Wednesday, 19 November, 2008

ソーシャルブックマーキング、2006年を振り返って

1月 2日 at 8:00 am by デレク ファンフリート -

2006年はソーシャルブックマーキングにとっては躍進的な一年となった。ソーシャルブックマーキングへの投稿が爆発したのだ。ソーシャルニュースサイトはウェブ上の主流なニュースサイトの一員になった。いろんな方法でソーシャルブックマーカーたちに「Go」サインが点灯された。昨年(2005年)とくらべてコミュニティ内でディスカッションが行われることも珍しくなくなった。

新入生

2006年は初々しい新入生の入学式から始まった。Newsvine(ニュースバイン)はニュース集約サイト、ブログ、そしてソーシャルブックマーキングサイトの境界線を取り除いた。彼らの登場で、以前のソーシャルブックマーキング界では成しえなかった自己表現ができるようになった。一年を通してこのサイトは新しいユーザーを順調に集めていった。

6月、AOLのジェイソン・カラカニスにより、下降気味であったNetscape(ネットスケープ)のポータルサイトに新しい息吹が吹き込まれた。Digg(ディグ)を思い起こさせるソーシャルニュースサイトに生まれ変わったのだ。これにより、ネットスケープはソーシャルニュースにメタジャーナリズムというコンセプトを紹介した。スタッフのアンカー(編集者)がその瞬間一番おもしろいニュースをフォローして編集することで、他のサイトよりも情報が豊富になる。その結果、瞬く間にディグのライバルとして敵視されるようになり、前のポータルサイトが気に入っていたユーザーだけでなく、ディグに忠誠を誓っているコミュニティの怒りまで買うことになった。カラカニスはこの頃からネットスケープのアクセス数が増え続けていると主張するようになった。

10月に予測できなかった動きがあった。Facebook(フェイスブック)がユーザーにソーシャルブックマーキング機能を提供し始めたのだ。ネットスケープのケースと同様、既にしっかりしたユーザーベースを持っていたこのサイトでも、ソーシャルブックマーキングが加わったことで期待通りの成果があがった。

そしてもう新入生が加わることはないと思っていた10月、Condé Nast(コンデナスト)Reddit(レディット)を買収しソーシャルブックマーキング界に参入した。

混雑

ソーシャルニュースサイトが空前の人気を集めている。毎月数千万人の人がソーシャルニュースサイトでニュースを読んでいる。そのうち数百万人がこういったサイトに登録しており、数千ものニュースが毎日投稿されている。その結果、1年前と比べるとこれらのソーシャルニュースサイトはより多くの人にとって意義のあるものとなった。

主流メディアとの出会い

主流のメディアはすっぽかしを食らい、ソーシャルブックマーキングの存在を気にするようになった。ほとんどの新聞やTVの報道番組のオンラインバージョンがブックマーキングツールをすべての記事に組み込むようになった。

最近ではニューヨークタイムズ(ウェブ上で一番読者が多い新聞)が記事をディグ、ファイスブック、ニュースバインにサイトを去らずに記事を掲載する機能を加えた。今年ディグやフェイスブックのアクセスが急上昇したことを考えれば、ニューヨークタイムズの行動は当然といえば当然だろう。

ソーシャルニュースサイトが2者の出会いを円滑にしたのだ。6月、ディグはバージョン3をローンチした。これによりビデオのカテゴリーが加わり、同時に初めてIT関係以外のニュースカテゴリーが生まれた。

入れ替わり立ち代り、大勢の人が主流メディアからソーシャルニュースを紹介されている。そして雪だるま式にどんどん人数が増えていくのだ・・・。

「Go」サイン

2006年はウェブに価値を加えたソーシャルブックマーカーが報われた年となった。これらのサイトのアクティブなユーザーがリンクを貼ったコミュニティのオーナーとコンテンツの作成者に富をもたらしたのは誰もが知っている事実だ。このサービスの奪い合いが始まるのは時間の問題であった。

ネットスケープが立ち上げられた1ヶ月後、ジェイソン・カラカニスは大勢のアクティブなソーシャルブックマーカーの権利を買い取り、彼らの素晴らしい発見スキルをネットスケープのために利用したいと発表し、物議を醸し出した。彼らはディグ、レディット、ニュースバインの有名な寄稿者を1ヶ月につき1,000ドルで勧誘した。

ちょうど同じころ、ニュースバインは広告収益共有モデルを始めた。このモデルは、ニュースバインのサブドメインから得られた広告収入のうち90%を寄稿者が受け取り、残りの10%はサイトに紹介した人のものになる。これはそこそこ成功しているらしい。8月、ニュースバインの上位ユーザーの懐には記事を2、3本投稿して、大勢の人に読まれるだけで400ドルが転がり込んできたようだ。

コンテンツ作成者もまたソーシャルブックマーカーの関心を惹きたかったようだ。フロントページに自分のサービスを売り込むため、上位にランキングされているユーザーに連絡を取り、札束を目の前にぶら下げたり、サービスの交換を願い出た。この行為は多くのソーシャルブックマーキングサイトで嫌われ、インセンティブを受け取ったユーザーはコミュニティから追放される運命をたどった。そして、User/Submitter(ユーザー・サブミッター)のようなサイトが現れ、コンテンツ作成者と投票してくれそうな人とを結びつけるサービスを提供しはじめた。

ディグで100位以内にランクされたユーザーのアカウントがどれほどの値をつけるのかが話題となり、これに一人のユーザーが答えた。75位のこのユーザーは自分のディグのアカウントをeBay(イーベイ)でオークションにかけてしまったのだ。

世の中に完璧なものなど存在しない

しかし当然ながらすべてがすべて受け入れられたわけではない。特にディグはソーシャルニュース関連で争論を巻き起こした元凶になってしまったことがあった。当然だろう。ターゲットはいつもチャンピオンだからだ。

AOLのカラカニスが上位のソーシャルブックマーカーを勧誘しはじめたことにより、彼らにスポットライトが当てられるようになった。その結果他の99%のユーザーとの間に亀裂が生じた。ディグでも上位のユーザーたちによるシステム不正操作疑惑が噂された9月に同じような状態になった。

それから1ヶ月が過ぎた10月、ディグやその他のソーシャルニュースサイトを狡猾に利用することがみえみえだったSpikeTheVote.com(スパイクザボート.コム)という名の新しいサイトがシーンに登場した。有難いことに、彼らは短命で、イーベイで売却された。それをディグの熱狂的な信者が買い取り、彼はその後ディグに寄贈したのだった。

来年の展望

私は普段あまり予想することはないが、それでも間違いなく言えるのは、確かに今年になってソーシャルブックマーキングの人気はうなぎ上りであったものの、まだまだ成長する余地は残っている。また、主流メディアの仲間入りを果たしたのは確実だが、いまだにニュースの情報ソースとしては主流メディアに遅れをとっているのも事実だ。

どのニュースが自分に関係しているのか、どのニュースがおもしろいのか、そして、どのニュースが使えるかを共同で決定している人たちのポテンシャルはまだまだ発揮されていないと思う。また、2007年はインターネットに価値を加える人たちがもっと報われる年になるだろう。

さらにいろいろな議論が沸き起こって我々を楽しませてくれることを望んでいる。

今年、私は私と同じようにソーシャルブックマーキングへの愛情を持った人たちに出会い、一緒に働くことができて楽しかった。2007年もワクワクするような発展があることを楽しみにしている。

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