我々はトラフィックを集めるためには何でもするのだろうか?一例を挙げると、今回のコラムのようなヘッドラインを毎回載せると、読者はすぐに飽きて内容を読まなくなるだろう。センセーショナルなコンテンツは操作されており、これは嫌われる。一度はだまされてしまうだろうが・・・。扇動性やセンセーショナリズムは短期間の戦略としては使えるかもしれないが、永続的な配信戦略としては使えない — あなたがタブロイド誌のビジネスに関わっているなら話は別だが。
多少は慎重になるとしても、ペイ・フォー・パフォーマンス・ジャーナリズムでは反動が帰ってくるまでは極端なタイトルをテストすることになるだろう。これはそんなに悪いことではない。これまでは大きな編集機械の歯車でしかなかった多くの個人コンテンツ作成者が、これほどまでに力を持ったことは未だかつてなかった。その結果必然的に破壊力を持つことになったのだ。
それでも私は反動を避けることはできないと思う。品質や基準は一時のきまぐれでは決められないし、昔のメディアの遺物でもない。いいことを書けば、トラフィックが集まるとは限らないが、長い目で見れば客寄せ的な記事やセンセーショナリズムな記事よりも遥かに人気を集めるきっかけになるだろう。
どこかの組織に所属しているジャーナリスト達にはトラフィックという誘惑の言葉を追うようにインセンティブが与えられているが、個人ブロガーは品質と基準に関して線を引くことで、彼らとは違った存在でいることができる。組織に所属しているジャーナリストが全員その線で転ぶとは言っていない。— と言うよりも個人ブロガーが記事を投稿する際に毎回直面している誘惑に彼らは常に向き合っているということを言いたいのだ。
コンテンツ経済はそのまま万人に開放されている。 — 配信されるものはすべて、小規模なブログも、巨大なメディア企業も、「市場では丸裸」(ニック曰く)にされるのだ。
読んで!クリックして!リンクを貼って! — お願いだから!!!!!!!
[スコット・カープは時折Publishing 2.0(パブリッシング2.0)で大胆なヘッドラインの記事を掲載している。]
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