最初のコラムでは企業の視線からPRの定義について説明した。その際、多くの読者が頻繁に目にすることが予想されるパブリシティ、または有名人のビジネスについては触れていなかった。
有名人のパブリシティについて専門家として意見を求められたことはないが、実際に使われている小汚いトリックを紹介するだけの知識は持ち合わせていると思う。
この頻繁に使われるトリックはマジシャンが一番初めに習う「ミスディレクション」そのものだ。仮に私がシーズンを通して記録を塗り替えているプロフットボーラーのラデイニアン・トムリンソン(私とそんなに変わらないか(!))で、あなたのクライアントだとしよう。
私は成功に酔いしれている。パーティーそしてシーズンでの賞賛を多大に与えられ、コカインにまで手を出してしまった。トニー・モンタナも真っ青だ。
あなたは私の広報担当でドラッグを手に持った私が「US Weekly(US ウィークリー)」や、最悪の場合「Perez Hilton(ペレス・ヒルトン)」の表紙に掲載されるのは時間の問題だということも承知している。さぁ、どうする?
まずはリハビリ(ビジネス用語で「原因を正して、効力はそれから」)させるか。しかしもしメディアがこの情報をつかんだら、クラスAのドラッグには厳しいNFLから追放されてしまう。CFL(カナディアンフットボールリーグ)でプレーするチャンスがまだ残っているが、NFLのキャリアからはじき出されるのは御免だ。
有名人の広報担当にとってラッキーなのは、メディアが「事実確認」と呼ばれる手順を踏まなくてはならないことだ。これはブロガーには重要視されていなことだね(ただし優れたブロガーはちゃんと実施している)。
メディアから電話があったら、不正処理の天才として、または裏工作に励むいんちき弁護士として、業界で名声を手に入れるチャンスだ。メディアをミスディレクトするには骨を投げることだ。「有名スポーツ選手がドラッグ常用」に並ぶ美味しい骨を投げてあげよう。ただしキャリアが終わるようなのはNGだ。
ストリッパーやポルノスターとの情事なんかはどうだろう?ドラッグの依存が激しいなら両方あげてもいい。そして一番大きくて傷のつくトピックを否定する。つぎに妻に了解を取り、それでも一面になりそうな話をでっちあげるのだ。しかし名前を出す場所には気をつけよう。たとえばCM出演契約書には名前を載せても、間違えても裁判者の書類に載るようになってしまっては意味がない。
もう一度忠告しよう。私の名前は裁判所ではなくフィードリーダーに留めておいて欲しい。この話は今朝自分のDigg Sports(ディグ・スポーツ)を読んで名前を使っただけであり、あくまでも仮定の話だ。ラデイニアン・トムリンソンが麻薬を常用しているとか、過去にしていたとか、そんなことを仄めかしているわけではないし、浮気報道されたスポーツ選手や有名人がみんなさらに問題を抱えていると指摘しているわけでもない。ただ単にミスディレクションのこつを伝えたかっただけだ。
最後の仕上げとして、成功へのキーワードを教えよう。それはアクセスだ。すべてのPR(広報)は、ある程度まではクライアントへのアクセスをコントロールしている。そのため、レポーターがビッグスターに関する情報を半分ほどつかんだら、広報がきっぱりと否定する。そうすれば掲載されることはほとんどない。彼らも訴えられたくはないし、ビッグスターとの良好な関係を保ちたいからだ。彼らのキャリアにとっては両方とも大事だからね。
この戦略はその有名人がすでに露出し切っており、落ち目なら使えない。そうなるとメディアへのアクセスは、メディアからのアクセスよりも重要だからだ。そうなったらどんな話題でも受け付けてしまおう。
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